いつも誇りを持って語られる

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「この犬はレスキュー犬だったんですよ」

あなたは何回この言葉を聞いたことがありますか。
何回この言葉を言ったことがありますか。

「レスキュー犬だったんですよ」というこの言葉は
いつも誇りをもって語られます。
そしてその後必ずストーリーが付け加えられます。

「飼い主が老人ホームに行ってしまったのです」
「母犬が田舎の納屋でたくさん生んでしまってね」

ときどき想像をはたらかせたりもしなければなりません。

「町をうろついていたそうなんです。きっと虐待されていたのだと思います」
「家の中で見つかったそうです。
引越しのときに置き去りにされたに違いありません」

どのストーリーも重要であり、どのストーリーも私たちの胸を打ちます。
とどのつまり、私たちはレスキュー犬を愛するのです。

「ワグはレスキュー犬だったんですよ」

7歳のラブラドール雑種のワグはもともと家族があり、愛されていました。
しかし犬糸条虫があることが判明。
飼い主は治療費が出せず、収容所に連れてきました。
その時飼い主は目にいっぱい涙をためていたそうです。
ワグは尻尾をいつも振っているのでワグと名づけられたのですが、
飼い主が車で去っていくと尻尾を振るのをやめてしまいました。
.
私たちは収容所からワグを引き出しましたが、
譲渡会では大きな犬だねと言われるだけで、人気がありませんでした。

ある日、認知症に苦しんでいる夫とその妻がやってきました。
妻は小型犬を探していましたが、ワグは男性の横に座ったのです。
男性がワグの頭を撫でると、ワグは初めて尻尾を振りました。

ワグは夫妻にひきとられ、幸せをもたらしました。
その後夫が施設に入った時に、ワグは妻にどれだけ慰めを与えたでしょう。
妻はワグに介助犬の免許をとらせ、セラビードッグとして夫に会いに行き、
他の病気の人たちにも光をもたらしてくれたのです。


「ガブリエルはレスキュー犬だったんですよ」

ガブリエルはニューヨーク市で彷徨っているところを保護されました。
目が見えず、痩せて骨だらけでした。
何より、ガブリエル自身が何もかもあきらめているように見えました。
しかし収容所で終わるべきではないと私たちに思わせる何かが
ガブリエラにはあったのです。私たちのシェルターに引き出しました。
彼が到着した時、彼の健康状態をチェックしながら、
自分たちが正気かも問わなければならないと思いました。

頭を持ち上げられない。あちこちの壁にぶつかる。
角という角にすべてマーキングする。

しかしガブリエルにはフォスター・ファミリーという守護天使がいたのです。
フォスター・ファミリーはガブリエルを愛し、良質のエサを与え、
暖かいベッドを与えました。
おかげで、ガブリエルはすぐに犬とはどういうものかを思い出したのです。
体重が増え、目の上の腫瘍も取り除き、遊び始めました。

私たちはもうガブリエルが大丈夫かどうかの心配をしなくてもよくなりましたが、
今度はどこのだれがこの特別な犬をひきとってくれるのかそれが心配となりました。

ガブリエルの家族になってくれたのは本当に普通の人たちでした。
数匹の犬を飼っているご夫婦です。
年とった目の見えない犬を彼らの家に
喜んで迎えてくれる素晴らしい人たち。
ガブリエルは新しい友達と家族を心から愛しています。



「インディアもレスキュー犬だったんです」

インディアもニューヨークの通りで保護されました。とても疲れていました。
こんな状態で愛されないまま死なさせるわけにはいきませんでした。
私たちの元に連れてきて、彼女専用のベッドと餌と愛を与えました。
インディアは名前をもらって数時間後に眠ったまま旅立ちました。

Peppertree Rescue
http://www.huffingtonpost.com/alissa-barnett/rescue-dogs-their-stories_b_1687642.html









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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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私に何の関係があるというのだ

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