情けない臆病なこと

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Mr Kibble's Olde Sweet Shop

日本の動物管理センターに関わっていらした方から
イギリスの動物シェルターへ向けた手紙の抜粋をご紹介します。(原文は英語です)

私が働いていた15年前は年間4000匹の犬、3000匹の猫、主に仔犬と仔猫でしたが、殺されていました。当時は野良犬が多く、毎日野犬狩りにでかけなければなりませんでした。
今は状況がかわり、年毎に少なくなり、野犬もあまりみかけません。今は迷い犬だけを預かり、それも飼い主に返すよう努力します。

しかしある地域ではまだまだ野犬があちこちいて状況としては私たちの10年前のようです。

●何故動物管理センターが犬猫を殺戮しなければならないのか?
動物管理福祉法に「地方自治体は飼い主が持ってくる犬猫を受け入れること」と定められているからです。
この条項は飼い主がペットを野原や、山や川などに捨て、犬と猫が野生化するのを防ぐためです。

●何故日本人は犬猫を山に捨てるのか?
日本人は自分たちで動物を殺すのを嫌うからです。仏教思想の影響かもしれません。
しかし彼らは自分たちの見えないところであれば動物がどこで死のうがかまわないのです。
だから食用の動物を殺すところを見ないので肉が食べられるのです。

●日本人は何故ペットを安楽死させないのか?
なぜなら日本人は自ら手を下すことをとても嫌うからです。
ペットがどんなに苦しんでいようが、死にかけていようが
イギリス人やアメリカ人が選択するであろう安楽死の決定をすることはほとんどありません。

獣医の中には「ペットが年をとったり死にかけて助けようがなければ動物管理センターへつれていきなさい」と
アドバイスしている人たちもいるようです。獣医を責めることはできません。
誰かがやらなければならないことですし、行政がそれに適しているからです。

野山に捨てる飼い主を憎みます。飢えやカラスの襲撃、車にひき殺されたりするのは
ガスで殺されるよりもっと残酷です。(あなたは同じことだと思うかもしれませんが)

でもペットの死を直面したくないというのは情けない臆病なことだと思います。

すべての飼い主は家で最後まで自分のペットの世話をすることを願っています。
しかしもしペットが重い病気で苦しんでいて、飼い主が辛い場合も死ぬまで見届けたほうがいいのでしょうか。
あるいは動物管理センターに連れて行って殺してしまうほうがいいのでしょうか。

動物管理システムはまだまだ大きな問題があります。
しかし状況はじょじょに年々改善されていると信じています。


捨てる人たちに「それは良くないことである」と教育することも大切ですが、
そうさせないシステムを作って迎え撃つことも合わせてやっていかなければ
間に合いません。命はこうしている間にもどんどん失われています。


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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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