息子の最後の願い

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At Regent Street

アフガニスタンで戦士した兵士のそばを決して離れなかった野良犬ペグ

アフガニスタンで戦死した息子の願いは、戦火の下、
決してそばを離れなかった親友を助けてほしいということであった。
息子の最後の願いを叶えることが残された家族の望みであった。
コンラッド・ルイスの両親は6ヶ月の検疫をおえた息子の親友ペグを涙と喜びと共に迎えた。

今年の2月9日イギリス帰国2ヶ月前、タリバンの銃撃によって命を落としたコンラッド・ルイスは
アフガニスタンでペガサスの名前を縮めたペグという犬に出会った。
自分の糧食を分け与え、世話をするコンラッドのそばをペグは片時も離れることはなかった。
タリバンとの激しい銃撃戦のときですら、一緒にいた。
任務が終わったあとペグを連れてかえるつもりであったが、帰国の数週間前、弾丸に倒れ、
彼の思いはそこでとまってしまうのである。

コンラッドの両親は息子の意思を継ぎ、戦争で壊れてしまった国からその犬を救うことを決意した。
アニマルチャリティのノウザッドに4000ポンド払い、アフガンの軍隊の協力を得て、
ペグをかばんの中にしのばせ、軍隊のヘリコプターで脱出させ、
そこからカブールの犬シェルターまで車で運んでもらった。
3,500マイル離れたイギリスまで充分耐えられるほど健康であるとの獣医の診断書をもらい、
ペグはイギリスに到着した。検疫期間6ヶ月の間、
週2回コンラッドの家族と21歳の彼の恋人もペグを訪ねた。
そしていよいよ昨日初めて、ペグはウォリックシャー土を踏んだのである。

コンラッドの父親ルイス氏49歳の談

「ペグをアフガニスタンから連れてくるために実に多くの人たちに助けてもらった。
本当に感謝している。検疫の6ヶ月間がとても待ち遠しかった。でも待つ価値は充分あった。
コンラッドの魂はここにペグと一緒にいる。
彼がアフガニスタンで遂行したすべてのことをつなぐリンクである。
私たちのもとに絶対ペグを連れてくるという決意は本当に報われた。
これからどんなことが起こるかわからないが、
一番大切なことはペグがクリスマスに間に合ったことだ。
ペグは来るべき家に来たんだ。もう20年も一緒にいるような気がするよ。
家にコンラッドの大きな写真がかけてあるんだ。ペグはそこに行き、頭を垂れたように見えた。
とても胸が熱くなった」

ルイス夫人48歳も語る

「ペグを迎えるのを心待ちにしていました。家族の素晴らしい一員になってくれるわ。
ペグを迎えにいったときコンラッドが見てるような気がしました」

ボーイスカウトのリーダーでもあったコンラッドは、
知的で個性的でそして非常に有能な兵士だと評価を得ていた。
去年の10月ヘルマンド地区のチェックポイントでペグに出会った。
両親にあてた手紙の中で兵士達と一緒にパトロールし、寝起きするペグのことが書かれている。

クリスマス休暇でイギリスの家に戻ったとき、
任務が終わったらペグをイギリスに連れてかえりたいと両親に話していた。
しかしアフガニスタンに戻ってすぐタリバンの銃によって殺されてしまうのである。
アフガン戦線で非常に勇気ある行動であったと死亡当時の報告書に記述されていた。

「コンラッドは彼の親友が家に来るのをどんなに喜んだでしょう。彼の最後の望みだった。
その望みを叶えてあげられることができて本当に嬉しいです。ペグは素晴らしい家族です」

先月両親はチャリティ・ファッション団体「353」を立ち上げた。
コンラッドがアフガニスタン戦争で命を落とした353人目の兵士であることにちなんで。


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Mail Online写真も転載

美しい、気高い人々がこの世には確かに存在します。
ペグは優しく賢い犬に見えます。
ご両親がコンラッドの家族だということがわかっていると確信します。
コンラッドはどこにいるのかわかりませんが、
どこにいようとこの美しいシーンを見ることができていることを祈ります。

というのが支持を多く得たコメントでした。


今日は大晦日です。本当に大変な一年でしたが、「あきらめてしまうこと」を大敵としてまた頑張ります。
皆様もどうぞお元気で良いお年をお迎えください。



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非公開コメント

つらく悲しい事ばかりの今年も最後です。来年こそは小さな幸せがたくさん降り注ぐ事を願ってやみません。

さて、松村さんの事が詳しく記載されてるブログを見つけました。

取り残されてる子達が来年こそは助かる事を新年の願いにします。

穏やかな良い新年をお迎え下さいね!!

http://blog.goo.ne.jp/tokigootokiboo/0

Re: タイトルなし

福島県民さん

コメントありがとうございました。

本当に辛い辛い年でしたね。
そして新しい年がやってきました。
今年こそは良い年になりますように、そうして
それに向けてまた気持を新たにがんばっていきたいです。
福島県民さんも良いお年になりますように。
プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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