我々としては92%を目指しています

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K 様 ちょっとご無沙汰しておりますが、お元気でお過ごしですか。

日本の犬の殺処分は年々減少傾向にあり喜ばしいが、
猫がまだまだだとお心を痛めておられ、
イギリスはどうしているのかと宿題をくださいましたね。
お返事に時間がかかり大変申し訳ありませんでした。
本日RSPCAから返答をいただきました。

「日本では多くの子猫を殺処分しなければならないと聞いて胸が痛みます。
イギリスも猫の頭数は問題で、メールをいただいたときにちょうど
猫問題対処のレポートが完成されたところで大変タイムリーでした。

やはり不妊去勢手術です。我が国の手術率は高いと思いますが、
頭数を安定させる程度には至っておりません。
現状では86%の割合ですが、我々としては92%を目指しています

2010-2012年にかけて
RSPCAに運ばれてくる猫の数は8%増えました。
RSPCAの猫舎は満杯になり、私立の猫舎にお金を払って
置いてもらわなければなりません。
同時に里親は10%も減ってしまいました。

頭数をコントロールするには不妊去勢手術が
キーとなっているのは広く知られています。
しかしレスキュー団体の懸命な努力と資金援助にもかかわらず、
猫頭数は増え続けています。
もっと多くの手術を早急に実施し、
レスキュー・センターに来る猫の数を減らさなければなりません。

まず手術をするか否かというところから始まりますが、
RSPCAの獣医が2012年、
どうして不妊手術をする人としない人がいるのか調査したところ、
飼い主の中には一回くらい出産させたほうがよいと考え、
手術を遅らせる人が多いということが判明しました。

また猫の妊娠可能な年齢の知識がない人が多く、
予想外で子猫が生まれた人が85%もいるのです。

詳細なリサーチ結果をファイルにしてありますのでご覧になってください。

Tackling the cat crisis

以下はそのファイルのポイントを簡単にまとめました。

●不妊去勢手術は生後4か月に行うことを推奨(ここから猫の妊娠年齢が始まります)

●手術は虐待ではなく、愛情の証であることを飼い主に教育する

●すべてのレスキュー団体は手術をして里親に譲渡する

●一回妊娠させた後で手術をしたほうがよいという迷信を払しょくすること

●動物福祉団体、獣医協会、地域の住民や
住宅協会との共同でプログラムを推進し、
不妊去勢手術に積極的でない人たちに皆でアプローチすること

●獣医や動物福祉の各分野の専門家が、
職業上持っている知識・スキルや経験を活かして
サポートをすることが可能であることを知らせる

Justine Pannett
Senior Campaigns Manager
RSPCA



というような現状です。お求めになっていらっしゃる回答かどうかわかりませんが、
86%というのは結構いい数字に思えるのですが、いかがでしょう。

ところで
先日朝日新聞デジタル版で大きく取り上げられていました記事はすごい。

犬の殺処分ゼロを達成神奈川のセンター

素晴らしいですね。日本のこの場所からのスタートです。
必ずや全国に広がります。

犬猫を収容して処分する施設があったのだよと
昔話になる日が早くくればいいねといつかお話しいたしましたよね。
世界初の犬シェルターを設立したイギリスは
150年たってもまだシェルターが存在していることを
恥ずべきであると嘆きつつも、いつかなくなる日を目指す歩みを止めません。

悲しく辛いことが多い世界ですが、
どうぞまた「ヨーロッパを追い越してみせる」と元気を送ってください。

ノーマンテイラー邦子




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ドイツの秘密

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At Greek Street


イギリスの犬猫の殺戮数は他の国に比べて少ないのですが、
それでもそれでもドイツの殺戮数ゼロにはかないません。
しかもドイツ人は他の国の野良犬をも保護するという余力もあります。
どうしてそれができるのかと考えているのですが、
ガーディアン髪に掲載されたこの記事を読むとなんとなくその秘密がわかるような気がします。

北ドイツのブレーメン市ではすべての猫に不妊手術を施すキャンペーンを始めた。
これがいずれ国全体にひろがることを期待している。
市の動物シェルターの猫の数は以前120匹どまりだったが今は378匹になり、
いずれは500匹以上になることが懸念されている。加えて野良猫が1000匹くらいいて
数がコントロールできなくなってきた。
鳥をおいかけたり、病気がひろがったりする恐れもでてきているので、今回の強硬手段に踏み切った。

去勢不妊手術は従来は個人にまかせていたが、
新しい法律では外に出す猫は必ず手術をするように義務付けることにする。
この法律がブレーメン市議会で通過すれば次は国規模での法律に広げていく予定である。
これをすでに実施している区域はすでに数箇所ある。
40,000匹の野良猫がいた北ドイツのPaderbornでは3年前から強制にしている。

またここでは猫の飼い主は猫に入れ墨かマイクロチップをすることが義務づけられていて、
捨てた場合は500ユーロの罰金である。

Guardian UK

法律→違反→罰金 これです。 日本もこれでいきましょう!


解決法は実に簡単

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BBC 2010年 7月28日オンラインニュースより

不妊去勢手術の重要性

動物チャリティ団体は捨て猫の急激な増加に悩まされている。
ケンブリッジシャーにあるブルー・クロスの猫シェルターは常に満杯状態だ。
担当者のアラン氏は猫の不妊去勢手術の大切さを強調する。

「手術は高価だと思われているが、安くできる方法もたくさんあります。

現在収容所には80匹の猫がいますがその半分は子猫です。
そのほかに60匹、一時預かりのボランティアの家で
シェルターに引き取られるのを待っています。
シェルターにいる現在の猫の里親が見つかるまで
物理的に収容場所がないのです」

避妊 -飼い主の意識

「昔は子猫が産まれる季節は5月から10月でした。
しかし今や一年中だと言えましょう。」

アラン氏は解決方法は実に簡単であるという

 ー 不妊去勢手術です。

「不妊に無関心な飼い主のなんと多いことでしょう。
一匹の猫が妊娠し、その子猫たちがまた妊娠するとしたら、
5年間で猫の数は20,000にもなる計算です。
経済的に手術ができないという飼い主が多いですが、
助けを求めれば、回りを見渡せば、必ず解決方法はあります。
しかも手術をしたほうが長い目でみて経済的であり、
猫の健康にもいいいのだということをわかって欲しい」

手術とマイクロチップ

飼い主の責任意識を高めてもらうためにチャリティ・センターは
不妊去勢手術ととマイクロチップを無料で行う巡回サービスを行っている。
また学校や地域のコミュニティー・センターへ行って教育講演も行う。

しかし猫の飼い主の数に比べて追いつかないのは誰が見てもわかるだろう。

不妊去勢手術どころか、意図的に増やしている人も結構多いのである。
子猫はすぐ貰い手があると思っているようだが、
そうではないと産まれてから気づくのである。
手術を拒否することは飼い主の責任放棄だけでなく、動物に対する虐待でもある。

「1歳半の猫が4匹の子供と一緒にシェルターに運びこまれた時は
すでにその母猫は二回目の妊娠をしていました。
二回目、三回目と産み続け、母親もどんどん弱ってくるのです。
猫は5ヶ月で妊娠可能ですが、成猫の半分にも満たない体で妊娠することが
猫の身体にとってどれだけ過酷であるか想像して欲しい。

動物保護シェルターは常にあふれかえっています。
365日、24時間世話をしなければならない。
寝床を与え、えさを与え、人件費もかかります。
しかし何といっても一番大きい出費は獣医費でしょう。
ここに運びこまれてくる動物たちは衰弱しきった動物が多く
医療費が半端ではないのです。
加えて、夏ははみんなホリデーに出ていて里親になってくれる人も少ない。
英国には1000万匹の猫がいる。多すぎる。
そんなに多くなる必要などないのです」
                              

不妊去勢手術を施すと動物がかわいそうだと思う人がいるのですが、逆なのです。
放置することが虐待なのです。動物の数を減らために
「産まれてきた生命を殺す」のではなく「産まれてこないように」しなければなりません。

話しは突然かわりますが、写真の中でパブの窓から覗いている人物はシェークスピアです。


プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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