イギリス人の価値観を侮辱する

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ローマ法王の着衣が動物の毛皮と革で作られていることこに反対して
イタリアの動物保護団体のローマでのデモ
Photograph: Filippo Monteforte/AFP/Getty Images


動物の毛皮はファッション・ショーではいまだにおしゃれの象徴として
まかり通っているかもしれないが、
公人であるイギリスの市議や市長の洋服はどうであろう。

今年5月にレクサム市議になったデビッド・ビセル氏は
就任後すぐ動物保護団体から動物の毛皮がついている洋服を着ていると糾弾をうけた。
氏はただちに謝罪し、二度と着ないと声明を出した直後、
イギリスの地方行政役職者23人を対象にPETAによりアンケートが行われた。
数人からはまだ未回答である。

「公人が毛皮廃止に関してポジティブな例となっていただくことは
動物たちの尊厳を認めるというアピールであり、非常に大切なことです。
毛皮用に繁殖されている動物たちは毎日残酷な苦しみを与えられながら死んでいます」
とPETAのディレクターは語る。

プリマス市からの回答

「赤と金の公用服があり、セレモニーに使います。
毛皮のついたものはありません。赤い服は今直しに出してありますが、
偽の毛皮を使ったものです」

ヨーク市からの回答

「式典用の古い公用服があり、それには古い毛皮がついています。
直しに出している高官の服についている毛皮のトリムは
化繊と交換するように指示を出しています。
そして新しく始まった式典をつかさどる服はすべて化繊で作るようにしました。
今後直しに出すものも新しく購入する洋服に関してもすべて同じようにします。
私たちは動物の権利を全面的にサポートするからです」」

ハル市からの回答

「金の飾りのついた市長の式典服は毛皮がついていませんが、
あまり着用されない6枚あまりの官僚の洋服には毛皮がついています。
交換する予算が今のところありませんが、
将来的には予算がたてば、もちろん偽の毛皮に交換します」

PETAによるとほとんどのイギリス人は毛皮に反対しているという。

「イギリスでは毛皮のために動物を殺すことに対する嫌悪感が非常に強く、
10年以上前から国内の毛皮農場は廃止されています。
市議員が毛皮の公用服を着ていたら
イギリス人の価値観を侮辱するものであると同時に廃止への意味も消えてしまいます」

ステラ・マッカートニー、カルバン・クライン、
ラルフ・ローレンなどのデザイナーは毛皮を使用しない。
しかし世界中では400人ほどのデザイナーが使用しているということである。

「そのうちの75%は有名ブランドです。そのほうが売れるからです。
動物の福祉よりもビジネス繁栄のほうにしか興味のない人たちです」


Guardian UK Animal Welfareより


毛皮農場を廃止したイギリスは一日も早く毛皮輸入禁止に踏み切ってほしいものです。


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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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