Mad or Magnificent?

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頭がいかれているのかそれとも素晴らしいのか

煮えたぎるような暑さのマレーシアの田舎の小屋から猫の鳴き声聞こえてくる。
英国人のアリサはドアをあけてみた。おそらく何でもないだろうと思いつつ。

しかし目に入ったものはひどい光景であった。
蚤がたかり、病気で死にかけている動物たちが檻の中で重なりあっていたのだ。
猫が6匹、ウサギ数匹、赤むけて痛みにあえいでいる犬。

どんな動物好きな人でもこの光景をみてドアを閉め、
立ち去った45歳の女性のことを責めることはできない。
彼女に何ができる?故郷から何千マイルも離れて、
イギリスに帰る日は2日後にせまっている。
正直いって彼女の問題ではないのである。

でもアリサはそのままにはしなかった。
貯金をくずして猫たちをイギリスに連れてきたのである。
犬は残念なことに死んでしまった。ウサギはもらってくれる人を探した。

金と時間をかけて猫たちをイギリスに運ぼうなどと、
土地の人たちはアリサのことを頭はふわふわで大きな財布を持つ
典型的な脳天気な外国人と思ったようだ。

アリサは猫たちを4000ポンドかけてイギリスに連れてきた。
「最終的にいくらかかるか前もって知っていたらやらなかったって?
いいえ、それでも私はやっています。」

「マレーシアの人たちは動物にお金をかけるのは
どぶに捨てるようなものだと思っています。
しかしお金がつきたときもありました。
会議に出席するときの入場料10ポンドにも事欠いたことがありました。

そのとき、検疫所からお金が払えないときは殺さなければならないと勧告を受けたのです。
思いあまって地方新聞に助けを求めたところ、
動物好きの多くの人たちが寄付をしてくれて4000ポンド集まりました。
そして去年無事に連れ帰り、ほとんどの子の里親を見つけることができました。
まだ3匹残っていますが」

アリサは何も後悔はしていない。
太陽の下のソファで丸まっている姿をみると自分は正しいことをしたと確信する。

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53歳のジュディは2008年に中国でボランティアをしていた。
薬にするため身体に傷をつけられた熊たちを
救出していたちょうどその時地震に襲われたのである。

彼女はすぐ救助隊のボランティとして働いた。
活動しているとき明らかに飼い犬だった犬達が一緒にくっついてきた。

「私たちはトレモーとクエークと名前をつけたのです。
このような天災害に見舞われたとき、
政府が一番先にすることは野良犬になった犬や猫を殺してまわることです」

トレモーに心を引かれながらも、ジュディはイギリスに6月に帰った。
9月に再び中国に戻ったとき、クエークは新しい飼い主を見つけていたが、
トレモーはまだ野良犬であった。

「彼は私のことがすぐわかったのです。
12月にイギリスに帰ったとき、夫のサイモンにトレモーをイギリスに連れて帰りたいと話したら、
4000ポンドもかかるし、すでに2匹の犬がいることを理由にノーと言われました」

カップルの結婚30周年記念である去年の3月にサイモンは妻にプレゼントを渡した。

包みをあけるとトレモーの写真が入っていて、「迎えにきてくれますか?」と書かれていた。

サイモンはジュディに内緒で、トレモーをイギリスに迎える用意をしていたのだ。
去年の11月、トレモーはとうとうイギリスにやってきた。
今はシュロプシャーの新しい生活を楽しんでいる。

「二度とトレモーに会うことはできないと思っていました。
でも今は私たちはしっかり結ばれた家族です」


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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
ホームページはただいまサーバーの不具合で閉鎖中
少々お待ちください。
contact: alicetigger24★hotmail.com

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