仕方がないと思わないで欲しい

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動物愛護の問題を語るとき日本人の国民性がひとつの越えなければならない壁だと考えています。

大震災が起きてすぐの3月19日にメールオンラインにあがった記事です。
動物とは関係はありませんが、外国人から見る日本人という一つの視点をお伝えしたいと思います。
抜粋です。

世界の人々は日本人のストイックな勇気を常に畏敬の念でもって見ている。
ここに日本を愛する一人のライターが
「日本国民は未曾有の惨劇に瀕したとき天才的な力を発する」と題した記事を寄稿している。

国民の特性を一般化するのは少々危険である。
気候や自然などのようにきちんと測ることはできないからである。
しかし、常識的に考えてみると、
サマセットのグリーンフィールドに住んでいる人たちの生活と
火山地帯に住んでいる人たちの生活には少々の違いがあるであろう。

たとえば風災害が来ればひとたまりもないということが確実である火山地帯の人々は、
神聖なもの、永遠に祭るカテドラル教会を作るのに何十年も費やすことはない。

人間は死んでいくけど、街が残る。
ヨーロッパ人は、少なくとも永遠に残るものがあるという幻想を抱いている。
だから私達はカテドラルを作るのだ。
今回の東北地震により一瞬ですべて破壊された日本人はそんな幻想など抱いたこともない。

東京は1923年の地震.とアメリカ軍の1945年の爆弾で20世紀に2回破壊されている。
そして二度とも東京は記録的な早さでよりモダンなエキサイティングな都市にかわったのである。

自然の脅威から立ち直る日本人の原動力としてひとつ考えられるのは彼らの宗教である。
仏教、神道、儒教の考えかたが日本人の行動に影響を与えていると思われる。
終わりのない輪廻転生という仏教の思想は崩壊と喪失において重要な意味をなす。
地震や津波を止めることはできない。
避けることのできない運命としての大きな破壊を受け入れるしかない。

日本人がよく使う言葉に「しかたがない」と言う言葉がある。
英語では ‘it’s only fair’ ‘it can’t be helped’.と置き換えればいいだろうか。
日本人が生命を軽んじているという意味ではない。
ただ人生というものは突然断ち切られることがあり得ると気づけば、
人はこの地球においてその時間をもっと愛おしむべきである。
形のあるものはすべてなくなるという事実に気づく度合いがその国の文化である。

何か美しいものが消滅するときに人は悲しむ。日本人の桜の花に対する思いはひとしおである。
花見酒を酌み交わす間まもなく、短い命の桜の花は散っていくのである。
人生の諸行無常感は日本人の詩、絵画、映画、さらに建築にでさえも見ることができる。
若い命が散っていくさまは桜の花にたとえられる。
神風特攻隊ー本当は普通の若者と同じように死を恐れていたのに、―
は戦時中は桜の花として歌われていた。

たとえば福島フィフティの例をとってみよう。
勇敢なる彼らは致死量の放射能をあびながら、
国民のために原発の被害を食い止めようと最善を尽くす。
ある男性は妻にこう言っただけである。
「家にしばらく帰れないがよろしく頼む」と。

日本人は自分の家族から、町から国まで共同体としての強い意識がある。
キリスト教における伝統的な兄弟思想と考え方は袖を異にする。

日本政府は太平洋戦争後、世界からの尊敬を勝ち得るためのひとつの手段として
国連に非常に多額のお金を出している。
また他国が天災害に遭遇したときに非常に協力的であることも知られている。

しかし外国からの援助を受けることに関しては
国家の名誉の汚点として潔しとしないところが過去にはあった。
1995年の神戸大震災のとき行政は
人や専門家を送ろうとする外国からのオファーを断ったのである。
これは独自の責任というよりも排他的な性格を持ってして見られる。
アメリカのスピリットである個人主義などは伝統的な日本人から見ると
子供の幻影だと思われているであろう。
哲学的には成熟かもしれないが、政治的には対価を払わなければならない。

日本人の考え方は広島と長崎に落とされた原子爆弾によってその特徴を見ることができる。
彼らは考えた。「この武器はいまだかつてない、すべての戦争において初めて使用された、
ほとんど魔法のようなものである。しかるにこの爆弾投下後は降伏しても通常よりは恥ではない」と。

そしてその国難を克服する日本人のリアクションは驚くべきものがある。
ほとんど一晩で天皇崇拝の国粋主義から民主主義のスピリットに変貌するのである。

破壊されたものを再構築する際の基本概念として勤勉に力いっぱい、
そしてこんなに明るく適合させている姿は戦後どこの国にも見られない。
江戸時代に火事の被害を受けた市民のように地震後まったくの無から築きあげるのだ。
日本人は打撃を受けてより強くなるのである。

この急激な新興には利点がある。西ドイツのように産業やテクノロジーが急激に発達する。
しかしあまりダメージを受けなかった国、
たとえばイギリスなどは従来の方法や技術に安心しきってしまうのである。

今回の震災は日本人の最良の特異性引き出し、いくつかの瞠目すべき変化をももたらすであろう。
世界中の多く人たちが共同体としてのマナーのよさに驚いている。
泥棒も暴動もパニックも存在していない。
しかも今回は政府が韓国や中国を含む外国からの助けを受け入れているのは良い兆候である。
島国根性捨て、国家の沽券に以前よりこだわらなくなってきたということである。I

自国のためにも世界のためにも一日も早く復興して欲しい。
だれも世界第三位の経済大国が沈みっぱなしの状態を見たくはないのである。

悲しいことに災害はまたいつか起こる。東京は60年ごとに起こる大災害を予期している。
そしてその時期はすぎている。しかしそれでも人生を続けていくしかないのである。

神を祭る伊勢神宮は20年ごとに壊され新しい杉の木で同じ姿に再建築される。
日本と同様、すべての生き物と同様、
いつか消え行くものを再生することによって永遠の存在にするために。
イアンブルーマ

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日本人は素晴らしい国民であります。
ただ「しかたがない」と思ったらすべてはそこで止まってしまうのです。

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ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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