その残酷な殺戮の方法を、私たちは世界中に配信した

IMG_0598.jpg


モーリシャス共和国はアフリカのインド洋側に位置する
観光客がたくさん訪れるイギリス連邦加盟国です。
そのモーリシャス政府の残酷な野良犬対策をメール紙が全世界に報道しました。
キャンペーンが功を奏し、
今では不妊去勢手術を推進する新しいポリシーと変わったのです。
以下はデイリー・メール紙の記事です。


MSPCA「モーリシャス・ソサエティ動物虐待防止協会」という
笑いをさそう名の下に隠されていた残酷な作業を私たちは密に調査していた。
野良犬でも飼い犬でもかたっぱしから大網で捕獲していた
ドッグ・キャッチャーのトラックをを私たちは追った。
網で捕獲する乱暴なやり方のため足を折る犬がたくさんいた。
捕獲後、40度にも達するコンクリートの収容所に3日間だけ収容する。
飼い主が引き取りにきたら高い引き取り料を要求し、
残りの犬たちは心臓に直接注射をして殺戮するのである。

その残酷な殺戮の方法を、私たちは世界中に配信した。
最初は植民地支配のよけいなおせっかいだと適当にあしらっていたが、
各国のモーリシャス大使館には電話がなり続け、
世界中の動物の権利グループのデモや
動物チャリティからの強い圧力を受けるにいたり、
モーリシャスのリーダーたちは観光産業がダメージを受け、
国全体の経済に打撃を受けると早急に判断をくだした。
MSPCAはモーリシャスソサエティ動物福祉協会と名称を変更し、
体質も立て直したのである。

イギリスに本拠をおく国際的なアニマル・レスキュー・チャリティは
ウエブサイトに以下を発表した

「2012年の春、国際的に活躍する動物レスキュー団体から
MSPCAの活動状況に関して警告があり、
デイリー・メール紙はモーリシャスで調査に乗り出した。
結果は血も凍るような状況であった。犬を捕獲して殺すそのあまりにも残虐な方法、
しかも80%はペットであり、通りを歩いているところを網で捕まえるのである。
モーリシャス国内外から激しい批判を受ける一方、
NGOの支援援助の申し出を受け、モーリシャス政府は頭数を管理する方法としての
殺戮に代わる不妊去勢勢手術に踏み切った」


「デイリー・メールがすべてを変えた」と
group Protection of Animals Welfare Society (PAWS)
のマネージャーであり、モーリシャス在住のルーシーは語る。

「旅行者が見たら二度とモーリシャスには来たくないと思うでしょう。
しかし今回、モーリシャスの人たちの概念を180度変えてしまいました。
以前は動物を害獣だと見なしていた住民たちは 動物に優しくなったのです。
捨て犬を拾い、手術を施すためにつれてくるようになりました。
生き物としての価値と尊厳を認めるようになったのです。
ほかの生き物に優しさを示している姿を見るのは本当にすばらしいことです]

MSPCAは去年の夏消滅し、新しい団体が設立され、
野良犬頭数の調査をPAWSと一緒に行っている。
政府は殺戮にあてていた209,000ポンドを
犬の不妊去勢手術費用に変えることにした。
何千匹もの動物が手術を受けることができたが、まだまだたくさん残っている。

PAWSの会長談

「今では捕獲犬トラックは
危険を及ぼす犬が病院や学校で現れたときのみ出動するにいたりました。

捕獲トラックは市民にとっても気持ちのよいものではありませんでした。
トラックの姿を見ると隣人や友人などに連絡しあって動物たちを家の中に隠していました。
モーリシャスの飼い犬は家の中にいるのではなく、通りを歩いています。
それが楽をしてノルマを果たそうとするドッグ・キャッチャーのいい餌食になるのです。

しかし住民たちはその方法しか知らなかったのです。
今はもっと人間らしい方法があることがわかり、それを大切にしています。
すべての野良犬を去勢すればモーリシャスには野良犬がいずれはいなくなり、
残酷な扱いもなくなります。短い期間で本当に大きな変化ができました」


ボランティアのターニャの談

「モーリシャス市民の動物への意識はこの数年で本当に変わりました。
犬を追っ払ったり、石を投げたりしなくなり、
今はみんな犬をバスケットに入れて手術をしてもらいにやってきます」

最後にインターナショナル・アニマル・レスキューの会長イアン・ナイト氏

「モーリシャスの人たちが人道的な方法を選択してくれた素晴らしいニュースです。
不妊去勢手術が動物に優しい方法であるということだけでなく、
動物の頭数をコントロールするのに最も効果的な方法であるということを
時が必ずや証明してくれるはずです」


MAIL ONLINE



長くなりましたが、これでもかなり削りました。
本文はメール紙の「我々のおかげで」という「ドヤ顔」トーンが延々と続いておりました。

しかしこの功績は立派に「ドヤ顔」に値しますよね。素晴らしいです。
まさにデイリー・メール紙がすべてを変えました

可哀想な状況で殺されたモーリシャスの犬たちを思うときに、私は

デイリー・メールに呼応した世界の動物を愛する人たち
支援の手を伸べた人たち
新しいモーリシャスを作った人たち、それを喜ぶ人たちのことを考えることにしています。





スポンサーサイト
プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
ホームページ
私に何の関係があるというのだ

最新記事
多くの方々がご覧くださった記事
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

イギリスの動物保護団体
ノン・キル・シェルターの成功法ヒント
お一人でも多くの方へ
当サイトはリンクフリーです。転載、引用、ご自由になさってください。 動物たちにとっての最大の脅威は「残忍な人間たち」でありますが、 同時に「実際に何が行われているかを知らない人たち」です。 どうぞお一人でも多くの方に広めていただければ、 これに勝る幸せはありません。 本ブログは私がすべて英語より意訳/荒訳/超訳/創作訳をさせて戴いております。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
QRコード
QR