飼い主を喜ばせようと必死になる犬をもらってください

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アメリカのシェルターに勤務するスタッフの記事です。

両親はよく中古車を買うなと言っていた。
「誰か他の人の問題」を一緒に買っているからだと。
この考えをレスキューセンターの動物にあてはめて考えている人が多いのは残念である。
ここの動物は問題があったり、家族には向かなかったから捨てられたのだと。

しかし、たいていの場合は違う。
レスキュー・センターにやってくる犬の大半は「悪い犬」や「問題行動のある犬」ではない。
どれだけ時間や努力やコストがかかるか深く考えもせず衝動で買ってしまう人が多いからだ。
もてあまして、捨てられるか、シェルターに送られる。
ラッキーな動物だけが里親が見つかる。

レスキュー・センターに持ち込まれる主な理由として
飼い主がペットに割く時間がないというのが非常に多い。

またレスキュー動物はブリーダーやストアから買ってくるものより質が落ちると思
われていることもあげられる。しかしこれも誤解である。
レスキュー動物の多くは商業ブリーダー、趣味ブリーダー、
ペット・ストアからきているものである。
遺棄動物が遺伝子的に劣っているということはあり得ない。

またある特定の純血種が欲しいという人もいるだろう。
シェルターからもらうとき、その希望を出すことを恥ずかしがらず、はっきり言うこと。
シェルターには25%から30%の割合で純血種がいる。
シェルターに希望を言っておき、
希望の動物種がでたら連絡をくれるように頼んでおく。

レスキュー動物を選ぶ理由

1.仔犬を飼うということは基本的に赤ん坊を家に迎え入れるということである。
トレーニングもなし、社会性もなし。
自分が入れられたクレートは刑務所だと思って、
夜中の3時に出してくれと鳴きはじめる。トイレ用に敷いた新聞紙はおもちゃと思い引きちぎる。
靴はとてもいい味を出しているとかじりつき、
カーペットは草の上よりずっと心地よいトイレ場所になる。

レスキュードッグの大半はトイレのトレーニングを受けており、基本のコマンドも知っている。
あるいはフォスター・ファミリーで教えてもらっている。

2.絆は強いー成犬は新しい家族に慣れないと信じられているが、
捨てられた犬は安全で信頼できるところであれば、
パックの一員になりたいという気持ちが非常に強い。
そしてその環境が与えられれば非常によく慣れる。
レスキュー・ドッグというのは普通の犬より飼い主を喜ばせようと必死になる傾向がある。

3.レスキューペットは獣医のチェック避妊去勢手術も注射も受けているので、
最初から仔犬や仔猫を買うよりも銃費用の面で少なくてすむ。

4.子犬や仔猫は子供と遊んでいるうちに悪気はなしに、
興奮したりすると噛んだり、倒したり、ひっかいたりする事がある。
成犬はたいていの場合落ち着いていて子供に寛容であるし、
噛み付いたりする状況を避けようとする。

私たちは物質主義の社会に生きている。
テレビのコマーシャルでもこの世の中は「お得感」というものが横行していると子供でもわかる。

その中でレスキューセンターからペットを迎えるということは
子供にお金の価値を教えるのにまたとないチャンスではないか。

愛情と世話とそしてもう一度生きるチャンスを与える喜びに対して
レスキュー・センターに払うお金のコスト・パフォーマンスは
なんと素晴らしいものであるかを教えてあげることができよう。


普通の犬より飼い主を喜ばせたいという気持が強いというところが
いじらしいではありませんか・・・

トレーニング不要やコスト面などいろいろな理由はありましょうが、
やはり生命を救うこと。不幸だった動物がまた輝きを持って生きていけること。
それがレスキューセンターから貰い受ける醍醐味だと思っています。



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ほんとにそうです。
捨てられたのを保護すると、みんな懸命に気に入られようと努力します。
「こんなにイイコです」とアピールします。
それがいじらしいというか、けなげで泣けてきます。
二度と捨てられたくない、と必死なのです。

前にご紹介くださった素敵な男性モデルさん
閉会式のスーパーモデルコーナーに出てませんでした?


「新品」を飼ったって、相手は生き物なんだから、ほおっておいたらいい子に育った、なんてことはないのにね…
どこから迎えようと、時間をかけ、愛情をかけ、幸せにしてやらねばならないのは同じことなのに。
実は、犬の、この「飼い主を喜ばせたい」という態度が苦手だった時期があります。なので、猫を飼っていました。
別に「うざい」と思ったわけでなく、重かった、というか、哀れだなあって思ったんです。
でも最近自分もちゃーんと成長したので(!)、犬の健気さを受け入れてやることができるようになりました。

オリンピックが終わってつまらないですねえ…
きれいな素敵な街にお住まいの邦子さん、いいなあって思いながら見ていたんですよ。
去年旅行で訪れた次男も、ロンドンはまた行きたいそうです。

Re: タイトルなし

mi-goroさんはたくさんの保護犬を預かっていらっしゃるので
ひしひしと感じられるのでしょうね。
「また捨てられる」と言う心配はもうさせたくないですね。
夏休みに我家の保護犬を置いていくにあたって
どうしても「檻」のあるケンネルには預けることができませんでした。
友人に預かってもらいます。またシェルターに戻ったと
思われないように。

そうなんです。あの男性モデルはバタシー・ホームの特使さんです!

Re: タイトルなし

私も猫派で、
人生であまり切らしたことはありません。

犬の愛情深さにおそれをなしていた私ですが
次女をご主人と決めてくれたようで
私は距離を置いて見ることができて、ほっとしています。

オリンピックは終わりましたが
2週間後にまたパラリンピックが始まりますね!
プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
ホームページ
私に何の関係があるというのだ

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