他者の痛みを想像し、人の思惑をものともせず

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動物を愛する人たちからよく発せられるのが
「どうして動物を虐待する人がいるのだろう」という質問だ。
問いはシンプル、だが答えは簡単ではない。
多い順から3つのグループに分けてみると、

●「意図的ではない」グループ

大半の人たちはわざとやっているわけではない。
自分たちのやっていることを考えていないか気づいておらず、
虐待であるということすらわかっていない。

たとえば、犬を裏庭の犬小屋につないでおく。
雨が降れば水浸し。犬小屋に短い鎖でつなぎっぱなし。
犬には適正な犬小屋が必要であるということに思い至らない。

しつけのためと虐待してペットを管理しようとする人がいる。
罰や脅しが問題を解決するのに最良の方法だと思い込んでいる。
実際は正反対であるが。

気にかけない、気に留めない人も多い。これも残酷である。
たとえば猫に水を与えるのを数日忘れる。
暑い日に車の中に犬を放置する。

動物を助けるつもりで、どんどん犬猫を増やしていく。
ついには能力範囲を超え、結局は動物たちに苦難を強いる。
このタイプを「溜め込み症候群」と呼ぶ。動機は善である。
しかし残念なことに動物たちにとっては虐待になる。

このグループは、動物が必要としていることは何かを考えてもらい、
自分たちが残酷なことをしているのだと気づかせてあげれば、理解してくれる。
残虐行為の大半はこのグループに入るので、基本的な教育で改善することができる。


●「意図的に虐待する」グループ

上記のグループについで多いのは虐待を意図的に行う人間である。

子供や青少年によく見られる。短期間であるということが特徴的である。

たとえば、子供たちがたまたま目に入った鳥の雛の巣や、野良猫に石を投げる。
友だちからやれと言われ、圧力に耐え切れず虐待する。
友達の手前、自慢、あるいは仲間はずれにされないため虐待する。

 またフラストレーションのやり場がなくて八つ当たり的に蹴ったりする。
あるいは動物がおびえて逃げ惑う姿を見るのが楽しいと思う。

このグループは動物がどのように感じるかを考えない。
 
どんな理由があるにせよ動物を意図的に傷つけるのは問題である。
そして知らずに結果的に虐待となっている人間に比べて、
こういうグループが見つかったときには厳しい罰が待っている。

他者の痛みを想像し、他人の思惑にびくびくせずに
自分をしっかり持つことを学ばなければならない。
このグループも、サポート、教育で助けることができる。
 
●「虐待目的」のグループ

このグループは最悪である。弱者を痛める事に快感を覚える。
自分のパワーを感じるからである。

他者をコントロールする目的で動物を虐待する場合もある。
たとえば夫が自分の力を妻に誇示するために家族のペットを痛めつける。
あるいは他人に自分の力を見せつけるために自分の犬をつかって他の犬を襲撃させる。
 
痛みや暴力が好きでたまらない。
動物や人間を傷つけるとき残酷な方法で破壊することを楽しむ。

こういうグループは重症な心の病を患っていて、一人では解決できない。
精神科医などのプロの手助けがなければ
一生地獄から抜け出すことができない。

INFORMATION ON ANIMAL CRUELTYより


2014年4月22日、金魚を飲み込んで起訴された22歳のガヴィン・ホープという男。
マスコミによってイギリス全土にそのバカぶりを晒されました。

「生物を生きたまま飲み込み、オンラインのエンターテインメントとして動画をアップする。
冗談では済まされない。許しがたいことである。
金魚に苦痛を与え、傷つけ、アルコールと胃酸で殺戮。
動物福祉法違反の罪で300ポンドの罰金を課した」とRSPCA

このコメントにもthoughtless という言葉が使われていますが、
頭の中が一体どうなっているのか一度覗いてみたいもんです。


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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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