ルーシーの法律


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仔犬繁殖業の人間は仔犬が産めなくなった私のことを
価値がないと言ったけど、
私を救ってくれた人や家族は私のことを
お金に換えられないものだと思ってくれた



イギリスでは去年から
「ルーシーの法律をサポートします」というキャンペーンが
獣医師のマーク・エイブラハム氏の先導のもとで、
幅広く展開されました。
SNSでは自分たちの犬猫の写真を投稿し、
「私たちもルーシーの法律をサポートします」という
応援の投稿がたくさん見られるようになりました。

多くの署名は国会に提出され、今年政府は
仔犬繁殖業者、不法ブリーダー、不法仔犬販売業者、
ペットショップなどの動物福祉に反する機関の締め付けを
強化する方向に動き始めました。

これは「ルーシーの法律」の元になったルーシーのストーリーです。


ャンペーンの名称は仔犬繁殖場に幽閉されていた
キャバリア・スパニエル、ルーシーである

2013年にレスキュー・センターより
リサ・ガーナーに譲渡されるまでは悲惨な状態であった。

以下は飼い主であったリサの談

「レスキューセンターの人たちとメールを交わし、
何度も考えた末、引き取ることにしました。

救出する前の状況はわかりませんが、
体の状態が、どんな環境に置かれていたかを雄弁に語っています。

突き出た腰骨、曲がった背中は
狭いケージに閉じ込められていたことを語ります。
栄養失調、ドライアイ、禿、アンモニアの匂いにまみれた
何か焼けているような匂い。
糞尿の上で寝なければならなかったのでしょう」

リサは少量の餌と短い散歩からゆっくり普通の生活へと戻していった。
恐がりで神経質でしたが、毎日少しずつ自信を取り戻し
本来のやんちゃな性格が芽を出してきたのである。

しかしルーシーが受けた傷は
深いところで癒えることはなかった。
分離不安がひどく、家を留守にすると、
ドアのそばでずっと鳴いてたという。
そして抱き上げるといつもすくんでいた。

「でもルーシーは頑張りましたよ。生を満喫してくれたと思います。
8歳か9歳の非常に短命でしたが、
ルーシーに会った人たちすべてに
幸せと愛で満たしてくれました。
一年前に亡くなりました。
フェイスブックのフォロアー7万人からいいねをもらって」

I am Lucy

Lucy2 (Custom)



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犬や猫がレスキュー・センターから貰われていく世を見たい

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イギリスではこの20年で犬猫の生体販売を行っているペットショップは
ほぼ見られなくなりました。
いるのは魚、ウサギ、鳥 ネズミ(誰が買うのかわかりませんが)などです。

イギリスの最大ペット・ショップ・チェーンであるペット・アット・ホームは、
ストア・カード保持者が商品を購入すると
自動的に何パーセントかの寄付が動物愛護団体にいくような仕組みを作り、
何万ポンド何十万ポンドの寄付金を動物チャリティ団体にもたらしています。

さてこの2点を前置きとして、今回新聞紙上をにぎわしている
「イギリスの大手動物チャリティ団体がペット・ストアに動物を売却?」
というニュースをお届けします。

犬猫をペット・ショップで売らないように何年も必死のキャンペーンを行い、
現在の状況を勝ち取ってきたのに、RSPCAやバタシー・ホームなどのチャリティ団体が
今度ペット・アット・ホームとパートナー・シップを組み、
猫も含む小動物が店内で展示され、里親譲渡をするようになった。
RSPCAとバタシー・ホームはすでにペット・ショップにリホームセンターを開き、 
最近ではキャット・プロテクションが新しいパートナーとして加わり、
バークシャーのペット・アット・ホームにチャリティの規定に従って猫を展示することになった。
購入者は猫を選び、里親費を払い、翌日引き取りにくる。
これが成功したらもう4店増やすつもりである。
 
小動物獣医師協会の前会長のマイク・ジェソップ氏の談

「ペット・ショップで動物を販売するという案は非常にばかげている。
動物福祉団体が犬猫をペット・ショップからなくすためにどれだけ闘ってきたか。
その結果我々はもう子犬や子猫をペットショップで見ることはないではないか。
これは大いなる後退である。さらに購買者は熟考なしに購入するようになるだろう。
子猫がケージの中に閉じ込められ、ディプレッションを誘発するストレスな環境も非常に憂う」
 
キャット・プロテクションの無報酬のボランティア
8500人のインターネットのプライベート・フォラムも白熱している。
「小さい子供たちが子猫のケージの前で大声をあげたり叫んだりして
怖がっている子猫を想像すると、
やはり間違っている感じがする。無責任だ」という意見が多い。
 
キャット・プロテクションの弁

「今回の動きは猫を飼う人の責任をもっと広い範囲の人たちに
提示することができると期待しています。
猫たちは私たちのシェルターにいる時と同じ方法でケアされ、
客が衝動的に買わないように厳しく管理します」

ペット・アット・ホームの弁

「私たちは店の利益以前にペットの益を優先します。
今回のパートナー・シップでは私たちには何も収入は発生していません。
場所をチャリティに無償で貸し、彼らにとって大切なリホームができるように助けているのです」


RSPCAの広報の弁

「ペット・アット・ホームでリホームする動物たちは
チャリティの厳しい里親基準の手続きに基づいて行われています」

バタシーホームの広報の弁

「業界大手のペット・アット・ホームとコラボレーションができることを幸せに思っています。
レスキュー・センターから動物を引き取ろうなどと思ってもみなかった層の人たちにも
目を広げてもらえるからです」


賛否両論ですが、私は
この記事に対するイギリス人の以下のコメントに賛同です

「私たちが仔犬や子猫をペットショップで見たくなかった理由は
彼らが残酷な動物繁殖の犠牲であったからだ。
犬や猫がレスキュー・センターから貰われていく世を見たいのだ。
今回のコラボはまさにそれがおこわなわれているのではないか。
仔犬農場から買うのではなく、不妊去勢手術をした、虫下しをのませた安全な動物たちである。

素晴らしい、天才的な完璧な解決方法ではないか。
可愛らしい動物を欲しいと人は思う。
私たちはもちろんこの方法で可愛い動物たちを手に入れることができるのだ。しかも安全に。

仔犬農場の需要を絶ち、残酷な産業に退場してもらうことが私たちのゴールなら、
これが実際的で現実的な戦略である」


MAIL ONLINE



妥協して物言いする時間などない

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今この時間にもどんどん殺処分されている動物のことを考えれば、
私たちは妥協して物言いをする時間はない。
となると「責任感のある良心的なブリーダーなどは存在しない」と言い切ろう。

仔犬農場というブラック・マーケットがあり、近寄らないようにすることはみんな知っている。
しかし、いわゆる「良心的なブリーダー」であれば良いと誤解している人のなんと多いことか。
貰い手がないためおびただしい数の犬や猫がシェルターで殺処分を受けている限り、
犬猫を繁殖させているブリーダーが良心的で責任感があろうはずがない。

すべてのブリーダーは動物の頭数を増やす火にそそぐ油である。
仔犬や仔猫が一匹誰かに買われるたびに、
家のない動物たちは家を見つけるチャンスを奪われていくのである。
そして殺処分である。ブリーダーの多くは仔犬や仔猫の購入に際して不妊去勢手術を要求しない。
そこでますます犬猫が増え、またシェルターの動物の生きるチャンスが奪われる。

簡単に言えば、仔犬や子猫を繁殖させているブリーダーは一人残らず、
シェルターの動物たちを殺しているのだ。
売るために動物を繁殖させることは貪欲で無神経なビジネスである。
動物をひきとってくれる家が絶対的に不足しているこの世界において
本当に良心的なブリーダーというものは,
この過剰動物頭数にどうやって寄与できるかのりーダー的存在となる事を考えるべきである。
動物たちを去勢し、そしてビジネスをやめることだ。

繁殖させられる動物たちも憐れなものである。犬猫はどんな見かけであろうが、
コンテストの審査委員に気に入られようが関係ないのに。
純血種を維持改造するために腰の問題、形成障害、不自由な目や耳、
皮膚の問題、痙攣などが頻繁に起こる。体型を著しく変形させられたブルドックやバグなどは
呼吸の問題、ダックススフントは背中や腰椎ヘルニアの問題で苦しんでいる。

大量ゴミを処理するような規模で殺処分が次から次へと行われているその傍らで、
動物を繁殖させるブリーダーを肯定する理由などどこにあろう。

あなたが動物を愛し、動物の一生を預かろうとするなら、どうぞ域の動物シェルターに足を向けて欲しい。
尻尾を振り、希望に満ち溢れた心を持って、檻の背後で愛してくれる誰かを待っている。
シェルターには毎日新しい犬猫がやってくる。
最初の訪問であなたのライフスタイルに合う動物がいなければ、何度も足を運んで欲しい。

ぴったりの犬猫を見つけたときにベスト・フレンドを得ただけでなく、
あなたはひとつの命を救う選択をし得たことをどれだけ嬉しく思うであろう。


PETAのホーム・ページより

イギリスの動物保護団体やグループはシェルターから貰わないのであれば、
せめてきちんとしたブリーダーから貰ってくれといいます。
それはオンラインやペットショップで購入するよりはましだからです。
しかしシェルターで活動する人はすべて「繁殖させては殺す」このサイクルを
狂気の沙汰ととらえているはず。


金をまきあげる芸術家

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Harry Potter Studio

イギリスのブリーダー

悪徳ブリーダーは装う。立派な責任ある有名なブリーダーの振りをする。
犠牲者にならないように気をつけなければならない。

犠牲者になるというのは具体的にはどういうことか。

ペット保険をかける場合、まず保険料が高い。もし遺伝子に問題があれば、
既往症ということで保険カバーの対象にならないのである。
愛するペットが終生苦しむのをただ見守るだけである。

無責任な悪徳ブリーダー、それに付随するペットショップが販売する犬は
健康や行動に問題のある犬が多い。ペットショップの多くは残酷な仔犬農場から卸す。
ペット・ショップから仔犬を買うことは悪徳ブリーダー産業に資金を流している事に気がつかないか。

悪徳ブリーダーの常套手段は偽の血統書を出すことである。これで値段をつりあげる。
彼らは金をまきあげる芸術家である。書類の操作など朝飯前だ。

犬をシェルターからもらう人は少なすぎる。仔犬を買う人は多すぎる。
売れるから殖やすのだ。
そうやってあまっていく犬がイギリスとアメリカだけで年間400万匹殺戮処分される。

レスキュー犬をもらえば命を救うことができる。
ショップやブリーダーから買うということは、
すでに頭数過剰のため膨大な数の犬が殺戮されている
その数に上塗りをしていくことになる。

犬を飼おうと思ったときに、そこを考えたことがあるだろうか。
命を救うか、殺戮に加担するか。

みんな学習しない。輪の中をぐるぐるまわって
シェルターの罪のない動物たちを殺戮に間接的に殺している。
実感がないであろうが。

もしあなたが、どうしてもどうしても
保健所、シェルター、レスキューセンターから
罪もない捨てられた犬をひきとれないのなら、
とにかく悪徳ブリーダーは避けなさい。これはあなたのためである。

ブリーダーの中には真摯なブリーダーもいる。

以下はまっとうなブリーダーを見分けるガイドラインである。

●母犬が妊娠する前からひきとり家庭が決まっている。順番待ちの状態である。
ゆえに広告を出す必要はまったくない。

●健康上の理由により母犬を何度も妊娠させない

●両親犬の遺伝子チェック、家族の既往歴などの必須チェックを怠らない。
あなたは証明書を要求すること。
もし必要なチェックを網羅しているブリーダーであれば、喜んで提供してくれるはずである。

●犬種による検診を行う。これも証明書を求める。
あなた自身も特定の犬種に対してどんなチェックが行われるか調べる。
相手の言う事を鵜呑みにしない。

●仔犬の入念な健康診断、、マイクロチップ、予防接種。この証明書も求める。

●乳離れのできていない時期は絶対母親から離さない。8週以前は早すぎる。
のちの問題行動につながる。里親になる家庭は厳しく審査され、
家も訪問される。譲渡後はサポートを惜しみなく、犬の成長具合もチェックする。
必要であればどの時点でも犬をひきとることを厭わない。

●シェルターで過剰気味になっている犬種は繁殖させない。

●ケンネルクラブに推奨されているメンバーであること。
その証明も書面で求める。

●最初の年はペット保険をつける。

●母犬を必ずそばで見ること。健康であり、いきいきしているかどうか。

責任あるブリーダーは金もうけより、犬への愛情が優先する。
何か問題があったら懸命に解決しようとするその姿勢は
金の問題であるかどうか見てとれるはずである。

しかし悪徳ブリーダーは金だけが目当てなので、乱雑で細かいことは嫌がり、
新しい飼い主に罪のない仔犬を問題とともに押し付けるだけである。

Animal Rights Action

「救った犬があなたをみつめるそのまなざしがあなたの魂の姿である」と言うじゃありませんか。



単に負のサイクルに加担しているだけである

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Don't shop, adopt it!

メイヒュー・アニマル・ホームのニュース・レターより

生体販売は必要ないと考える人が増えてきているが、
まだまだペットショップから買う人は多い。
消費者に対しては法律も規制もない。
購入された動物の多くはレスキューセンター行きとなるのである。

ペットショップは次から次へとオープンし、
汚い、狭いといった劣悪環境で売っているところも多い。
つまるところ、彼らは商売をしているのであり、
動物の福祉など二の次であることが多い。
最低限の知識、たとえば、動物には栄養が必要であるということすら
わかっていない人がいる。

ペット産業がこれからも減らないとしたら、
メイヒューはできる限りペットショップにでかけ、
動物福祉のスタンダードを教育していかなければならない。
ペットショップのオーナーと直接話をし、情報とアドバイスを与える。
動物を売るという責任を自覚し、購入者へもその責任を伝えてくれるよう要請する。

メイヒューの立場は決ペットショップやオンライン、
広告などから絶対動物を買わないということである。

ペットショップにいる動物たちはストレスを感じてかわいそうに見えるから、
買ってやることが動物を助けることだと感じたとしても、
あなたは単に負のサイクルに加担しているだけである。
そのお金でペットショップはもっと動物を仕入れることができる。
そして、あなたが買ったことで、
ペットショップでの動物の購入がまたひとつ認められることになる。
永遠の継続を促しているのはあなたである。

動物の福祉を考慮していないペットショップを見たら、区役所に通報すること。
そしてあなたは動物を買わずに、里親になることを考慮してほしい。

MAYHEW ANIMAL HOME

私がイギリスに来たころはまだ多くのペットショップで生体販売をしていました。
そのときはわかりませんでしたが、あれは残酷だったんだなあと思います。


プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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