ついでなんかじゃなかった

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イギリスの犬の殺処分の判断基準を問い合わせして欲しいと
某行政動物愛護センターの所長さんからのご連絡をいただきました。
殺戮処分の頭数を減らすことに心を砕き、実績をあげていらっしゃる行政団体の方です。

イギリスのいくつかの団体に手紙を出して現状の犬猫殺戮処分に関しての方針や資料を求めました。
RSPCAから速攻で返事と資料が届き、以下はその手紙です。

安楽死に関するご質問ありがとうございます。

まず最初に私たちの日々の仕事の中に位置している困難な作業に関して、
どのようにやっているかを正直にオープンにお伝えすることは
非常に大切なことだと信じています。

残念なことに私たちはやる事すべて良い結果がでるという
完璧な世界に住んでいるわけではありません。
私たちがどんな動物を引き取っているか、とくに犬に関してご説明申し上げれば、
ご理解の手助けになるかもしれません。

RSPCAは健康な動物に対する安楽死は反対であるという立場をとっています。
しかしやむをえない状況のもとでは、たとえば、放棄されたり野良犬であったりして、
必要なケアを与えることのできる家がみつからず、長期に渡る苦痛を強いられる場合は
非常に辛いことではありますが、安楽死が必要であるということも受け入れなければなりません。
安楽死を施行するかどうかの決定はケースバイケースによりますが、
常に獣医の意見とアドバイスのもとに行われます。

RSPCAは通常のリホームセンターではなく、
最悪の状態で放置されたり虐待された動物をひきとります。
多くの犬は想像を超えた経験をし、
トラウマを抱えた状態で運ばれてくることを念頭に置かなければなりません。
この理由により、スタッフは犬の行動、先住動物の有無も含め、
リホームに適しているかどうかを正確に評価できる高い能力が求められます。
ここに至るまでにかなりの時間とトレーニングが必要とされることはおわかりいただけると思います。

動物の虐待を調査し、無用な苦しみを与える人間たちを起訴する福祉チャリティ団体は私たちだけです。
残酷に扱われ、虐待され、放棄された、一番助けを必要としている動物たちを助けるために
日夜全力を尽くしています。
インスペクターが保護し、私たちのケア下に入った動物たちは重度の問題行動や病気を持っています。

チャリティ団体の中にはリホームするのが難しい特定の犬種をひきとらない場合もあります
しかし私たちは犬種で差別することはなく、どれだけ助けを必要としているかで判断します。
また他のチャリティは残酷な扱いや虐待を調査することはしませんが、
私たちは加害者を追求し、被害にあった動物たちにとって一番いい結果になるよう最善を尽くします。

しかし同時に私たちは地域の人たちの安全も守らなければなりません。
ゆえにたとえ健康な犬でも、攻撃的であったり、危害をくわえそうだと判断した犬を
リホームするのは無責任であります。
犬の中には被害の度合いがあまりにも大きく、リホームが難しい場合もあります。
そんな犬たちを一生檻の中に閉じ込めておくのは残酷であり、悲しいことです。
そういうときに安楽死が選択されます。

RSPCAはリホーム可能な動物たちが安楽死をされないような世界へ向けて努力をしています。

Thank you for contacting us.
Kind regards
RSPCA Advice Team


K所長さんからご連絡をいただき、本当に嬉しかったです。

当ブログの最初のご挨拶に私は次のように書きました。

ついでにどなたかのヒントになって、
その結果日本で毎年殺戮される30万匹の犬猫の命がひとつでも救われるのなら
この世に生まれてきた甲斐があったというもんです。

本当は「ついで」なんかじゃかなった。夢見ていたことでした。


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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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