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ラッキーが死んだとき僕も消えた


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自然界における最強の残酷ストーリーのひとつに
「犬のいのちは人間にものよりずっとずっと短い」というものがある。

僕の犬ラッキーは一年前の春に死んだ。
私のレポーターという職業柄、ラッキーはミニセレブであった。
僕たちのテーマソングだってあったのだ
(アメリカツアーの非表示の料金に含まれていたボブとラッキーの歌)
ファンタスティックなジャーナリストとして有名だったラッキーが
次の旅行に行く直前に突然死んだ。
世界中のあちこちにいる読者の皆さんに
残念ながらジープの窓から顔を出すラッキーを
お見せすることはもはやできない旨を伝えなければならなかった・

犬が死ぬと100万のことがうまくいかなくなる。ここにその一つをあげる。

「飼い主は透明人間になってしまう」

世界との関わりが根本的に変わってしまうのだ。
ペットを飼っている人はわかると思うがあ
なたは「だれだれの飼い主」として知られているだけだ。
隣人は犬の名前は知っていても僕の名前はご存知ない。
犬が突然いなくなり、僕も消えてしまう。

ラッキーと歩くときは終わりのないパーティー会場を巡っているようだった。
行きかう人みんな立ち止まって30分ほどおしゃべりをしていく。
毎日10人くらい新しい友達が増えている感じだった。

今は仕事からまっすぐ空っぽなアパートに戻る。
歩く足取りも年寄りのようだ。
筋肉の一つ一つが鈍い痛みを訴えてくる。
心臓のポンプが血液を押し出すのをやめたように感じる。

元気を振り絞って外出したときにも
もうだれとの交流がなくなってしまった。
微笑みかけると奇妙な顔をして足早に去り去る。
だれも30分犬のことでおしゃべりする人はいない。
パーティーは終わってしまった。

1960年代、心理学者エリック・バーンは
「私たちの一日は大小の人間同士の交流で構築されている。
友人との挨拶から他のドライバーから受ける批難のまなざし、
恋人たちのディープな愛の会話に至るまで、
ポジティブかネガティブもすべてひっくるめて。

人の幸せはこの交流の働きにより作用される。
一日のうちでどれだけポジティブな交流が積み上げられたかによる」と説いた。

ポジティブな交流は
水や食料が人間の肉体にとって必要なように、
精神面でも非常に重要だそうだ。
みなさんも数日間の人とのやりとりを記録してみるとよい。
バーンの説が正しいと確信するはずである。

ラッキーが死んだときに私が感じたのは孤独だったのだろう。
現代は微笑を返すよりも携帯のメッセージのほうが重要なのだ。
よろいを着て本当の自分を見せないようにしなければならない
都会の残酷さか。
犬はそんなときに微笑みを交わしたり、
会話を始めたりするきっかけになる存在であることを
誰も否定しないはずだ。

ラスティ参入

失った犬の代わりはいない。ペットは車や冷蔵庫ではない。
次の犬を迎えるタイミングは人それぞれである。
私は一年待った。一日一日が悲しかった日の記念日。もう一度愛することができると思った。

犬を飼わない理由はたくさんあるだろう。
しかし犬を飼うことの素晴らしさは、
それらの理由をはるかに凌ぐものというところが問題なのだ。そのひとつをあげると、

「あなたは目に見えるようになる。
犬があなたをこの世に存在しているものにしてくれる」

新しい犬、ラスティは美しい。
アーバンレッドの毛並みで人の心を一瞬にして溶かす。
すれ違う人たちはその柔らかい頭をなでずにはいられない。
次に通りかかる人は「可愛いね。これは何の犬種ですか」と興味を示す。
そして微笑みや、ハローや、手を振ったり、握手や初めましてが交わされる。
ゴールデンレトリーバーは客をとりもつ世界のバーテンダーだそうだ。

小さい子犬がかけよってきた。
そこへ二匹の犬をつれた飼い主がやってきて犬たちも遊ぶ。
おしゃべりをしている途中、小さいころ犬をなくした婦人がやってきて
犬たちをtなでながら話しに加わる。
そこへパグをつれた老婦人が私たちをめがけてやってくる。
これは即席のカクテルパーティだ。
この瞬間瞬間が大好きだ、幸せで心がいっぱいになる。

ラッキーも天国からテニスボールを追いかける足をとめて、
この場面を喜んで見ているに違いない。

透明人間になっている皆さん、あるいは悲しみに沈んでいる皆さん、
アメリカでは毎年3,400万の犬猫が殺処分になっています。
あなたが救う命はあなたを救うかもしれない



lucky.jpg


Bob Sullivan
https://www.today.com/pets/when-my-dog-lucky-died-i-disappeared-too-994165

犬を語る人はいつも饒舌です。 この記事もともと長い。それをを削ってもまだ長い。
長いのでいずれもう少し削ります(笑)

いつも読んでくださってありがとうございます。



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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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