21年も待ったのに

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At Victoria & Albert Meusum


イギリスでは気性の荒いとされる犬をボディガード代わりに、闘争心を植えつけ、
虐待して捨てるというケースが社会問題になっています。
精神的におかしくなった犬が人を噛むという事件もまれではありません。
今までは犬種が危険だと言われてきましたが、
責められるのは「危険な犬」ではなく、「危険な飼い主」だと動物愛護団体は訴えます。
RSPCAのホームページにその問題に対処するための
2012年の改訂への失望が記載されています。

「危険な犬管理法」 21年間も待った改訂なのにこれだけ?

1991年の「危険な犬管理法案」改訂は失敗に終わり、
そのつけを払ってきたのが私たちを含む多くの動物保護団体である。
待ちにまった21年後の2012年、
政府は無責任な犬の飼い主をターゲットに新しい対策を発表したが、
その薄っぺらな内容にがっかりしている。
これでは、問題はエスカレートするのみである。

矢面に立たなければならないのは私たちなのだ。
問題を理解してもらうために法案作成者と何年にも渡り密接に連絡をとり、
警察や地方行政、動物保護団体とも協力してやってきたのだが、
私たちは完全に無視された感がある。

犬に襲われた時の補償や私的財産を破壊されたときの保険に関する法律は改善されたが、
これは大海の一滴にすぎない。政府は無責任な飼い主に対する
効果的な戦いのチャンスを無駄にしたのである。
そしてそれは動物保護団体に大量の捨てられた虐待された犬が
運びこまれてくることを意味する。
またこの先20年の改訂を待つことはできない。

政府は今回の法案改訂の目玉としてすべての犬に
マイクロチップを強制するということを打ち出しているが、
問題の解決になりえないことは自明の利である。
問題の複雑性を政府が把握できなかったことを証明しているだけである。

マイクロチップだけでは不十分

捨てられた犬の多くはマイクロチップをしている。
しかし記録が古かったり、該当する飼い主が
「もうとっくの昔に人に譲渡した」と拒否するケースが多い。
私たちの支部を訪問したキャロライン・スペルマンにこの件を直訴したが、
聞く耳を持たず却下されたようである。

私たちはマイクロチップの義務付けと並行して犬の登録強制の導入を進めている。
政府のデータベースに保存される飼い主の情報は
常に最新のものでなければならない。
無責任な飼い主の犬に対する虐待や放棄を取り締まり、
何百万匹の犬の生命を助けるための第一歩である。

20年間危険な犬の管理法のお粗末さに対処しなければならず、
何とか効果的に改訂しようと懸命に努力してこのざまである。
またもや無責任な飼い主への規制の向上が見られなかった。
はっきり言って、我慢の限界はすぎた。

RSPCA

我慢の限界がきたRSPCAはもちろん引き下がらず、The 42th Campaign を展開します。
それはまた次回に

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Re: タイトルなし

ぷーどるさん、コメントありがとうございます。
イギリスにもひどい人は山ほどいます。
ただそれを征伐する体制が日本より進んでいるということでしょうか。
日本人の意識を変えることは至難の業ですが、
日本も一日も早くその体制ができるようにがんばりましょう!!
プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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私に何の関係があるというのだ

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