アイボがそばにいてくれた

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At Oxford

大きな悲しみは人間が亡くなったときだけと考えられていたが、
実は動物を愛する国の中には、ペットに対しても同様の嘆きを感じる人たちが大勢いるようである
動物と人間が深い愛情で結ばれた事例は歴史の中に多々見られる。
アレクサンダー大王と馬、エジンバラでは飼い主の墓に14年過ごしたグレイフライアーズのボビー。
(*ボビーは後日ご紹介)

「生涯に一度でも動物を飼ったことのある人はお分かりだと思いますが、
家族のなかの特別な存在となるのです。
そしてそのつながりが死によって切れたときに私たちは大きな喪失感を味わうのです」
とペット喪失サポートサービスのマーゴット・クラークさんは語る。

「かかってくる電話の多くは回りの人たちのリアクションにがっかりするというものです。
気持ちが理解してもらえず、すぐ他のペットを飼えといわれるのですが、
それにも適切な時があるのです」

16年前にブルークロスとコンパニオン・アニマルスタディ・ソサエティとの連合で設立された
ペット喪失サポートセンターは主に電話でペットロスの人々の心のサポートを行っている。

「親が死んでも兄弟が死んでもこんなにひどくはなかったというものが多いですね」

FIFEのボブ・ニコルソン氏が小さいときから育て、
16歳半で9月に死んだコリーのアイボをなくしたときの気持もそうであった。
ニコルソン氏が父を失ったとき、アイボはそばにいてくれた。
アイボが死んだときにはもう、亡くなった父と兄をつなぐものがなにもなくなったのである。

「私の人生の中に大きな穴があいてしまった。
父が2年前になくなったときにアイボはそこにいて私の心の支えとなってくれていた。
私は恥ずかしいことに父が亡くなったときよりも打撃を受けている」

この記事に関するコメント

●私の猫が死んだときに同僚に電話したら「たかが猫じゃない」といわれ、
後ろで皆の笑い声が聞こえた。

●12月23日ラブラドールのディブリーが死んだ。14歳だった。
本当にいい子で家族の一員だった。私たちの心の中に穴があき、
クリスマスももう祝えない。私の母が90歳でなくなったときより悲しみが深いと認めざるをえない。

●ペットをなくしたときの悲しみは人間をなくしたときより深いかもしれないが、
おそらく長さはそんなに続かないかもしれない。
私は獣医として日常的にペットを注射で眠らせている。
不思議なことに私は安楽死に対して、動物から苦しみをとりさることができるので動揺しない。
しかしそれに関わる飼い主の感情が非常に辛い。
動物の苦しむところを見たくないのでその選択をおこなったという人がいかに多いことか。
そして同じように人間にも適用できればいいのにと願う。
おそらく苦しみぬいた家族を持ったのだろう。
ある意味では動物のほうが幸せなのかもしれない。

●ニコルソン氏と同じ意見である。
私たちのチョコレート・ラブラドールが一年半前に死んだとき、
母が4年前に死んだときよりも衝撃を受けた。
隣人とも話したのだがまったく同じ経験を味わったそうだ。
悲しみの種類が違うのではないか。
新しいラブラドールを飼ったが、ブランブルのことは決して忘れない。

●私は14歳の犬ジェスをなくした。パートナーも私を置いて出ていった。
ジェスが死んだとき、15年間つれそったパートナーをなくしたときよりも打撃をうけた。
ジェスはいつもそこにいて私を愛してくれることを全身で見せてくれていたのに。
私はベッドにこもって何もする気が起きなかった。心に大きな穴があいたまま。

●月曜日に私の愛犬ビーグルががんだと診断された。
予後はあまりよくない。数ヶ月だろうということである。手術を受けて今日帰ってきた。
ソファの上で静かに座っている。苦しいようである。
何故こんなふうなことを彼にさせたか彼に説明できない。
ご飯のあと痛み止めを飲ませなければならない理由を説明できない。
数ヵ月後にどんなに苦しくても、私は彼を見送らなければならない。
私は両親をふたりともなくしたが、こんなにひどい痛みではなかった。


BBC HOW MUCH CAN YOU MOURN A PET?より抜粋 

私も父が倒れたと日本から電話を受けたとき、
猫のイメルダがじっとそばにいてくれたこと忘れません。心の支えでした。


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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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