ナル二ア王国から

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At Oxford

C・S・ルイス(1898年- 1963年)はイギリスの学者、小説家、中世文化研究者、キリスト教擁護者。

日本でなじみのある「ナル二ア国物語」全7巻の作者です。
キリスト教擁護者でしたが、動物の虐待には強く反対していました。
以下はBBC倫理ページ宗教と動物のページより抜粋です。

彼の作品でもわかるようにルイスは動物を愛した。
彼にとってあまりにも重要な問題だったので、
作品「痛みの問題」で一章を費やしたほどである。

ルイスは人間は動物と完全に別物であるが、
少なくともある動物には他の動物よりより意識があると信じていた。
「確かにみみずと比べれば、猿と人間は近いと思う。
高等動物は我々のような神経システムを持っているので
感情というものは必ずあるはずである。」

ー 痛みの問題より

これはかなりリスクの高い発言であった。なぜなら動物の生体解剖や死に至らしめる実験、
その他動物虐待に通じるものは当時あたりまえのことであったので、
ルイスはそれを動物への残虐行為と真っ向から批判したのである。

残酷な人間たち

また1974年に書いたエッセイの中でも動物の生体解剖に強い反対の立場をとっている。
残虐な人間に正当性を与え虚偽のなぐさめをを与えるのかという題目で論議を呼び起こした。
ルイスは動物実験の正当性はナチの人体実験の正義の理由付けと同じものであると述べ、
1947年当時、ナチの収容所解放から数年後の発言として人々に非常なショックを与えた。

「クリスチャンの教義は動物に対してどんなことをしてもよい、
なぜなら彼らは魂がないからという。
しかしこれはどういう意味であろうか。彼らは魂があるように見えるではないか。
少なくとも高等動物は。
私も多くの動物は意識がないのではないかと思いがちになる。
しかしどちらにしてもそれはひとつの意見にすぎない。
根拠のない意見に基づいてモラルを冒すリスクをおかしてはならない」


ルイスの動物への愛は彼のすべての作品の中で輝いている。
ナル二ア王国物語では、彼らはしゃべり、人間のキャラクターを持っていて自由意志で動く。


子供たちがアスラン(ライオン、ナル二ア王国のキング)の行方を
ミスター・ビーバーに聞く場面です。

「彼はやってきて、そしてまた去っていくんだ」とミスタービーバーは言った。
「彼に会う日がくるよ。そしてまた見えなくなるんだけどね。縛られるのが嫌いなのさ。
もちろん彼はあちこちに行かなきゃいけないからね。それでいいんだよ。また立ち寄るさ。
押し付けないことが肝心なのだ。彼は野生だ。わかるかい。
手なずけられたライオンじゃないんだよ。」

ナル二ア王国物語 一章ライオンと魔女 CSルイス

ノーマンテイラー訳

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グーグルイメージより転載

素晴らしい物語を残してくれたルイス。
私たちはルイスが守ろうとしていた動物たちへの気持ちを
つないでいかなければならないと思っています。


イギリスの天気っていつも上の写真のようなんですよ。アスランが出てきそうですが。。
青い日本の空が懐かしいです。



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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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