赤い旗を振ろう

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動物レスキュー・グループは素晴らしい。その善意に一点の曇りもなく、
常に動物を第一義に考えている。
そんなイメージを持つチャリティ団体。これは果たして真実であろうか。

実はすべてのレスキュー・グループが自分たちが何をやっているのか把握しているわけではなく、
運営に必要な技術を持ち合わせているわけでもない。中には詐欺まがいのところもある。
レスキュー団体と名乗れば、好き勝手にやれると思っているところもある。
どうやって見分けることができるか?

●動物レスキュー・グループはチャリティ団体である。
ゆえにチャリティの基準を充たす必要がある。

そのひとつに年間のレポートを作成し公表の義務がある。
あなたがコピーを見せてくれと依頼すれば、彼らは提出しなければならない。
拒否すると法律違反になる。拒否する団体であれば、権威に報告すること。
彼らは闇でやっている。

●センターによって動物の収容数はかなり違ってくる。シーズンによっても開きがある。

問題となるのは収容数とボランティア数が合わないときである。
一人や二人で相当数の動物の面倒を見ているところもあるが、これはおかしい。
レスキュー団体にとってボランティアを募る事はそんなに難しいことではない。
集めることができないのはそこになんらかの理由があるはずだ。

●ボランティアやスタッフの入れ替わりが激しいところがある。

長く勤めているのがオーナーだけというのは何かおかしい。
スタッフ全員がいちどきにやめたとなると、言えない理由があるに違いない。
レスキュー団体は譲渡した後も長期間にわたってフォローしなければならないので、
長く勤務してくれるスタッフは大切である。
それなのにすぐスタッフがやめてしまうということは
一緒に働くのが難しい誰かがそこにいるのであろう。


●とにかく収容動物を追っ払ってしまいたいと思っているところがある。
引き取り手がどんな人物かをチェックすることより、寄付金のほうに興味がある。
これはレスキュー団体とは呼ばずにアニマルブローカーと呼んでしかるべきであろう。

●身代金代わりに動物を使うのは悪徳団体の常套手段である。
何月何日までにいくら集めないとこの動物は殺されてしまうと訴える。

良い団体は、たとえばこの犬ににかかる手術費用が必要なので寄付を募るが、
悪徳団体は「金をくれ。さもないとこの動物は死ぬ」という脅しである。T

良心的な団体が要求する料金は、餌代、獣医費、ボランティアの交通費など
最低限のものである。そしてリハビリやリホーム、
治療などにかかる費用はできるだけ抑えようとする。
(これは裏返せば、助かる見込みのない動物は、
残念なことだが、自然にまかせるということになるが)

●動物が収容された当時より、悲惨な状態になるという事態も起こることが多い。
世話をしなかったり、虐待したりするケースもある。

動物の様子を見て、どんな扱いをされているかチェックすること。
良いレスキュー団体は、里親の目にとまるよう、ブラシをかけたり、
馬をトレーニングに連れていったり、犬をしつけ教室に連れて行ったりする。
収容されたばかりのときは仕方ないが、6ヶ月たってもひどい様子であるべきではない。

●悪徳団体のオーナーの求めるものはただひとつ。
自分のポケットに入るお金の道筋を作ることである。
動物がぼろぼろのケージに入れられ、
フェンスは腐りはて、餌もほとんどない状態で、
オーナーが新しいレクサスを運転しているとしたら、
何かそこにうさんくさいものがある。

しかしこれはオーナーが良い車を持ってはいけないということではない。
オーナーを取り巻く動物たちがハッピーであり、健康であり、輝いていて、
新しい里親を待っている状態であれば、新しいBMWに乗ってたってかまわないのである。
もしかしてオーナーは別に正業を持っているかもしれない。

もしレスキューの仕事がその人のフルタイムの仕事であれば、
フルタイムのサラリーを堂々ともらえばいいのだ。
しかし役員のような高額なサラリーをもらう必要はない。
特に動物たちが苦しんでいるのであれば、収入の配分を考慮すべきである。
あるいは動物の数を減らす。

●結論

他にもあるかもしれない。いろいろなサインを見逃さないように。
自分の本能を信じること。詐欺師はたいていの場合、
ニコニコしている人が多いということも付け加えておこう。

動物や収容所を見ずにもらわないように。必ず場所に出向いてみる。
もしそれを拒否するオーナーであれば、赤い旗を振ろう。


お金が集まったら、またそれを動物のために使うのであれば、ビジネス大歓迎ですが、
私服を肥やすのであれば、後は破滅の道まっしぐらですね。世の常として。



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ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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