30年にして初めて日の光へ

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30年にして初めて日の光に出て喜ぶ瞬間のチンパンジーたちの映像は胸にせまるものがある。

HIVや肝炎のウイルスを注射をされ、
長年ケージの中に閉じ込められていた38匹のチンパンジーは
外への最初の一歩を踏み出しながら抱き合い笑い合っているようである。

ラボの中で生まれる子供もいるが、ほとんどは生まれてすぐ母親から引き離され、
アフリカのジャングルからヨーロッパへ捕獲されてきた子供たちである。
そして長い長い実験のために金属の檻の中に閉じ込められるのである

恐ろしいことに子供を奪われた母親はすべて殺されてしまうのである。

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チンパンジーの遺伝子と人間の遺伝子は99パーセント同じなので
実験に使われることが多い。実験はHIVのウイルスを注射することも含めて非常に残酷なものである。
機械につながれ、注射を打ち続けられる。絶望の監獄である。愛も希望もない。気が狂うサルもいる。

彼らを自由にする闘いは実に14年にも及んだ。
しかしこの残虐な残酷なさはついに終わった。
59歳の保護家であるMichael Aufhauser氏の不屈の努力が実を結んだ。
鉄棒と防弾ガラスで区切られ仲間と触れ合うこともできなかった
38匹の生き残ったサルたちは
オーストリアのサンクチュアリーに移されることになったのだ。

「世界中のだれもがこの実験を必要としていなかったのだ。
何のメリットもない残虐なだけの実験だった。
サルたちはみんな心の傷を受けている。
リハビリのときに2匹死んでしまった。
しかし少なくとも残りのサルたちは牢獄に入れられているときは
思いもよらなかった人生を味わうことができる」とマイケルは語る。

数年前アメリカの製薬会社バクスターが
この動物実験のオーストリアの企業を買収したとき、
サルの実験を続ける予定はないと発表した。
そして社長はこれから50から60歳まで生きるチンパンジーたちが
幸せな人生を送る責任が自分にあると言ってくれたのだ。

リハビリは10年以上かかった。
ケージの中から外に馴れさせていくのには技術が必要であった。
9月4日にドイツのテレビ局が最初の2匹のチンパージーが外に踏み出す映像を流した。

マイケルは言う。「彼らは威厳と喜びをもって残りの人生を謳歌するであろう」


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ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
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