私は声をあげなかった

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爆睡中のリリー

どうして私たちは動物虐待を告発しなければならないのか

動物福祉はいわゆる動物好きの人間たちだけに重要なものではない。
動物虐待は過去の例からも見て明らかなように人間社会へも大きな影響を与えている。
ニューヨーク・タイムズ・マガジンのチャールズシーバットの記事によると

動物への虐待が人間に関係してくる二つの要素

もしある家の中で動物の虐待が行われているとしたら、
そのうちの85%は同じ家の中で家庭内暴力や子供への虐待も行われている。
獣医が「偶発的な事故や怪我でない」と判断した家庭には
同じことが人間に起こっているかもしれない。
国によっては獣医が人間の社会福祉機関に報告しなければならない。

もうひとつは「心の病気」とよばれているもので、
殺人者が犯行を行う前に
動物を虐待したり殺したりすることが多いのはよく知られている。
動物への残酷な行為は最初のステップである。
この最初の道徳のハードルを飛び越せば
人間への残酷さはずっとたやすい。
もし動物への虐待を防ぐことができたら、
あるいは初期の段階で止めることができれば、殺人も防ぐことができるのである。

シカゴ大学の研究者は攻撃的な男の子と普通の男の子の脳のMRIを比較する実験を行った。
人が足の指を突き刺したり、殴られたりするビデオを見ると、
攻撃的な男の子は喜びを感じる脳の場所がアクティブになるということが判明した。
反対に道徳的なことや自己規制のビデオを見せても脳は無反応であった。

ある特定の人間にとって脳は違う働きをしているということを示唆する。
こういう人たちに道徳をといてもあまり意味をなさないのかもしれない。
研究者がいうには「腕の折れた人に重いもの持ち上げろというようなものである」
動物への虐待の線を一歩超え人間は、他の人がいくら言っても理解することができない。
違うアプローチが必要である。
「心のシステムが壊れている人たち」を正すのには違う方法を使わなければならない

治療方法のひとつとして「動物と一緒に働く」方法がある。
問題行動を起こす10代の男女を馬小屋で働かせる。
泥にまみれながら、ブラシをかけてそして乗馬を練習する。
牛や象のプログラムもある国がある。
また犬の訓練やアニマルレスキューセンターで活動するように進められる。
動物も愛情深い生物であることを学べば、
心も再燃するのではないかというアプローチである。

私たちはすべて動物虐待を知れば声をあげるべきである。
動物の苦境など関係ないと思うのであれば、
それに影響されるかもしれない人間のことを考えよ。
有名なマルティン・ニーメラーのユダヤの詩を、
動物にあてはめて考えていただきたい。
Pete Wedderburn

彼らが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった、
(ナチの連中が共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった、)
私は共産主義者ではなかったから。

社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった、
私は社会民主主義ではなかったから。

彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった、
私は労働組合員ではなかったから。

彼らがユダヤ人たちを連れて行ったとき、私は声をあげなかった、
私はユダヤ人などではなかったから。

そして、彼らが私を攻撃したとき、
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった。ー(ウイキ訳)

First they came for the communists, and I did not speak out,
(When the Nazis came for the communists, and I did not speak out,)
because I was not a communist;

Then they locked up the social democrats, and I did not speak out,
because I was not a social democrat;

Then they came for the trade unionists, and I did not speak out,
because I was not a trade unionist;

Then they came for the Jews, and I did not speak out,
because I was not a Jew;

When they came for me,
and there was no one left to speak out for me.

もしかして、何でもないことなのかもしれない。気のせいかもしれない。
時間の無駄になるかもしれない。
しかし、迷わずすぐ通報!子供への虐待も動物への虐待も。
言葉を持たない彼らのために私たちが手を上げ、声をあげましょう。

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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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