政府の支援なくしては

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At Royal Albert Hall

メイヒュー・アニマル・ホームからのニュース・レター
タイトルは Canine Crisis

動物好きが旅行に行くと、
世界中のあちこちで野良犬や野良猫がうろうろしているのを見てショックを受ける。
しかし、それはわが国でも同様である。
捨てられた犬や猫でチャリティ団体がパンクしそうになっているのである。

ブレント地区にあるメイヒュー・ホームは年間約150匹の犬を保護し、
そのうち飼い主に返せるのはわずか3分の一以下だ。
保護犬の中でマイクロチップをしている犬はほとんどいない。あっても古いものである。
これでは飼い主を見つけるのは至難の業だ。

7日たっても飼い主があらわれない犬たちは法律上メイヒュー・ホームに属することになる。
そこで私たちは新たな飼い主を見つけるのに必死になるのだ。

受付は「犬がいらなくなった」あるいは「飼えなくなった」という
ひっきりなしの電話の応対で明け暮れる。
毎月150本の「犬がいらない」電話がかかってくる。
そのひとりひとりと問題の解決法を話し合わなければならない。
何故話し合うのか。単純な理由である。
私たちはいらないと言われた犬を全部ひきとれないからだ。

ホームのメンバーのリサは語る。
「犬が欲しくないというフォームを残していった人を時間をかけて説得します。
すべての犬を助けてあげられないのが本当に苦しい。
捨てられる犬の多さに比べてひきとってくれる家が間に合わないのです。
この国は簡単に犬を飼え、簡単に捨てることができる。悲しいことです。
犬を飼うという責任を軽く見ている人があまりにも多すぎます」

メイヒュー・ホームが一杯になったらどうなるか。

「もしいらないという理由が犬の行動問題であったら、適切なアドバイスをします。
あるいは他のシェルターの詳細を渡し、そちらに連絡してもらいます。
しかし状況はだんだん厳しくなってきているのです。
もしどこも収容することができなくなれば安楽死も考慮されなれければなりません。
なんと意味のない生命の無駄でしょう!」

保護団体は一つ一つの問題をに関わっていたら立ち行かないが、
ロンドンの捨て犬にドアを閉ざしたら,ますます問題が大きくなる。
無責任な飼い主はそこらへんに捨てて、犬は町にあふれかえるであろう。

解決は容易ではなく方法はひとつではない。マイクロチップの強制、非常に良い考えだ。
管理基準の制定もいくつかの問題を解決できるであろう。
しかしこれらは、問題が起こったときに対処できるためのものである。
最初からそういう問題を起こさせないための策として、
メイヒュー・ホームはもっと総合的なパッケージが必要であると考えている。

まず繁殖の規制を強化する。飼い主の登録システムを作る。料金を課す。
不妊手術を義務付け、動物が適正に取り扱われているか毎年のチェックを行う。

● シェルターから動物をひきとること
● 不妊手術を施すこと
● 飼い主としての責任を教育すること

この3つを政府の支援のもとに推進することが前進の一歩である。

動物福祉の問題は政府のサポートなしではやっていけない。
動物問題は社会全体の福祉と切り離すことができない。
つまり動物福祉に力をそそぐことは動物にも人間社会にも
恩恵をもたらすということを意味するものである。

Mayhew Animal Home

日本政府の器量が不安ですが、
私たちの側も政府にプレッシャーをかけることのできる国民性に代わっていくことが、
今後の課題だと思います。

メイヒュー・ホームは我家のすぐ近くですが、
動物をひきとっても返しに行く人も多いのでしょう、
もらいたいと思っても向こう側の敷居が結構高いのを感じます。
「庭のある人」とか「その犬種のことをよく知っている人」
「犬を飼った経験のある人」「一日中家にいる人」などなど。

「犬を飼ったことがなく、神経質な猫がいて、ほとんど家にいない、
散歩をめんどくさがる私」などは、門前払いでしょうから、何か作戦考えないとな。


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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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