社会の心臓部へと

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At Compton Street

今は変わっているかもしれませんが、
私が日本にいたころは(25年前!変わってるって!)寄付金を募るチャリティ団体というと
本当にお目当てのところにお金が届くか不安でした。

イギリスには(ウェールズを含む)約200,000チャリティ団体があります。
(RSPCAの人気度はそのうち8番目)

イギリス人にアンケートをとると78%が過去4週間以内になんらかの寄付をしたと答えるそうです。
子供の誕生会などで「プレゼントはいりませんので、各自のチャリティにご寄付ください」とか
お葬式でも「お花は結構ですので、あなたのチャリティにご寄付ください」とよく言われます。

みんなそれぞれ自分が支援するチャリティを持っているということです。
歴史的なものや学校教育などもあるのでしょうが、
チャリティ団体の経営が第三者によってガラス張りになっているということで
自分が寄付したお金が本当に役にたっているのは間違いないということは安心です。

そのお目付けや役がチャリティ・コミッションです。
社会の心臓部としてチャリティ活動を機能させる支援をする団体で、
政府機関でありながら独立した役割を果たしています。

以下ホームページより抜粋

Charity Commission

その役割は

●法律遵守
●高い信頼性を確保
●機能の効率と社会へのインパクトを強化
●チャリティへ関心と意識を公共にアピールする


コミッションはチャリティの登録監視を行うだけでなく
事業計画の作成、支持、資産管運営方法、情報提供などのアドバイスをし、
団体が健全に運営され、社会の益になるように育てていくのです。

田中康夫さんの本に

「匿名のまま終わってしまう他人への慈善って日本には根付かないんでしょうかねえ。
年末になると街角でやってる救世軍の社会鍋にはお金入れる人、少ないのに、
もしかしたら名前を呼んでくれるかもしれない24時間テレビの募金には
ワンサカお金が集まるでしょう。
ファッション性がないとだめみたいです」という部分がありました。

でも一過性じゃだめなんです。「天然うなぎの卵発見」、「カイロで100万人行進デモ」、
「トヨタが出張ビジネスクラスオッケー」などのオンラインニュースなどに混じって
動物愛護団体も日常のトピックになっていくためには、
チャリティ団体の社会的位置を心臓部まで
もっていくように育てていかなければならないのです。



泉のように湧き出るアイデア

momo no ystdu
AT OXFORD

前回の続き。 イギリスの資金集めの一般的な方法をご紹介します。

パンナン博士「動物の権利」のサイトより

ジャンブル・セール(不用品マーケット)

古典的な方法である。古本セーのほうが労少なくして実入りがいいかもしれない。
家庭の不用品や本をジャンブル・セールのために寄付してくれるようパンフレットを作り
各家庭の郵便受けに入れる。
動物救済のボランティアであることを明記すれば、協力してくれるであろう。
何月何日何時に回収にくると書いておけば寄付者はドアを開けずに家の外に置くことができる。
値段は客の触手が動く値段設定にする。収入は量と質、そしてあなたの商才にかかっている。

日本ではセカンド・ハンド販売はよっぽどいいものでないと難しいと聞いているのですが、
いかがでしょうか。

スポンサー・イベント

クッキー作り、長距離走、自転車、オールナイト・ダンシング、マラソン、ゴミ拾い、
スーパーの袋づめ、あるいは何か変わったことをやってそのことに対して
スポンサーを見つけ寄付をしてもらう。
イベントの宣伝になり、寄付金をもらえるのにとてもいいシステムである。

たとえばオンライン・カンパニー、「ジャスト・ギビング・カンパニー」
(2001年に英国でスタート。登録したチャリティ団体であり、
銀行口座を持っていないとだめだが)
などはあなた専用のページを作成し、友達、家族、知り合い、
世界中のどこからでもあなたのスポンサーになってくれる人から寄付を集めてくれる。


スポンサー・システムはイギリスではとても人気があります。
特に子供たちが参加しやすく、アイデアは泉のように湧き出てくるようです。

ジャスト・ギビング・カンパニージャパンのサイト
ジャスト・ギビング・ジャパン

オンラインで物品販売

カフェ・プレス・ドットコムといったオンライン会社などで物を売ることができる。
たいてはTシャツやスェットシャツ、コーヒー・マグなどであるが、
団体のキャラクター商品やメッセージを書いたものを売るのもいいだろう。
会社が返品処理など全部やってくれるので手間がいらない。

しかしあなた自身のウエブサイトで物を売ることができればもっといい。
ただの小銭かせぎにならないようにたくさん売らなければならないが。


イギリスのサイトでクリスマスプレゼントを買おうとしますが、
「これが動物愛護団体の物品でなければ買わないようなセンスのもの」が多く
しかたなく買うことも多いです。 今後の課題ですね。

あとは企業や店舗の協力を受け、売るものの質をかなりあげてオークション形式にすると
寄付金額がぐんとあがります。

ポニーに乗せたり、保護センターを一日オープンデーにして
ドッグショーを開いたり、保護センターを「見せる場」にして
そこにいる動物たちにお金をかせいでもらえるような工夫もできるといいですね。


寄付金集めの黄金律

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日常生活いたるところにチャリティに参加する機会があります。
自分より恵まれない人や動物に対して力になるのは当然であるという精神によって
イギリスの動物保護団体を含むチャリティ団体は支えられているのです。

しかしチャリティ団体は星の数ほどあるので、ただ寄付を集めて歩いても実入りはありません。
知恵と工夫とアイデアを駆使しあらゆる方法で人々の財布のひもをゆるめさせ、
ゆるめさせられた人も清清しい思いにさせるのがファンド・レイジングの達人です。

パナマン博士に語っていただきましょう。

資金調達のため行動せよ。

寄付金や寄付品を募るのに恥ずかしがってはいけない。
資金調達の黄金律ナンパーワンは
「頼まなきゃ、入ってこない。」である。

2番目のルールは
「しょっちゅお願いすること。」

始めなさい。

動機に自信があれば資金集めは楽しい。自分の肥やしになる。
職業のキャリアとして経験を積む人もいる。
動物のための資金集めは善行であるのだ。堂々とやりなさい。
大々的にやれば宣伝にもなるし、新しいメンバーも増えていくかもしれない。

しかも方法は多様にある。

ベン・パナマンHP動物の権利 

資金調達の例はまた後日




プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
ホームページ
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