安楽死ではなく殺しと呼ぶことに決めた How We Did It 4

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How We Did It

2. 正しい乗組員を乗船させること

ジム・コリンズは著書の中で成功したビジネスや企業は「正しい乗組員を船に乗せる」ことに
かなり時間を費やしていると述べている。

どんな組織においても人材というのは心臓であり、魂であることは明白であろう。
ゆえに私たちの使命とゴールを理解し、生命を救うことが何よりも優先とする概念を共有し、
仕事に対する倫理観が強いチーム・マネージャーやスタッフを探すことに時間をかける。
さらに自己のの技術や能力、そして過去の成功の実績を証明できる人物を求める。

組織の変革を試みようとする時、協力的な人間とそうでない人間がいる。
レストランで改革を行った同僚の話であるが、
スタッフの3分の一は辞職し、3分の一は(トレーニング後)強力なメンバーとなり、
あとの3分の一は辞めてもらうことになったということである。

たとえポジティブな変革であろうと、かなり多数の人間を切らなければならないこともある。
誰にとってもあまり感じのよくないことであるが、
物事を効果的に前進させるためにはやむを得ないことである。
たとえどんなに難しい決断であったとしても、
動物と獣医師のために、私たちにはやる責任がある。
そして正しい人がチームに入れば、多くのことはすばやく、適所に収まるのである。
チームの一人一人が、動物の命を救うということに情熱的に関わり、
力の限りサポートするという心構えは絶対条件である。

3.救命にインパクトを与えるすべてのプログラムを精査すること

あるプログラムが救命への実績に劇的かつ早急に効力が見られなければ、
よく考慮したのち、捨て去ること。
一見良さそうに見えるかもしれないが、救うべきすべての動物が救われるまでは、
地域のホームレスの動物たちの本物の安全ネットを確立すべく、
プログラムや持ち駒を常に見直す必要がある。
救命するのは来年の話ではなく、今この瞬間なのである。

それと並行して救命を常に最重要に設定しつつ、
シェルター内で物事が適材適所か常に注意し、
適宜調整していかなければならない。たとえば、
私たちはの里親募集のスペースに、小売店を載せていたのを削除したし、
地域の人たちに救命にすぐに関わってもらうことが先なので、
従来の教育プログラムも見直し後、はずすことに決めた。

言葉の力

人間は名前の力に影響される。なので私たちはそれぞれのの使命を反映させる
名前や仕事のタイトルを変えることにした。
「引き取り場所」はアドミッション、犬小屋係りはアニマルケア、
オフィスアシスタントは譲渡カウンセラーといったように。

そして私たちはきれいごとの中に真実を隠したくないということとし、
動物の命を終わらせる重さを忘れたくないという思いで
安楽死と言う言葉を廃止することにした、。
そしてそのことを「殺すこと」と呼ぶように決めた。


理性的であること。最優先事項を死守し、時間を無駄にしない。
安楽死でなく、「殺す」という言葉を使い、動物たちの命を絶つことの重さを受け止める。
ノンキルシェルターとして成功している組織の2番目と3番目の鍵です。


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私もこの一文には「はっ」としました。
シェルターで働いている人達が好んで動物の命を断っているいるわけではありません。
どうあがいたって、全部を救うことができない、どうしても避けて通ることのできない誰も手を下したくない役割。
シェルターの方達にとって少しでも気分が落ち込まないようにという配慮なのでしょう。
それで当然と思っていました。

でも、第一線で働く者だからこそ、というのは発想の転換ですね。
すごいなあ、って思いました。

Re: タイトルなし

FSYAMさん、

私も「はっ」としました。この人たちは只者じゃないと。
他の項目も「ノンキルシェルターを宣言する」覚悟みたいなものが
ひしひしと感じられます。
アメリカ人、やるときはやるのですよね!
頼もしいです。
プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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