山のような質問に感謝してください

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シェルターから犬を貰うとき、なぜこんなに微に入り細に入り立ち入って
いろいろ聞かれなきゃいけないんだ。ただ犬を貰うだけだろ。
本当にこれ全部必要なの?
何だかんだ言っても結局行き場のない犬じゃないか。
外で野良犬になるより、
可哀想な犬をもらおうと思ってくれる飼い主だったら十分じゃないの?

いいえ。
そこには立派な理由があるのです。
私たちは日々の業務の中で犬のあれこれを目の当たりにしております。
犬がなぜレスキュー・センターにやってきたかというところから見ているのです。

飼い主が亡くなったり、病気になったりする特別なケースもありますが、
大半は、よろしいですか、大半は飼い主がとんでもなく間違ったことをしたからなのです。

さて、なぜ申し込み用紙に家の中にいる人間すべての名前や年齢を
書かなければならないのでしょうか。
それはもし子供がいたら、危険を伴いますので、
それに応じたアドバイスをしなければならないからです。

犬が家の中のどの場所で寝るのか、
留守にするときはどうするのか記入しなければならない理由は何だ。

犬の鳴き声がうるさいと近所からの苦情に耐えきれず、
シェルターに持ち込む飼い主が後を絶ちませんので、そこも固めたいと思います。

なぜドッグ・レスキューはしつけ、トレーニングにこだわるのか。

もしあなたの犬だったら、トレーニングするかどうするか迷いますか?
シェルターに連れてこられる犬たちの飼い主は、
だれも犬のしつけをする時間をとっていません。

しつけをしない。コントロールをするのが難しくなる。
そしてシェルターやレスキュー・センターに捨てる。
そういった犬は手に負えないくらい言うことを聞かず、
譲渡するために大変な努力をしなければならなくなるのです。

前の飼い主のことをどうして知らなければならないの?余計なおせわじゃないの?

犬が家の中でおもらしをしたからもういらない。
赤ちゃんができるからもういらない。あるいは. 神様が禁じたから?引っ越すから?
次の譲渡のためにスタッフはこれらの情報を知らなければなりません。

もし犬が譲渡されないとしたら、レスキュー・センターは機能しません。
もしすべての飼い主がどんな形にせよ手放さなければ、
レスキュー・センターは存在しません。
すべての飼い主が犬に不妊去勢手術を施して、
必要でない仔犬が生まれないようにすれば、
もしすべての飼い主が犬が吠えたり、逃げ出したり、
誰かを傷つけたりしないように
外で飼わずに、家で安全に飼っていれば、レスキュー・センターは必要ないのです。

申込書の質問は(そこまで行けばあなたはラッキーなんですよ。
電話でのインタビューで断られる人も多いですからね)
悪い飼い主をはじきだすためにデザインされています。

それでもこのシステムは完全と言えませんが、
私たちは長年の経験で犬たちが行ってはいけない家というのを
ある程度つかむことができるのです。


どうして行ってはいけない家というのが必要なの?

犬たちがまた飼い主がいなくなるという結末にならないためです。
そうすれば犬たちは殺処分されるために収容所に行かなくていいからです。
レスキュー団体は一匹残らず犬をリホームすることはできません。
シェルターには犬が溢れかえっています。

また私たちが気を付けなければならいのは
レスキュー・センターから犬を貰いうけても一日10時間以上犬小屋に閉じ込めたり、
庭にチェーンでつないで飼う人間に渡さないようにすること。
レスキュー・センターにいるほうがまだましです。

次に犬を貰いにいくとき、
質問がぎっしり詰まった申込用紙があると心を構えてお越しください。
電話インタビューもありますが、失礼だと思ったり、イライラしたりしないでください。
犬を助けようとする人たちが必要な質問をしているということに感謝してください。

犬たちの多くは本当に素晴らしいのです。
時間をかけ、彼らにピッタリの家をみつけてあげるだけの価値のある犬たちです。
最後の日までちゃんと一緒にいてくれる家に値する犬たちなのです。



All those rules and questions


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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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