Take a sad song and make it better


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エジンバラの長屋で生まれ育った私の部屋に家族で愛用しているものがある。
祖母からのミニ・グランド・ピアノだ。
この美しいピアノは地球の反対側まで旅をして、またここに戻ってきた。
私はいつもポール・マッカートニーになったつもりで弾いていた。

今私はそのピアノを前にして嫌悪感がつきあげてくる。
象牙製品を所有している人はすべて同じように感じるべきだ。
象牙取引は終わった。終わるべきである。

ナイフの柄、アンティークの爪楊枝。
そこには断首され、牙のない母象の身体に無力な小象が
なす術もなくすがりついている姿がみえる。
ゴリラの手の灰皿、ライオンの骨で作られたガラスも同じだ。

象が驚くべき知性の持ち主であることは疑う余地もない。
象は悲しむ。泣く、心の憐れを示す。ディズニー映画ではない。科学だ。
進化生物学者も動物習性学者も科学者も喜んでそれを証明してくれるだろう。

象の自然死から採取される象牙などほんの微々たるものだ。

英国の象牙取引は、終止符を打つと過去2回の選挙で公約されたのに、
なぜいまだに完全な終焉ができないのか。
英国はEUの中の最大の輸出国であり、
輸出書類が繰り返しごまかされている。
おまけに販売廃止案の中に
1947年以前に製法されたものは含まれていない。

象を殺戮されている31のアフリカの国が中国に圧力をかけ、
中国は驚くべきことに同意した。香港も。
中国は3月31日までに国営の象牙彫りの工場を閉鎖し、
2017末までには象牙取引を終焉させると発表した。

世界第二位の市場である合衆国も
象牙市場の国内ラインのほぼ完全廃止の方向を示唆した。
各州もさらに強化に拍車をかけるべく
独自に販売廃止を立案している。

そしてこの31の国は同様に英国にも働きかけた。
しかし、何も進展していないどころか、
政府は1947年以前の製品のトレードを可能としようとしてる。
多くのアンティーク産業が
決定的にダメージを受けると思っているからだ。

イギリス国内で象牙のセールスを全面廃止しても、
それだけで象を救うことができるほど簡単なことではないだろう。
しかし、象を生き延びさせるための方法をさぐる出発時点に戻り、
他の国と一緒になって素晴らしいアクションを起こすことができるはずだ。
イギリス国民の85%が象牙産業の全面廃止をサポートしている。

象牙が価値を持つのは象だけである。
金銭的価値をつけたのは欲望と虚栄心の塊の人間だ。
今この世に生きている私たちは
その虚偽の価値を取り去ることが可能なのである。
私達人間はもっとすごいはずだ。

ピアノに戻るが、政府は正しい音程を合わせることができるか?
Take a sad song and make it better
悲しい歌を明るい歌にしようじゃないか
(ビートルズ、ヘイ・ジュード)

Ivory is not beautiful
Nicky Campbell
Guardian UK
http://https://www.theguardian.com/global-development-professionals-network/2017/feb/09/ivory-is-not-beautiful-its-barbaric


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プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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