ビジネスの極意 How We Did it 8

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At Kensington Church Street

譲渡の流れ

私たちは経験により、譲渡フロアに移す前にすべての犬猫に
ワクチン接種、不妊手術、マイクロチップを施すのが
一番効果的だということがわかった。
もっと良いのはシェルターに到着しだい、すぐ行うことである。
そうすればシェルターの動物も含めて病気の可能性は劇的に減る。
しかも譲渡成立した後、すぐ渡せるので、
スタッフにとっても新しい飼い主にとっても利点である。

しかしあなたのシェルターにこの設備がないからといって、
動物の生命を救う作業の障害だと考えないように。

書類や用紙を使う人にとってわかりやすいものにすること。
書類もインタビューもできる限りフレンドリーで親切であることを徹底する。
良い家をみつけようと熱心になるあまり、
里親になる可能性のある人たちを遠ざけてしまう事態にならないように。

動物たちは良い家を見つける仕事をあなたに一任している。
この判断というものは書類からよりも一対一の面談、会話から得られることが多い。
動物行動の知識があるかどうか、ペットを飼うことの利点や
問題点になりうることを把握しているか、
などをさぐりながらインタビューすることが、
ルールに厳しく沿う人を書類審査で選び出すよりはずっと成功率が高い。
私たちのところでは里親候補者と譲渡カウンセラーはディスカッション形式で面談をおこなう。

スタッフやボランティアを来る人にわかりやすくしておく

私たちはスタッフのシャツに工夫をこらした。
スタッフはロイヤルブルー、ボランティアは森林グリーン。
訪問者にとってだれがだれかすぐわかり、
助けが必要な場合はすぐ声をかけることができる。
スタッフにとってもチーム意識が芽生え、士気があがる。

シェルターを歓迎の場所にする

今すぐに里親になろうと思わなくてもよい。
できるだけ多くの地域の人たちに尋ねてもらいたい。
人がたくさん訪れると動物たちも喜ぶ。
見学した人たちは動物たちのことを知人や友人に話し、
将来の里親につなげてくれる。
善意の心は地域コミュニティの強いサポートを導きだすのだ。

スタッフとボランティアは訪れてくれる人たちを微笑みを持って迎え入れて欲しい。
アイコンタクトをきちんととり、質問や助けに喜んで手を貸そう。
座って動物たちと触れ合える空間を設ける。
猫部屋にはおもちゃやブラシ、そして犬の運動の場所も人々が
動物たちと関わりあいをもつ方法になる。
お祝いごとのデコレーション、いろいろな催し物を開き、軽い飲み物などを置いて
訪問者は少しでも長居をしてもらおう。

そして小さい部屋でもいい、ボランティアが自分たちの部屋と呼べるものを用意しよう。
彼らは組織にとって大切な人たちであるということを知ってもらうために

to be continued

ネバダ・ヒューメイン・ソサエティの創意工夫は続きます。
読んでいくうちにこれは商売人の発想ではないかと思いました。
いかにして興味のない人たちに「犬猫」を魅力的な商品として貰ってもらうか
のビジネスチャレンジです。

イギリスのレスキューセンターもインタビューは重要な位億をしめています。
私たちが犬をもらうとき、にこやかな会話の中でも
厳しい審査の目が光っていたのを思い出しました。



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仰るとおりだと思います。
14歳になったばかりの次男がボランティアに行った時、おそらく犬猫舎のお掃除係だと思っていたら、与えられたポジションは受付のお手伝いでした。勿論使い走りですが、それでもシェルターを訪れる人と接する機会がある仕事ですので、母親の私は、失敗がないか、いつもひやひやしていました。
そこで彼が習ったことはまさに接客業でした。
いなくなったペットを探しにシェルターに来た「お客さん」をケージにお連れする時は、優しい言葉をかけながらお連れしてね。
先住犬と新しく家族に迎えようとする犬の折り合いを見るためのお試しコーナーに付き添う時は、「お客さん」の納得がいくまで気長に付き添ってあげてね。
里親になるつもりがなくて、シェルターを動物園代わりに子供連れで来る「お客さん」にも嫌な顔をしてはだめよ。「また来てくださいね」って挨拶してね。
シェルターを訪れる人は皆Customer「お客さん」でした。

よきカスタマーサービスを尽くして得る功績はドルではなく救える命と動物達の新しい幸せなんですね。

Re: タイトルなし

本当に訪れる人が「来てよかった」と思ってくれるような環境づくりが大切ですね。
息子さんも良い経験をなされましたね。。

イギリスのシェルターもなかには敷居の高いところもあります。
しかしシェルターに足を運んでくれる人に
シェルターに電話をかけてくれる人、ひとりひとりを大切にしなければなりません。
そういうポリシーを掲げているとこの譲渡数は多いはずです。
プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
ホームページ
私に何の関係があるというのだ

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