誰がやっても同じようにできること DAY 3


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9月3日 Day 3

本日のメインは「シェルター犬の行動と取扱いトレーニング」

先日のブログ「動物たちの命が滑り落ちて行くのを見ればよい」でもご紹介しましたが、
飼い主がいなくなり今までと全く違った環境に置かれた犬の不安と恐怖のストレスは測りしれません。


可愛がられてきた犬でもたいていは一週間で攻撃的になる。
性格の優しい犬でもこの状況下では歯をむくようになる。


「シェルターの犬が攻撃的になり、噛みつくのは何故か」

怖いからです。


ドッグ・トラストではセンターに入ってくる犬は、
まず犬の心理行動訓練士が査定し、
問題行動があれば、訓練し、譲渡可能な犬に育ていきます。

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それでもどうしても他の犬といるのがハッピーではない、
どうしても人間におびえて攻撃的な部分が矯正できない犬たちはどうなるかというと、
トラストが寄付してもらった住宅(ホープ・ハウスと呼ばれます)で終生住まわせるのです。
写真も見せてもらいましたが、最後まで引き取り手のいなかった老犬たちもいて、
みんな幸せそうに暮らしていました。

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午後からは開発途上国で
ドッグトラストやRSPCAのチームと組んで犬を捕獲してきた
その道40年の先生が野良犬の捕獲方法を講義。

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最後は
アフリカで象を保護していたイギリスの獣医たちが設立した
世界の国々に獣医や薬を届ける福祉団体
Worldwide Veteinary Serviceのお知らせでした。

あまりにも素晴らしすぎて、返って落ち込むという気持ちにしばしばとらわれたのですが、
繰り返しトラストが言うのは
「私たちが150年かけてここまで到達したノウハウをそれぞれのお国にお持ち帰り、
どうぞお国の犬たちのために役立ててください。これがそのプログラムの目的です」

追記

Standard Operation System について

マニュアルに沿ってやれば、誰が見てもわかる、
誰がやっても同じようにできるという概念です。
あの人がいなければこれができない、あれができない、
自分たちのセンターは自分たちのやり方でやる、ではなく、
誰でもどこでも均質の仕事をするためのスタンダード・マニュアルです。

ドッグ・トラストはイギリスに20センターありますが、
それぞれの地域で別々のことをやっているのではありません。
スタンダード・オペレーション・システムにのっとり、
全てのセンターが同じ手順で同じスローガンのもと日々運営されています。

これは政府、学校、病院、企業などすべてのイギリスの組織の骨格となっております。

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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
ホームページはただいまサーバーの不具合で閉鎖中
少々お待ちください。
contact: alicetigger24★hotmail.com

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