ポジティブな思考が動かすもの

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At Piccadilly Circus

随分昔になりますが、近くのホスピスにバブロという猫が住んでいました。
患者さんのベッドの横で寝たり、廊下を歩いていたり、敷地内を自由に歩き回っていました。
患者さんは家にいるようで嬉しいだろうなあと思っていました。

法律や規制が変わり、今は動物を飼っているホスピスはありませんが、
かわりに犬猫がわんさか病院や老人ホーム、学校などに日参しています。

イギリスにあるヨーロッパ最大のチャリティ団体のペット・アズ・セラピーのホームページです。

Pet As Therapy

ペット・アズ・セラピーは1983年に設立されたチャリティ団体です。
病院やホスピス、老人ホーム、特別養護学校など多くの施設に
気性の良い、ワクチン注射、回虫駆除、のみ駆除をすませた犬や猫が
飼い主あるいはボランティアに連れられて訪問します。
心身両面の健康診断を受け、合格した23,000匹の犬がセラピストとして登録されています。

現在英国内でアクティブに活躍している犬は4,500匹、猫は108匹です。
毎週130,000の人の老若男女を訪ね、抱きしめられたり話しかけられたりしています。
訪れたベッド数は675万床にのぼります。

孤独になりがちな病人は犬が定期的に訪ねてくれるとどんなに気分があがることでしょう。
幸せな家の快適さや日常を犬は取り戻してくれます。
無償の愛をささげる動物との恒常的なふれあいは病気の人やお年よりが
もっとも欲していることなのです。
私たちはこの失ったものを埋め、一日も早く元気になれるよう手助けをしています。

すべての犬や猫がセラピー・アニマルになれるとは限りません。
しかし多くの人たちが動物の訪問を待ちわびているので
毎日懸命にボランティアの犬猫と飼い主を探しています。
また子供たちや青年に私たちの仕事や飼い主の責任などを
楽しく学んでもらえるようプログラムを組んでいます



このアニマルセラピーという分野は日本ではまだ試行的に行われている段階だそうです。
その分野に保護犬を雇おうじゃないかという発想は果たして生まれるのでしょうか。

180年かけて練り上げているイギリスの動物福祉に比べて、
日本は確かに遅れていますが、それをアドバンテージともとらえられるかもしれません。

菊池哲郎さんの「イギリスの芝はなぜ青い」という本の中に、動物福祉ではないのですが、

「反対に日本は発展途上なので、先達のアイデアを基礎にみんなであれこれ意見を出して、
みんなが参進行中の過程を楽しむ心ののりしろが大きければ、
過程であるがゆえに自分も参加してこれから変えていくことができるという意識が芽生える。」

という記述があります。

動物福祉改革の余地がこんなにあるので、現役で参加し、アイデアを出し、
変化させていく喜びを味わえる分野なのです。

そしてポジティブな思考というのがどれだけ物事を大きく動かすことができるか体験できるのです。

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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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