ヨーロッパを追い越してみせますとも

616808800796.jpg


慰霊のことば

本日、ここに眠る数多くの犬や猫をはじめとする動物の御霊に、
参列者を代表しまして、慰霊の言葉を捧げます。

当センターは、昭和47年この地に開設以来、さまざまな動物愛護事業を推し進めてまいりました。
また、その間、動物に対する県民意識も大きく変化しました。

発足当時、当センターには、1 万数千頭の犬が収容され、そのほとんどが処分される運命でしたが、
平成24年度には、その数は100頭にまで減少しております。

また、平成25年度は、4月以降今日現在まで、収容中に死亡した数頭を除きますと、
犬の実質的な処分がゼロというすばらしい結果となっております。

これは、全国的に見ても、大変誇れる成果で、数年前には私たち自身も想像もできなかったものです。
長い歴史を経て、神奈川県の状況がこのようなところまでようやくたどり着いたのも、
本日ご臨席いただきました、関係行政機関の皆様、獣医師会の先生方をはじめとする
皆様の格別のご協力、ご支援によるものであり、県民及び動物達に代わりまして深く御礼申し上げます。

特に、新しい飼い主を見つけるため、自らの生活を犠牲にして
日夜献身的に活動していただいております、ボランティアの皆様には、
本当に頭の下がる思いでございます。

ボランティアの皆様の日ごろの活動を知るにつけ、
そのご苦労と動物たちへの深い愛情をひしひしと感じる毎日です。
また、最近は、ボランティアとして、開業獣医師の先生や
プロのトリマーの方が参加していただくようになるなど、
より幅広い専門的な活動が出来るようになりました。
このように、少しずつではありますが、県民の皆様の理解を得ながら
ボランティア活動が地域に浸透しつつあるものと実感しています。
ここに、改めて感謝の言葉を申し上げます。

このように動物を取り巻く環境が変わっていく状況の中で、
「動物の愛護及び管理に関する法律」及び関連法令が大幅に改正されました。
これは、いよいよ日本が、スローガンだけでなく、
実体の伴った「人間と動物の共生」の新しいステージに立った、という意義を持っていると思います。

処分数の減少だけではなく、ペットショップなどの動物取扱施設はもちろんのこと、
家庭でも、動物の健康や福祉といった質の面にますます目が向けられていくことになると思われます。
神奈川県におきましても、平成35年度、つまり2023年までの10年間を計画年度とするよう、
神奈川県動物愛護管理推進計画を改定し、時代に即した施策が推進できるよう、
知恵を絞っているところでございます。

7年後の2020年に東京でオリンピックが開催されることが決まりましたが、
その頃には、日本の動物愛護もヨーロッパの先進国に追いつくか、
あるいはそれ以上の水準に達していることも夢ではなくなりました。
そのためにも、皆様の暖かいご理解とお力添えをお願い申し上げます。

最後になりましたが、ここに眠る、悲しい犠牲となった動物たちが 1 頭でも少なくなり、
人と動物の共生社会が一日も早く実現するよう、ここにいる一同全員が努力することを誓いまして、
動物達への慰霊の言葉といたします。


やすらぎの丘で開催した動物慰霊式にて
平成25年9⽉26⽇ 神奈川県動物保護センター所長



動物の慰霊式、特に動物実験の慰霊祭というものは人間の罪の意識を軽減するためのもので
動物の霊は決して慰められることはないと思っておりました。

しかしこのポジティブで頼もしい慰霊のお言葉はやすらぎの丘に眠っている動物たちだけでなく
日本中の憐れな動物達の魂に届くと確信しております。


スポンサーサイト
プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
ホームページ
私に何の関係があるというのだ

最新記事
多くの方々がご覧くださった記事
Tweet It
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

大の男が号泣するとき
When a big man cries キンドル版
イギリスの動物保護団体
ノン・キル・シェルターの成功法ヒント
お一人でも多くの方へ
当サイトはリンクフリーです。転載、引用、ご自由になさってください。 動物たちにとっての最大の脅威は「残忍な人間たち」でありますが、 同時に「実際に何が行われているかを知らない人たち」です。 どうぞお一人でも多くの方に広めていただければ、 これに勝る幸せはありません。 本ブログは私がすべて英語より意訳/荒訳/超訳/創作訳をさせて戴いております。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
QRコード
QR