ヒル・グローブの猫

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ヒル・グローブは動物実験用に猫を繁殖させる農場であったが、
1998年動物愛護活動団体によって閉鎖に追い込まれた。
このケースは動物保護活動家にとっても政府にとっても
非常に意義深いケースとみなされている。
その後、動物虐待を阻止するキャンペーンが次から次へと広がり、
活動は英国内だけではなく世界にも広がっていくのである。

猫農場閉鎖への闘い

ヒル・グローブは科学研究や実験目的のための猫を繁殖させる
イギリスの最後の農場となった。
キャンペーンが始まって2年後、
過去30年間妻とともに猫農場を経営していたクリストファー・ブラウンは
繁殖業から引退を発表した。

RSPCAのインスペクターはオックスフォードシャーにある農場から
800匹以上の仔猫や成猫を一晩かかかって回収した。
かつては実験のために使用される運命であった動物たちは
新しい家庭へひきとってもらうべくホットラインが設置された。

「ヒルグローブの猫を救え」キャンペーンのへザー・ジェームスは述べる。
「今日は私の人生の中で最も幸せな日のひとつです」

暴力的な活動家たち

農場閉鎖にむけて警官や活動家の間で大勢のデモや暴力的な衝突がくりひろげられてきた。
1997年3月以来、警察は農場を守るために280万ポンドの警察費を費やした。
少なくとも350人逮捕され、21人が投獄される。
キャンペーンは闘いとなり、
過激団体はクリストファー・ブラウンに対しての抗議や暴力、脅しを始めた。
彼は1993年手紙爆弾により顔と腹部に火傷を負い、
1998年偽の爆弾を送られ、次は本物を送ると脅かされた。
1998年12月、動物の権利ミリティア(過激派)から
当時ハンガーストライキをしていたバリー・ホーンがもし死んだら、
一緒に暗殺されるリストにクリストファーブラウンも追加された。

しかしこのやり方は「ヒル・グローブ猫を救え」のキャンペーンを掲げていた
オリジナルの団体から批難される。
「脅しは許されるものではない。私たちは動物と人間に対する暴力は反対である」と発表。

素晴らしい日

動物活動家であり、テレビ脚本家であるカーラ・レーンも農場閉鎖を喜ぶ。
「素晴らしいできごとです。動物を愛するひとたちにとって喜ばしいニュースです。
あそこで起こっていることは恐ろしいことでした。
可愛そうな動物たちは実験されるために生まれてきていたのです。
RSPCAは里親をすぐ見つけられますよ」

アニマル自由活動家のロブ・ウェブ談
「農場主のブラウン氏は絶対閉鎖しないといっていたが、
動物保護活動家の懸命な活動、ピケット、抗議が
あの恐ろしい彼のビジネスを終わらせたのである」

憎しみのキャンペーン

ブラウン家は脅迫の手紙や手紙爆弾を投げ入れられて以来
警備員をやとうようになった。
「車に火をつけられ、家も放火され、窓ガラスも何度も割られた。
私はなぐられ、妻も従業員もやられた。
人がこんなにも残酷になることに驚く。しかも誤解が大部分だ。
私はただ猫を繁殖していただけだ。研究所とは関係ない」

猫の出発

ブラウン氏は活動家のためにビジネスをやめたのではないと強調する。
「私は61になったので引退するだけだ。今度は畑を耕すのを楽しみにしている。
それにしても猫が取り去られていくのを見るのは辛い」

RSPCA

RSPCAは猫の移動に際して健康状態をチェックし、
ワクチンをうち、マイクロチップを埋め込んだ。

以下はRSPCAの獣医の報告
「ヒル・グローブの猫は全部健康で人に慣れていたことをお知らせしなければならない。
そしてこれからは、一匹一匹に新しい家をみつけ希望の未来を与えることが我々の使命である」

BBC

イギリスにはもう実験繁殖用の猫農場はありません。
日本はどうなのでしょうか。その存在は知られているのでしょうか。
そして私が気になるのは日本の三味線業者。


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ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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