もうこんなに寂しい

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二日前は元気だった。良く食べ、ひなたぼっこをし、薬を飲んで。

土曜日は乗馬に出かけたが道に迷ってしまい、気がつけば3時間もたっていた。
急いで家に戻り、頭の中から離れなかったスヌーピーの姿を探す。
昼を食べたのか。もどしはしなかったか。

日曜日。起きてすぐスヌーピーの名前を呼ぶと、
戸棚の中からハローと答えが返ってきた。リバティで買った私のまっ白いタオルの上から!

高級スーパーのツナの中に大量の薬の最初の一粒をまぜこんだ。
横になりながら食べるスヌーピーの頭の横に、水のボウルを置く。 
前足をひきずってしか歩けない。私の指にフードをぬって食べさせる。
彼の優しく、賢い、明るいグリーンの瞳は深く沈んでいるように見えた。

獣医に電話をするとパーティの最中であった。脈を測るように言われた。
痛みを感じているようでもない。救急病院に電話しようとも思ったが、
スヌーピーはただタオルの上で寝かせてくれと言っているようなので、
彼がいつでも呑めるように水ボウルを頭の横に持ち続ける。

日曜日の夜はそばを離れないと決め、寝ないようにテレビを見続ける。
12時半スヌーピーがバスルームにおいてある砂トイレの中で寝入っているのを発見。
誇り高い猫である。
かろうじて這っていったものの、出られなかったのであろう。
そっと抱き上げ(もう体重はない)またお気に入りのタオルの上に乗せた。

月曜日の朝6時に起きたが、バスルームに行くのがこわかった。
しかし、スヌーピーはハローと言ってくれた。
私を正面に見据える。長く、ゆっくりとしかし凛とした視線であった。微動だにしない。
フードを彼の頭の横に置こうとしたが、振り払われた。彼は動けなかった。
獣医に電話してすぐ来てもらうことにした。

棚の中にいるスヌーピーをなでながら、彼がどんなに素晴らしい友達だったか、
この17年間溢れる愛を注いでもらったこと、私がどんなに愛しているかを話し続けた。
呼吸がゆっくりになる。
獣医に再度電話をし、「どこにいるのよ、この馬鹿」と叫んだ。

11時30分突然大声をあげ、舌を突き出し、私の腕の中で弓なりになった。
頭を支え、のぞきこんだ彼の目はガラスのようであった。
私の涙が彼の毛の上をぼとぼととぬらす。
冷たくなっていく耳と白い足をだき抱えた。

獣医がやってきて、心臓の音を聞き、「逝ってしまった」と言った。

私は本当にそうなのか何百回も確かめた。
私の一番恐れていることは彼がまだ生きているのに埋葬することだと獣医に説明しながら。

私の匂いが残るカシミアのセーター2枚に彼をくるみ、
好きだったおもちゃと一緒に箱の中に入れた。
鼻にはまだ食べ物がついている。綺麗にするのには疲れすぎていたのだろう。
庭師のブライアンに穴をほってもらう。

洗濯を干す、スージーが毎日通る場所がある。
そこの赤い土の中にスヌーピーの箱を横たえるとき、
後ろでスージー、スクィーキー、スィーティーが
アメリカの三姉妹歌手のスリー・ディグリーズのように3匹並んで見ていた。

もうすでにこんなにさびしい。いなくなってまだ数時間だというのに。

スヌーピーは私と離れたくなかっただろう。彼は猫でいることをとても愛していた。
私も彼が私の人生にいてくれたことをとても愛していた。

Mail Online

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The tiniest of birds remind us that we are stronger than we think.
We are created to survive even life's most painful events.
Like the hummingbird, we will make our way through the bitter cold winter.写真/詩ともグーグルより

メイビーを突然失くしたおふみさんへ


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顔面にハリケーン再上陸、涙腺ダム決壊。

深謝。

Re: タイトルなし

おふみさん

私も何匹も見送ってきましたが、さよならが言えなかった子達が一番辛い。
プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
ホームページはただいまサーバーの不具合で閉鎖中
少々お待ちください。
contact: alicetigger24★hotmail.com

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