私に何の関係があるというのだ 

What's That Got To Do With Me? イギリスの動物福祉

いたずらチャーリー

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Winter Wonder Land at Hyde Park

犬猫シェルターのサイトを眺めていると犬種によって随分性格が違うらしいです。
特にスパニエルは「犬種の経験がある人が望ましい」とあります。
やはり生まれつきいたずらなんだなあ、と友人の犬チャーリーのことを思いだします。

仔犬のころに虐待や残酷な扱いを受けたコッカ・スパニエルのチャーリーを
引き取ることになった。我家へやってきたときは
「私たちを信頼する」こと」から教えなければならなかった。
しかし、家族となってくれることにさして時間はかからなかったよ。

いやはや、チャーリーは、しかし、いたずらの限りを尽くしてくれた。
ちょっと家を空けると、帰ってきたときは泥棒が入ったのかと思うくらいのしっちゃかめっちゃかさ。
爆弾が落ちたのかと思ったときもあった。
金をためてやっとの思いで買ったブーツも、家具もみんなこっぱみじんに破壊してくれた。

時がたち、そのチャーリーが病気になった。今まで何度も病気になったが、いつも潜り抜けてきた。
でも今度は違う。勝てない闘いであることは明らかである。あちら側へ行かせてやらなきゃいけない。

獣医に注射を二分待ってくれるように頼み、私はチャーリーの前にひざまずいた。
さあ、彼が家でやった悪行のすべてを思い出させなきゃならない。

「私のタバコを盗んだね。、チョコレートもたいらげた。
お前が家をめちゃくちゃにしたので家族が戻ってくるまで
あわててつくろわなきゃならなかった。カーテンも引き裂いた。ペンキもこぼした。
人がきてもだれがボスかを必ず教えなきゃいけなかったよね。いいか。
いたずらチャーリーの歴史のまとめだ」

チャーリーは動かなかったけれど、私の言うことを聞いていた。

最後に私は言った。

「チャーリー、私のブーツを食べたときのことを覚えているか。あのときはうまく逃げおせたよな。」

老犬チャーリーは仔犬のときのようないたずらな目になり、私を見た。
よろよろと尻尾が震えた。ほんのちょっとだけだ。
しかし、確かに確かにシッボを振っていた。

私は彼に楽しい思い出をもって旅立ってほしかった。
そして成功したと思う。尻尾を振ったのを見て
「今お願いします」と私は獣医に言った。

数分後獣医は言った。
「いい見送りだったね」
「そうでなきゃならないんです。チャーリーは素晴らしい犬生を送った。
そして楽しかった思い出とともにこれから良い場所に行くのかだら」

獣医をあとにし、車にとびのって子供のように泣いた。