世界を敵に回してまでも

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ロンドン日本大使館の前で 
グーグルイメージより転載

和歌山のいるか漁に関してイギリスの多くのメディアが取り上げました。

世界中の批判を受けながらも、今年も和歌山の太地で、
火曜日の午前7時半前からすでに200匹以上のいるかの殺戮が開始されたと
地区で監視を続けているシーシェパードからの報告があった。

珍しいアルビーノ種など50頭以上を取り除いた後、
水族館やウオーターパークに売却し多額な報酬を受け、
残りは食用となり地元民や日本全国で食される。

「いるかの殺戮方法は非常に残虐です。いるかたちは入江に追いやられ、
もつれあい、重なりあったところをボートで乗り上げられたり、
轢かれたりして殺戮される前にすでに肉体的にも精神的にダメージを与えられるのです」
とシーシェパードのメリッサがロイターズ通信に語る。

また浅瀬に追い込む前に水面下で金属ポールを叩き、いるかたちを混乱させ、
しばらく網の中に放置し、その後入江に追い込む。

陰に隠れて、いるかの背骨に金属メタルをさしこんで、死ぬのを待つ場合もある。
血を流したり、窒息したり、溺れたり、
殺戮の場所に連れていかれるまで20分から30分は苦しむ。
真っ赤に染まった海の中から港の倉庫に引きずられ肉にされる。

「太地の漁師が食用のためにいるかを殺すというのは許されるべきではない。
いるかの肉は世界保健機構が定めた安全規定の5000倍の有害物質が含まれている」
とガーディアン紙に語るのは映画コーブの監督ルイシホヨス氏である。

「漁師は自分たちは貧しいので家族を食べさせなければならないというが、
だれが自分の子供や親に多量の水銀を含んだいるかの肉を食べさせるのか。
彼らは毎年200,000ドルの報酬を得ている。貧乏などありえない」

「米国政府はイルカの追い込み漁に反対します。
イルカが殺される追い込み漁の非人道性について深く懸念しています」
公に干渉するのはまれな中でキャロラインケネディ米国駐日大使がコメントを発表した。

日本のアーティストであり、平和キャンペイナーであるオノヨーコ氏も殺戮中止を訴えた。
「西洋側からの一方的な見方によりお腹立ちもありましょうが、
いるか漁は日本の国際的評判を著しく傷つけ、
中国やロシアに日本の悪口をいういい口実を見つけさせています。
日本の将来はいろいろな状況に左右されると思いますが、
あなたがたが行っているいるか漁は世界を敵に回しているようなものです」

ケネディ大使のコメントに関して質問を受けた日本の総理大臣の答えは以下である。
「いるか漁は日本の伝統的な産業で法律に基づいて適正に行われている。
さらにいるかは国際鯨協会の管理下ではなく、
それぞれの国の資源管理機関の裁量にまかせられている。
またバンドウいるかを殺戮する国際的規制はないし、絶滅の危機もない。
太地の猟師は地域にとっているか漁の収入が不可欠であり、
魚の生態系にも役になっているという」
これが日本政府の言い分である。

地球いるかプロジェクトのリーダであり前いるかトレーナーであるリック・オーバリーは言う。
「町の大切な歴史であるというが、追い込み漁は1936年と1944年に行われた。
そして今の漁は1969年に始まったばかりだ。
野生のいるかを捕まえ、日本、中国、ドバイそして世界中の水族館に高い値段で売る。
文化と言う名目で利益のためにいるかを殺しているすぎない」
ガーディアン紙より


阿部首相のコメントはどこかで聞いたことがあると思ったら、
同じく国際批判の的になっているカナダのアザラシ赤ちゃん撲殺を正当化する
カナダ議員のコメントの論理に似ていました。

イルカ漁等に関する和歌山県のホームページの見解を拝見しましたが、
反対派のうろこを逆なでしている「INHUMAINE 残虐なやり方」に関して
弁明がないのは非常に大きな抜けだと思います。

「一方的な価値観や好みを押しつけようとする人々に屈しないことが、
どうして日本のイメージを下げ、国益を損なうのでしょうか」 と結ばれておりますが、
どうして国益を損なうのかお見えになっていらっしゃらないのも不思議です。

世界を敵に回してまでも死守しているものは何なのでしょう。
ロンドン日本大使館の前でいるか漁に抗議するデモ隊を見ながら思います。


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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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