文明という名に値するもの

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ドナルド・ワトソン氏のインタビュー続きです


■ 初期のビーガン・ソサエティのことを教えてください
 
組織の形になる前の2年間は、一人でショーをやっているようなものでした。
観客の手ごたえは、何千通の手紙の形で受け取りました。
その手紙を見ていると、私がやっていることは、
もし私でなくても誰かがきっとやっていてくれただろうと思うものでした。

しかしその場合はビーガンという言葉ではなかったでしょうね。
ビーガンという言葉はすぐに受け入れられ、私たちの言語のひとつとなりました。
今は世界の辞書のほとんどに掲載されています。

現在ソサエティが発行している立派なビーガン雑誌を見ると、
私が初期のころ一人で刷っていた「ビーガン・ニュース」を懐かしく思い出します。
一晩中かかって紙をホッチキスで留めていました。
読者は500人に限っていました。
それ以上は一人では無理だっただけなのですが。

民主主義でなく、私ひとりの独裁主義で本当に楽だった。
私のやり方でやってこれました。もし誰かの意見を聞いて書いて作っていたら、
多分ここまでは来れなかった。電話も車もありませんでしたもの。

私の願いはただただみんなに私のポイントををわかってもらいたい、それだけでした。
今は仕事をソサエティの幹部に手渡すことができるようになってとても嬉しく思います。

■ 宗教とビーガンの関係は

宗教を深く勉強していませんが、キリストはビーガンだったと思います。
もし今日生きていれば巡回伝道者の代わりに
巡回絶対菜食主義の宣伝活動家だったでしょうね。
日曜の教会に出席する人たちの中にもビーガンは増えています。
もうそろそろキリスト教の本質的な教義である「慈愛」を
福音の喜びとして説教する宣教師が出現すべきですね。

■ 過激な動物擁護主義者をどう思われますか?

私は直接かかわったことはありませんが、尊敬に値する人々だと思います。
目標を達成するに最も早く確実にできる方法だからです。
もし私が動物実験の動物だったら、
ケージを壊して助け出してくれる人々にどれだけ感謝するかわかりません。

そうは言っても、私たちは常に「これは逆効果ではないか」と
問うことを忘れてはいけません。
私はイエスともノーとも言いたくありません。答えがわからないからです。
.

■ あなたの人生で一番達成できたと思うものは何ですか

私がしようとしたことが、前進していること。
偉大な動きの始まりの道具となれたと感じること。
それは人間と動物たちとの道義を変えるだけではなく、
地上界における人間の予想生存年月に変更を加えることなのです。.

■ 全世界の何百万にビーガンの人たちへのメッセージを

ビーガン主義はトーストの上のスクランブル・エッグや
クリスマス・ケーキのレシピに代わる単純なものではなく、
もっと大きな視点の上に立つものです。
私たちは今本当に大きなもの、60年前にはなかったもの、
そしてどんな立派な理由をもつ批判の
一つ一つを受けてたつことのできるものを推進していることに気付いてください。
これは何か月も勉強したり、本を読んで学ぶものではありません。
簡単な事実を把握し、それを適用するだけです。.

■ ベジタリアンの人たちへのメッセージはありますか

ベジタリアンは肉食とビーガンのとび石にすぎないということを受け入れてください
。ビーガンに一気に行く人もいますが、たいていはベジタリアンになることがスタート地点です。
私もいまだにベジタリアンソサエティのメンバーです。
エジンバラで開催された世界ベジタリアン会議の食事は全部ビーガン食でした。
出席者にとって他の選択はありませんでした。
私が60年前に蒔いた小さな種が発芽していると感じました。

■ こんにちまでのビーガン・ソサエティの発展はどう思われますか
 
期待したより、ずっと良いです。魔人は瓶から出ました。
もう誰も1944年以前の無知の時代の瓶の中には戻せません。
希望に満ちた人々によって種は蒔かれました。
今はどこに行ってもビーガン・ダイエットを選ぶことができます。

初期のころは全部ボランティアの活動でした。
今でもビーガン・ソサエティのトップは
どの企業の誰よりも低い最低賃金で働いています。
ビーガン・ソサエティは常にボランティアで支えられているということです。
ありがたいことです。
天は私たちが力を合わせればどうなるかをご存じですから。

■ ビーガン・ソサエティの将来はどういう方向へ行くべきだと思われますか

 ありとあらゆる攻撃に生き抜いてきた機関でも、
組織の弱さのため躓くことも多々あります。
長い目でみて、世代を超えたビーガンの精神が
これからがどれだけ発展していくかわかりません。

しかしこれは確かに今までと違った形の文明であり、
歴史の中で初めて登場するものであることは確かです。
そしてそれは「文明」という名に真に値するものです。




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The Vegan Society

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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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