動物たちに背負わせた重さ

2014/ 04/ 30
                 
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PDSA ディキン・メダル過去の主な受賞者

●ホワイト・ビジョン(白鳩)1943年12月

第二次世界大戦時RAF(英国空軍)救助への貢献を称え、初のメダル受賞者

●プリンセス(鳩)1946年5月

戦下の鳩サービス隊における素晴らしいパフォーマンスを称え

●アップスタート(馬)1947年

ロンドンのベスナル・グリーンにて激しい爆弾投下の中、
任務遂行のためその場を動かなかった勇気を称え

●サイモン(猫)1949年

HMS アメジスト号に乗船中、シェル爆弾の攻撃にかかわらず、
彼の任務であるねずみ捕獲の任務を遂行し続けた行動を称え

●アポロ(ジャーマン・シェパード)
ニューヨーク警察所属2001年9月11日のテロ攻撃時に
疲れを見せることなく人々を探し救助したすべての犬たちを代表して

ディキン・メダルについて

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イギリスの動物病院チャリティ団体
People’s Dispensary for Sick Animals (PDSA)の設立者であるマリア・ディキンは
戦時下、大英帝国軍隊に従事し、献身と勇気を示した動物たちの功績を称えるべき
栄誉のメダル基金を設立しました。

1943年から1949年まで第二次大戦とそれに関係した戦いの期間、
18匹の犬、3匹の馬、そして猫一匹を含む54回のメダル授賞式が開かれました。

2000年、メダル授与が再開され、
2001年のニューヨークのテロ事件の際活躍した犬たちや
イラク戦争に従事した犬たちに贈られています。

一番新しいのは2014年4月、65回目に授与された
アフガニスタンで活躍したサーシャです。

以下はBBCのサーシャの記事

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アフガニスタンでハンドラーとともに戦死した英国陸軍犬が
動物の中で最高名誉とされるディキン・メダルを受賞した。

ロイヤル・アーミー獣医軍パラシュート部隊に所属していた
4歳の黄色いラブラドール、サーシャは爆弾を探す訓練を受け、
ハンドラーとともに兵士たちに先駆けて安全な道を確保し、
武器や爆弾の臭いを探知し, 数えきれないほどの多くの兵士や市民の命を救った。

PDSAの関係者が語る。

「戦時下の厳しい状況とタリバン襲撃のもとで、
サーシャは常に全力をあげて任務を遂行しました。
そのひたむきな姿勢は爆弾や兵器を探知する彼女の能力に
自分たちの命を預けていた兵士たちの士気をあげてくれました。

アフガニスタンでサーシャは巨大な白砲2個、大量の兵器、
爆弾、地雷を見つけてくれたのです。
これでどれだけ多くの兵士や市民の命を救ったことでしょう。」

2008年カンダハール地域でこれ以上の組み合わせはないと評された
24歳のロー少尉とマッチを組むのである。
しかし同年7月24日ペアは通常のパトロールに出たところを
待ち伏せしていたプロペラ機の攻撃を受けた。

ニューキャッスル出身のロー少尉は
実は亡くなる前日イギリスに戻る予定であったが、
人数が少ないことを心配し、計画していた任務を終えてから帰国したいと申し出た。

英国軍獣医部サービスの部長スミス氏は語る。

「この名誉ある賞をいただいたのは
ひとえにアフガニスタンで多くの人命を救ったサーシャの献身と技術のたまものです。
私たちの軍犬とハンドラーの素晴らしい働きを認めてくださって感謝しています。

しかし残念なことにメダルを受け取るはずのサーシャもハンドラーのロー少尉も
2008年アフガニスタンで戦死し、ここで受け取ることができません。

ロー少尉のご家族の心に寄り添いながら、
このメダルを胸に抱き、
今一度、サーシャとロー少尉が
英国軍に寄与してくれた計り知れない働きに感謝いたします」

サーシャは1943年メダル発足以来65番目のメダル受賞者である。

PDSA のディレクターイアン・マクラリハンの挨拶

「もうすぐ第一次大戦から100年になりますこの時期に
サーシャが受けた賞は大変深い意味を持ちます。
人間たちの争いのために動物たちに背負わせた重さを
今一度思い起こさなければなりません。
このメダルは世界的に認められているものです。
サーシャのゆるぎない献身と忠誠とそして彼女を失った大きな損失を
世界に提示しなければなりません。
サーシャのストーリーは人間の腹心の友としての動物たちが
私たちの人生にどれだけ素晴らしいものをもたらしてくれるか
改めて喚起させてくれます」




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BBC NEWS
写真も転載


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