私に何の関係があるというのだ 

What's That Got To Do With Me? イギリスの動物福祉

キツネの好物

DSC_0761.jpg

先代猫チームが全部いなくなってしまったとき、1年くらい動物が家の中にいませんでした。
(ねずみ以外)

しばらくすると庭にキツネの親子が遊ぶに来るようになりました。

「ええっ!都市部にキツネが?」と驚く読者のみなさん

「そうなんです。セントラルロンドンはゾーン1と呼ばれ、
我家はゾーン2という地域で比較的都会なのですが、
りすもキツネもぞろぞろいますよ。」

「ぞろぞろ!ロンドンって田舎なのね~」

「緑が多いからなのでしょうね。キツネと犬との見分けかたは、しっぽです」

「ほおっ」

キツネの鳴き声はこんこんではなく、赤ん坊のぎゃーっというような声です」

「なんと」

「ちなみにイギリスではあの愛くるしい狸をみたことはありません」

そろそろ本題なのですが、もちろん親子キツネが庭で遊んでいたら
食べるものをあげたい!という欲望にかられますね。

「しかし、野生なので、やっちゃいけない。自分で餌をとれなくなる。
でもおなかすいてそうだ。やっぱりあげよう」と
もだえ苦しみ、思いあまってメイヒュー・アニマルハウスという
動物保護団体に問い合わせのメールを出しました。
「野生はほっておいた方が彼らのため」と言われるだろうと思いつつ。

ところが

「餌をあげなさい。やせているのなら、苦しんでいるはず。
しかしあなたがあげる餌をあてにするようになるということは忘れないように。
キツネの専門団体を教えるので彼らの意見も聞いてみてください」

キツネ福祉団体という存在にもびっくりしましたが、さっそく問い合わせてみたところ、

野生に人間が餌を与えていいかどうかのレベルではなく、

あれもあげてくれ、これもあげてくれとキツネの好物をずらずらと挙げているのです。
「一番良いのは栄養価の高いドッグフード。水もお願い。夜行性なので夜ご飯を置いてやってくれ」と。

思いもよらない展開に催眠術でもかかったように
ドッグ・フードをごっそり買ってきて毎夜与えていました。
翌朝空っぽのお皿を見るとやはり嬉しかったです。

「うまくいくことを祈ってるよ。どうなったか教えてね!」と
キツネ福祉団体のメールは結ばれていました。