マラケシュのヒヒも

2014/ 10/ 30
                 
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馬、ロバ、ラバなどを労働させ,家族を養っている人々が世界中に多くいるが、
動物たちをきちんと世話をすることの大切さを理解していない人のなんと多いことか。

ある酷暑の日、パキスタンに住むシャムの馬は崩れ落ちた。
あまりにも荷が重すぎたのだ。
もうシャムは自宅から40マイル離れた市場に品物を運ぶ手立てがなくなってしまった。
それは日々の収入400ルピーが入らない事であり、
妻と若い6人の子供たちの食べ物がなくなる事を意味する。
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パキスタンでは動物に依存する割合が年々多くなってきている。
石油価格の高騰のため、車を手放す人が多くなり、安い動物に乗りかえる。
貧乏な飼い主たちは動物を長時間、過酷な労働量で働かせ、
動物を消耗させ、脱水や痛い怪我などをさせる事が多い。
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動物チャリティ団体 The Brookeはアフリカ、アジア、中東、ラテン・アメリカに
800人のスタッフを配し、動物福祉の概念、動物のケアと取扱いの教育プログラムを
地域の住民たちに提供する。

これは動物たちを助けるためだけでなく、動物に頼って生きていく人や家族を助けることにもなる。
動物福祉を向上させることは
貧しい国に住む人たちの安全や収入の向上を図る大切なことの一つである。

シャムは馬を The Brookeの獣医に連れていき、馬は完治した。
「ジレンマでした。仕事をやめるわけにはいかず、
馬を治さずに働かせるといつまでたっても治らない。
もし馬がいなくなると今度は幼い子供たちに荷物を運ばせて
市場へ行かなければなりません」
難しい選択であったが、シャムは馬を治療する事に決めた。
幸運にもその間友人から別の馬を借りることができた。
11日後、馬は完治して戻ってきた。
The Brookeのスタッフはシャムに馬の世話の方法も教えた。

「動物の世話がこんなに必要だということは知りませんでした。
馬がいなくなるかもしれないと思ったとき、震え上がりました。
私たちがどれだけ頼っていたかよくわかったのです。
これからは馬の健康と福祉には絶対妥協しないことを誓います」

インドには160万匹の馬やろばがいるが、貧困層が多く、
動物に過酷な労働を強いる。
動物たちは疲れ果て、栄養不良、病気や怪我で倒れる事が多い。

この負の連鎖を断ち切るためにhe Brookeの獣医と動物ヘルス・ワーカーは、
まず飼い主に信号の色を使ってシンプルで理解しやすい
動物の状態を測る技術を教える(グリーンは健康良好、黄色は普通、赤は状態が悪い)

「これで動物をグリーンに近づけるよう
飼い主がとらなければならない行動がわかるようになります」と
The Brookeの地域マネージャー、カンドパル氏は語る。

適切な荷物の量、水、日陰、そして休憩。
これらがどれだけ動物のためになり、
また貧困の家庭に家畜を失い収入が途絶えるという
リスクを減らすことができるのか教育する。

The Brookeチームはまた自助グループを作り、
自分たちの銀行口座を持つことを推奨している。
村人たちが小額でも定期的に貯金すれば
コミュニティの資金が積み重なっていく。
そして最も必要としているが、危険な高利金融機関に手を出さずに
ローンを組むことができる。
また動物たちの救急医療用具、ワクチンなども購入することができる。

それだけでなく幅広い、社会的な役割も果たすことができるのである。

「女性の地位の向上も教育できます。
動物をケアする多くのグループは女性が大切な役割を果たしています。
このグループが機能し、自立することができれば、
動物たちと飼い主の両方の福祉が長いスパンで培われていくでしょう」

村のコミュニティのメンバーのベッドパル氏

「相互補助の大切さを毎日学んでいます。
以前は日々湧き上がってくる問題を処理するのは大変難しかったのですが、
今は簡単に解決できます。外部の人に頼る必要はなくなりました。
何千匹の動物たちも素晴らしいケアを受けることができ、
飼い主も自由と保障を確保することができました。
The Brooke は動物と人を両方助けてくれます」

The Brooke

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地中海のサントリーニ島で大勢の観光客を乗せて険しい山道を登らなければならない
ロバたちもマラケシュのヒヒもアユタヤの小象たちも。その他世界中で
こき使われている動物たちも


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