私の青い犬

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At Hampstead

私のグレートデン・フリント by Hays Ramsgate

これはとびきりのハンサムだけど、ロバのように頑固だった
私の初めての犬、青いグレートデンの話しである。
生まれて8週目の時にまっすぐ見つめる目と
ノーラ・バティのストッキングのような足を持って私の人生にやってきた。
小さい時はその長い足でみんなを振り向かせ、
日本からカナダに至るまで世界中からの旅行者のカメラの被写体になっていた。

フリントはよく訓練され、とても従順だったが、
意に沿わぬことがあれば地面に根をはやし、それで終わりだった。
誰が10ストーンもあるグレートデンを動かすことができようか。

6ヶ月の時、15分間池の中で白鳥を追いかけまわしていたが、
最後に尻尾をまいて逃げ出したのはどちらか想像がつくであろう。
9ヶ月のとき羊を追いかけようとして、リードが切れてしまい,
90フィートのがけから落ちたこともあったが、けろっとして戻ってきた。

実に優しい犬であった。
6歳児30人のクラスの子供たちから代わる代わる撫でられさすられしてもじっとしていた。
最後には苦悩の表情で「もう行っていいですか」と私に聞いていたけれど。
フリントをさんざん検査して安全だと判定した後、踏みつけていった赤ん坊もいた。
大きな犬たちには睨みを利かせていたけれど、
小さい犬たちはフリントの身体の下でいつも安全であった。
どこに行ってもみんなの目をひき、あちこちに沢山のファンがいた。

セントマイケル山の細い険しい道を登っていくときが圧巻のひと時であった。
私は豹をリードにつけて疾走する中世の王子のごとく、
驚きの声をあげて道を譲る群集を尻目に山道を駆け登っていった。

9歳のとき、フリントは心筋症と診断され、
始めた薬が食欲に作用し、後ろ足が弱くなり歩けなくなった。
私たちはフリントに古代ローマ時代の二輪馬車をつけた。

フル装備されたフリントを止めるものは何もなかった。
空間の感覚がつかめずに彼は誰の足の上でも轢いて歩いていたが。

4ヶ月後、私の父が脳溢血でこの世を去った。
11歳のフリントはその4ヵ月後に突然倒れた。脳溢血で。

私はあんなに悲しんだことは今までの人生なかったと思う。


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Telegraph Online UK 記事写真ともテレグラフより転載


3月4日の朝日新聞「かぞくの肖像」にダンカンさんの「おパンツネコ」が載っていました。
生後半年のとき、高いところから落ちて背骨を損傷したそうです。
「治らない。安楽死させることが多いケースです」と獣医師。
自力で排泄できず、一日4~5回オムツを替えてあげるそうです。
おなかを押してやらないと排泄できないので、家族旅行も一緒に連れていくそうです。
「安楽死なんて考えてもみなかった。そんなの面倒みていくしかないじゃんって」

悲しいことや辛いことが多い人生ですが、
苦難のときに輝きを放つ人間や動物や植物の美しさに触れると、
また頑張って行こうと思います。いつも暖かい応援ありがとうございます。


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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
ホームページはただいまサーバーの不具合で閉鎖中
少々お待ちください。
contact: alicetigger24★hotmail.com

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