本当に必要ですか

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At Greek Street

たいていの人は毛皮のコートはご存知であろうが、
「意識にのぼらない毛皮」というのはお聞きになったことがあるだろうか。

画家がより良い絵を描くため、化粧をよりきれいにするため野生動物や
農場の動物をブラシにするために殺す。
これは必要だろうか。

最高品質で高価なペイント・ブラシとされているのが
シベリア、中国、アジアの一部に生息しているシベリアいたちの毛である。
毛皮取引業者はこのいたちをコリンスキーとよんでいる。

ブラシのはね方、なじみ方、持久性、抜群の書き味でどんな細かい作業をも可能にさせる。
シベリアいたちは赤茶色の毛皮をもち、山川湖を泳いで暮らす。
A4用紙ほどの大きさでふさふさした尻尾をもち、
うさぎ、小動物(ローデン)フルーツや虫などを食用としている。
寿命は6年ほどだが、野生で2年以上生きるのは難しい。

わな

16世紀から毛皮のために捕獲され、人気産業である。
毛皮の長さと厚さを保つために極寒のシベリアで育てなければならない。
暖かい地域での農場のものは品質が落ちる。
わなにかかったシベリアいたちは翌朝には凍え死んでいる。

準備

ブラシは手作りである。業者は生皮と尻尾を受け取り、洗浄、裁断、束にしてブラシ業者に送る。
ブラシ業者は品質の悪い毛をよりわけ、ブラシのシリンダー・サイズに合わせて分ける。
大きな工場だと一週間に30,000本のブラシを製造する。

ブラシ用のその他の動物

化粧品のブラシには記載がないので見ただけではわからない。
美術ペイント・ブラシでは記載があることが多いのでわかりやすいが、
いつもコリンスキー・ブラシと記載されているわけではない。
ミンクやテン、クロテンの毛皮とコリンスキーを混ぜて使っている場合もある。
コリンスキーの次によく使われるのがクロテンであるが、他の動物なども混じっていることが多い。
いずれもコリンスキーのように野生をわなにかけるか毛皮農場で育てられる。

ブラシのため殺されるその他の動物はマングース、豚、ヤギ、牛などである。
カメル・ブラシというのもらくだからではなく、牛、ポニー、リス、ヤギ、あるいは他の小動物からである。


見分け方

シンプルなテスト方法を紹介しよう。、最近のフェイク・ファーは精巧さゆえ見分けがつかないときもあるが。

1. 指の間で毛をころがしてみる。本物は柔らかい。指が簡単にすべる。
    フェイクファーは指の間ですべらせるのは難しい。
2. 色と長さ。本物の毛皮は下方に密度の濃い短い毛がありその上に長い毛がかぶさっている。
    フェイクファーは通常同じ長さ同じ色である。
3. 毛の下にある生地が染色された動物の皮であることが多い。
    フェイクファーは合成繊維である。
4. 何本か抜き取って燃やしてみる。本物の毛皮は人間の毛が焼けるときと同じ匂いがする。
    フェイク・ファーはプラスチックの焼ける匂いと同じである。

さて、優れたアーティストは絵を描くのに動物を殺したブラシが必要であるか?
美しさを紡ぐのに死んだ動物の毛を使わなければならないか?

毛皮の洋服には眉をひそめる人たちはブラシには気が付かないことが多い


動物の権利 ベン・パナマン

ブラシを見て、毛皮製品を見て、思いを馳せてください。
「考えないようにする」という人たちはまた後日お話させていただくとして(笑)
需要がなければ供給はないのです。

それよりも本物の毛皮と寸分たがわないフェイクファーを作る技術に情熱を傾ける。
それが人間たるゆえんじゃないですか。


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最近リアルファーとフェイクファーが気になって、色々調べてみました。
本当にその通りですね。
思わずコメントさせていただきました。

フェイクファーが増えて欲しいですし、私はヘアメイク仕事をしていますが、ブラシもフェイクでいいやと思いました。

Re: タイトルなし

viviさん、

コメントとても嬉しく拝見いたしました。
プロの方が率先して動物の毛や皮を使った製品をボイコットしてくだされば
こんなに心強いことはありません。

プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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私に何の関係があるというのだ

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