私に何の関係があるというのだ 

What's That Got To Do With Me? イギリスの動物福祉

素性なぞ知らなくてもよろしい

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レスキューセンターは動物の過去をできるだけ知らせるところとまったく知らせないところがある。
メイヒューホームは涙をそそる過去を紹介し、里親の母心ををかきむしる。
バタシー・ホームは明かさない。
釣り広告には彼らがこれからの人生においてどんな環境が必要かを掲載する。
どちらが良いのかわからない。それぞれのレスキュー・センターのポリシーである。
以下はバタシー・ホームのガイドブックであるが、彼らが何故素性を明らかにしないか理由がみてとれる。

計画通りに事を運ぶためのスタート

バタシー犬の多くはその過去がわからない。
街でうろついて保護されている犬が大半を占めているからである。

しかし、過去のでき事を想像しては、それにひきずられてしまい、
犬の行動をそのせいにしたり、偏見を持ったりしやすい。この犬は今はあなたの犬である。
この犬の将来はあなたの手の中にある。
この犬は真っ白な紙であり、ここに何を書くかにより、この犬との関係が決まってくる。

レスキュー・センター逗留のため、気管支炎などにかかっていれば、
もちろん注意とケアが必要であるが、甘やかしたいといという誘惑に打ち勝たねばならない。
今甘やかすと、のちのちも同じ扱いをしろと犬は要求する。
そしてこれはいろいろな問題行動の種となる.のだ。

そこで基本的な家庭のルールを作り、第一日目から厳守する。
犬の幸せは、決まったことをし、してはいけないこと、していいことを知って、
境界線をはっきり知ることなのである。悪い行動というのはたいてい混乱からきている。
ある日お父さんがソファの上に座らせる。次の日、お母さんがそれを見て怒る。
過去に悲しい思いをしてきただろうからと、最初の数週間は甘やかし、
後から厳しくしつけるというのは犬がかわいそうである。
優しく公正にしかし甘やかさない事が犬にとって必要な安定なのである。

飼い主の中には善意から出ているものであるが、
犬がくるというので会社を1,2週間休暇をとる人がいる。
これで犬は飼い主が四六時中一緒にいると思いこみ、通常の生活に戻ったとき、
孤独に耐えられなくなった言うがウンチをしたり、ものをかじったりする。
こういった事態を避けるために、連れてきた日から、
各家庭の決まりのスケジュールに従って行動する。

続く

私もそうですが、人情的に保護犬は今までの分を取り返すべく、甘やかしてしまいがちですね。
しかし動物のプロの人たちの距離のとりかたは、KIND AND FAIR BUT FIRMです。