私に何の関係があるというのだ 

What's That Got To Do With Me? イギリスの動物福祉

相当な言われよう

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At Oxford

ロンドンのメイヒュー・アニマル・ホーム国際部門では、活動の一環として開発途上国
(日本も動物福祉の定義においては第三世界のカテゴリーにはいっています。)
の獣医の研修プログラムを行っています。

2010年このプログラムに参加した人が、私もお会いするチャンスに恵まれた
地方行政機関でご活躍なさっている獣医のM先生です。

以下メイヒュー・アニマルホーム HPより

日本のキャット・ネットワークのボランティアであり、
獣医として滋賀県動物保護管理センターに勤務するMさんは
小動物のための福祉シェルターがどのように機能しているか、
そして犬猫の不妊手術の最新の技術を学ぶべくメイヒューアニマルホームで研修を受けた。

「特に猫の最新の去勢不妊手術の迅速で効果的な最新技術を獲得できたのは嬉しかった」
とM氏のコメントである。

手術室にいないときは犬猫舎のスタッフと多くの時間を過ごし、
ストレスのたまった、行動が予測できない動物の扱いかたも学ぶことができた。
「ロンドンで使用されている方法が今まで経験した中でベストであり、
動物スタッフの知識と技術には非常に感動した」と語る。

動物福祉がほとんど存在していない、里親スキームのない、
経験をつんだ獣医の助けがない状態の日本からきた彼女にとって
私たちの作業は目を見開くような経験であったと思う。
積極的に質問をし、すぐにいろいろ覚えてくれたポジティブなM氏と
一緒に働くことができてとても嬉しかった。
日本に戻ったら、ここで学んだ最新の技術で状況改善に努めてくれることを祈る。


同じページで日本の動物福祉を紹介しています。

日本の動物福祉

イギリスではペットを恒常的に店頭では販売しない。

日本では商店街のショー・ウインドーに並べて、消費者の目を引き、
ハンドバッグやアクセサリーのように家に連れかえるようにしむける。

このように犬猫を商品のように取り扱う販売業者の態度は
犬猫を捨てる人々の表面下の原因となっている。
ショー・ウインドウに飾られているキュートな子犬に
その場で恋におちて買っていく人が後をたたない。
特に東京のような大都会では孤独になりやすい。
仕事から家に戻ってきたときに迎えてくれる何かがほしいために犬を買う。

そういう人たちは犬が必要としていること、犬種の性格、散歩が必要なこと、
犬の食事のことなど、犬と一緒に暮らすことはどういうことなのか何も知らずに飼う。
その結果として多くの犬はしつけもされないまま大きくなり、言うことをきかない、吠える、
攻撃的になったりといろいろ問題が出てくる。

犬が手におえないと思うのは時である。興味を失い、捨てる。

この対極をいくのがあまりにも犬におぼれて、死なれるのがこわくなり、
病気になったら捨てることを選択する。

日本では捨てられた多くの犬は選択肢がない。行政機関によって殺戮される。
近年では改革に向けてキャンペーンの動きはあるが、
残念なことに状況を劇的に変えるまでにはいたっていない。

第二次大戦後、野犬の増加により、動物福祉は日本にとって問題となってきた。

日本動物虐待保護団体(JSPCA)が1948年に設立される。
1973年に動物保護管理法が施行され、
獣医や動物福祉団体からの強い要請で1999年に改正された。
動物福祉が国民の意識に上ったことにおいて非常に意義のあるものである。
日本の動物福祉法は人間と動物のよりよい関係を推進する必要性も含めている。
それは人々の行動も変えるコンセプトであるイギリスの動物福祉法の意図にも似ている。
動物の福祉と管理法は動物を保護するだけにとどまらず、
生命を尊ぶ、より精神的に豊かな社会を作ることをめざしている。


動物福祉なぞ存在していない、完全に発展途上国と、相当な言われようですが、
これから発展するんだぞというポジティブな意味に捉えたいです。

M先生は朝晩びっしり研修を受け、休日はイギリスのあちこちのシェルターの見学に出かけていました。
しつこいようですが、「死のトラック」一台分の4500万に使われた税金と
この留学制度に使われる税金の価値はどうなのでしょう。