願うだけでは何も実現しない

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At Harrods

4月12日は はカナダのニューファンドランド島とラブラドール島の
春のアザラシ猟解禁の日である。

今年になってすでに2000頭以上のアザラシが殺戮されている。
解禁後はもっと多くのアザラシがカナダの東海岸の流氷の上で目、頬、口を鍵棒でひっぱられ、
棍棒で撲殺されたり銃殺されるのである。生きながら皮をはがされるのもいる。
その一匹一匹は朽ち果てているアザラシ毛皮業界を産業振興と称してサポートしている
カナダ政府の犠牲者たちなのである。今年こそ殺戮の終焉をと望んでいた多くの人たちを裏切った。
もう消滅した毛皮産業に、経済的に何の意味ももたないこの血の殺戮に
ゴーサインを出したカナダ政府の意図はどこにあるのか。

棺に最後の釘を打ち込んだのは去年12月95%のアザラシの毛皮を購入していたロシアが
ヨーロッパ連合に加入したことである。メキシコと合衆国はすでに輸入を禁止している。
ロシアのプーチン大統領はアザラシ猟を「ずっと以前に廃止すべきだった血のビジネス」と呼び、
スーパー・モデルであるパメラ・アンダーソンのアピールを支持し、ロシアも輸入を終了した。

ヨーロッパ連合のアザラシ製品輸入禁止に対し、イヌイット族の伝統を持ち出してきた
カナダ政府に対して、(イヌイット族は大量虐殺の場所とは離れたところに居住しており、
カナダの年間のアザラシ殺戮の3%にすぎない)2011年9月、ヨーロッパ連合はノーと言った。
しかもイヌイット族に関する商品は禁止項目からすでに免除されている。

アザラシ猟の将来はないと断言できる。カナダ国民の大半が反対しているからである。
この瀕死の産業にどれだけ多くの税金が費やされていることか。
100万ドルの売り上げしか得ない産業に政府は700万ドルの維持費をあてる。
かつてはそれぞれ100ドルを得ていた猟師も2010年には足がでているはずである。

アザラシ加工企業社の大手であるNu Tan Furs は
今年はアザラシの毛皮を購入しないと発表した。
カナダ政府は中国に売りつけようとしているが、
PETAアジアなどの動物愛護グループが
そうはさせじと懸命に努力している。
このような必死の努力に対して、ニューファンドランドとラブラドール地方行政は
毛皮加工産業に対して360万ドルの予算を組んだ。

この後におよんでカナダ政府は多額の税金を注ぎこみ、
国際的な批判も省みず、なぜ残酷なアザラシの大量虐殺を続行させるのか。

答えは「政治」である。自由党も保守党もニューファンドランド地方の議席をねらっているのだ。
しかしカナダの政治家にもこの殺戮に関してオープンに疑問を投げかける人も出てきた。
殺戮の地域出身の国会議員、ライアン・クリアリーは以下のように自分の気持ちを述べている。

「私たちの歴史であった捕鯨産業も終焉の日を迎えた。アザラシ猟の終焉の日が来るのか?おそらく」

その日は来ているのにまだもたもたしている。
動物への残酷さに対して立ち上がることの大切さが今、何より求められている。

guardian co uk

動物虐待は数多くあれど、このアザラシ猟は私の動物愛護の起爆剤となっています。
猟を保護するカナダの政治家と猟師は人間として壊れているとしか思えません。
アメリカもロシアもヨーロッパもやめたのです。中国も日本もこの悪魔の根を叩き切ってください。
実行せずに願うことだけしても、何一つ実現しません。


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繰り返される惨劇

以前、ネットでアザラシ猟の写真をみたことがあります。
本当に目を覆う光景です。

それに今はアザラシの皮って何に使うのでしょう?
日本は今も輸入しているのでしょうか・

イヌイットは肉も皮も骨すらも利用しています。
日本の捕鯨はカナダや他の国々で油のみをとると違いすべてを利用していました。
戦後の日本人のタンパク質摂取に大きく貢献したことは間違いありません。

でも今は鯨を食べなくても日本人は生きていけると思います。


今日初めてカナダ政府が多額の税金をつぎ込んでいると言う事実を知りました。

教えてくださり、ありがとう。


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Re: タイトルなし

理恵さん、世界中のあちこちで動物たちとの出会いがあったのですね!
かわいいタテゴトアザラシの赤ちゃんを
観光の目玉とすれば、よっぽどお金を稼げますよね。
本当にこういう輩はバチが大当たりに当たってくれればいいです。

Re: タイトルなし

ぷーどるさん、
おっしゃる通り、政府には人の心が通じませんね。
彼らのプライオリティは権力と金です。
程度の差はありますが、どこの国も一緒です。

Re: 繰り返される惨劇

cocoさん、
日本は毛皮大国です。帰国するたびにそう思います。
店先にあふれていてびっくりします。
アザラシの赤ちゃんかわいい~と言いながら
動物の毛皮を平気で見につけています。
毛皮を着ている人を見ても何の問題意識も起こりません。
日本の毛皮状況に話しがいくととまらなくなります。

ご訪問くださりありがとうございます。

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Re: タイトルなし

理恵さん、コメントありがとうございます。
いつか公開コメントにしてくださればいいなあと思っています。

フォアグラがどうやって作られるか知ったときに「かわいそう」と
思う気持ち、絹がどうやって作られるかしったときに「ひどい」と思う気持ちは
その場所で消えてしまうのですよね。
後は毛皮を着て絹をまとい、ふかひれを食べ、フォアグラを食べ
ペットを捨てていくのでしょうね。

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Re: タイトルなし

さっち~さん、初めまして!ご訪問ありがとうございます。
ご紹介くださるかもしれないとのこと、どなたかの、そして動物たちのためにお役にたてば嬉しいです。
記事はイギリスの新聞や記事、ホームページなどから抜粋して私が訳しております。
ホームページのほうもご覧くださいね。よろしくお願いいたします。
プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
ホームページはただいまサーバーの不具合で閉鎖中
少々お待ちください。
contact: alicetigger24★hotmail.com

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