未来の大人たちへ

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前回の動物福祉の教材を提供するシェア・ザ・ワールドのホーム・ページのあいさつ文です。

教師の皆様へ

私たちは自然の美しさに満ちあふれた世界に住んでいます。
最も身近な生物である動物たちもその自然の一部です。
彼らも人間と同じように、かけがえのない生命をもち、感情さえも持っています。
それにも関わらず、歴史を振り返ってみると、
単なる物としてしか扱っていない場合が多かったのです。 
しかし自然学者であるデビッド・アッテンボローや
ジェイン・グッダール博士らのおかげで、
動物は私たち思うよりはるかに複雑な生物であり、
心配、苦しみ、恐怖そして喜びを感じることができるということがわかってきました。

若者たちが動物に対して慈愛の心を持つことは非常に大切です。
人間を含むすべての生物を愛し、暴力を拒否する心を培う大切な一歩だからです。 
それゆえにこの地球を共有している動物たちが、
私たちとあらゆる面で寸分たがわぬ生物であるということを
生徒にぜひ学んで欲しいと思います。

シェア・ザ・ワールドは動物を深く理解するために作られた無料の教育プログラムです。
これを生徒が読み、考え、作業することにより、
全体に流れる動物福祉の真髄をくみ取ることができます。
国の教育要綱に基づいて作成されており、
動物を私たちの仲間として愛と敬意をもって接し、
動物たちは私たちと同じように生命を全うするように造られていることを
生徒に分かってもらえることを願っております。

すべての生物にとって地球が豊かで素晴らしい場所になるよう
未来の大人たちに作ってもらわねばなりません。
そして先生方がその手助けをしてくださいますようお願いいたします。

Suzanne Barnard
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子牛がいなくなった母牛はどんなふうに感じるでしょう。

人間を含むすべての動物は自分の子供を探すためだったらどんな事でもするのではないでしょうか。

牛のブラッキーはマーケットで売られ、子牛と引き離されてしまいました。
ベッキーは気が狂ったように子供を呼び続けました。でももう遅いのです、
子供は別の農家へ売られてしまったのです。もう二度と母子は会うことはありません。
ブラッキーの心臓は張り裂けそうになりました。

しかし彼女はあきらめませんでした。
その夜柵を越え農場を抜け出し、原を横切り、
6マイル離れた茂みの間から子供を捜しあてました。

母牛はどうやって子牛を見つけたのでしょう。そこの農場へ行ったことがありません。
母牛の内なるものがその夜子供のもとへ導いたのです。
事情がわかった牧畜主は感動し、その子牛も一緒に飼うことにしました。

ディスカッション・ポイント

● もしあなたがお母さんと永遠に引き離されたらどのように思うでしょうか
● ブラッキーはどうして子供の居場所がわかったのだと思いますか
● 子牛は母親の元に戻れたとき、どう思ったと思いますか

The Golden Rule/黄金律

自分がして欲しいと思うことを他者にしてあげなさい。
自分が嫌だと思うことを他者にしない。

他者の立場になって、自分がそうだったらと想像を働かせてみてください。
いやだなあとか不幸せだと感じたら、他人もそう思っているのです。
これは人間だけでなく動物にもあてはまることです。

次にあげる3つの状況に置かれた動物が感じることを想像してみてください。

1. とても寒い夜、暖かい家の中に迎え入れられた犬
2. 子供を乗せて一日サークルをぐるぐる回るポニー
3. 母牛と離された子牛

下の3つの状況を黄金律を頭に入れ考えてください。

1.サーカスで熊が自転車に乗ってぐるぐる回らされている。日陰もなく、非常に暑い日である

a) これはどうして黄金律に反するのでしょうか?
b)  それに対して何ができますか?

2.鳥が歩道にうずくまっている。羽を痛めたようだ。人は誰も注意をむけず、通りすぎていく。

a) これはどうして黄金律に反するのでしょうか?
b) ではどうすればよいのでしょうか。?

3.学校に行く途中、犬が短い鎖でつながれ、水も餌もない。

a) これがどうして黄金律に反するのでしょうか?
b) あなたは何ができますか?

Three Wishes

さて、ここでもっと想像をふくらませてみましょう。人間と動物が地球で共生していくために、
よりよい世界にするためには3つ願いごとをしてもいいといわれたら、何をお願いしますか?

Wish 1
Wish 2
Wish 3


PETAの Share The World からの抜粋です。
イギリスの小学校のカリキュラムに合わせて作っている教材です。
たくさんありますのでダウンロードしてお使いください。

Share The World

私のウィッシュリストは??なんて考えた人、ノーノーですよ。
大人は Make It Happen (実現させる)リストを考えるのですよ。

サイトのご紹介は次回に


あなたが決定することです

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Teaching Animal Rights

動物が人間の生活にどのように関わっているのか、どのように扱われているのか、
あるいは扱われるべきなのかに関して人々の目を開くための効果的な方法はやはり教育であろう。
特に子供には有効である。未踏の分野であり、
権威機関で教えるときはなんらかの条件が必要になるかもしれないが, 
今のところ特別な資格は要求されていない。

さてどうやってスタートするか?

もしあなたがすでに教師であれば、通常の授業に加えて、
動物の権利の科目を付け加えるように学校に提案する。
教師でない場合は教育機関のウエブサイトを研究してアプローチしたり、
動物保護団体にあなたができるサービスを知らせよう。

教師としてのあなたの役割は生徒に動物の権利に関する教材や客観的事実を供給し、
容易に理解できるよう手助けをする。どのように考えるかを教えるのではない。
しかし、年令により、従来の観念が本当にそうであるか検証する能力も培うよう指導する。
動物と人間の関係を見て、社会と個人によってどのように価値が違うか考えさせよう。
ディベートをし、反対の立場、賛成の立場から討論し、他に行動の選択肢はないかを話し合わせる。

ディスカッションの例

人間が動物を使用することによっておこる動物へのダメージ

人間のために動物を使用する人間の権利とは何か

種別主義とは何か。それから受ける恩恵は?公正なのものなのか

どんな言葉を使って動物を使用する弁明をしているのか

人間が動物を使用するのにどんな道徳的な理由をもってこようとするのか

権利とは何か

自然とは何か?そして動物は自然に生きる権利を持つべきか

動物は人間の進化や得のために苦しまなければならないのか


動物の権利を教えることへの批判

子供たちに動物の権利を教えることには批判がある。

間違った情報を与えたり、将来何らかの主義者になる恐れがあると危惧する人たちがいる。

若い心を混乱させる。たとえば肉を食べる子供より菜食主義者の子供のほうが環境を考え、
モラルに長けているといった概念を植えつける危険性がある。
ティーンエージャーに向けてセレブを使って意味のない感情的なアピールをしているのではないか。
あういはひとつの面だけスポットライトを与え、
バイオメディカルリサーチのような有益な面はあえて言わないようにしているのではないか、などなど。
どんなに公平に講義をしようと必ずネガティブな事が待ち受けている可能性も考慮しておくこと。

教授法

生徒の年令やスケジュールによりいろいろな方法が考えられる。
講義の後にビデオそしてディベートといったように、あれこれ組み合わせてやると効果的である。

★講義

生徒からの反応を見ることが少々難しいが、これは後の質疑応答のときにできる。

★討論

クラスを二つに分ける。ひとつは毛皮や動物実験といった動物使用の肯定組。
もうひとつのグループは反対組にして討議する。活発に討議がなされるようリードする。

★ディスカッション

ひとつのトピックについてディスカッションをさせる。
動物園に諭して何を得ることができるのか。ビーガンの問題とその解決法は?
全員を積極的に参加させ、コミュニケーション・スキルを磨くように指導する。

★グループ・ワーク

クラスをいくつかのグループに分け、たとえば国際動物取引協定、
水族館は何をするかなど各グループでテーマを選び、深く掘り下げていく。
そしてクラス全体で共有し、自分たちの頭で考えていくよう指導していく。

★質疑応答

生徒に質問し、考えさせて答えさせる。彼らの知識の深さを測る。トークのあとが効果的である。

★ビデオ

上に上げたメソッドを組み合わせてビデオを使うと良い。
視認できるもののほうが記憶に残りやすいので、
生徒たちはおそらく話したことは忘れても見たものは覚えているだろう。

★印刷物

生徒が後でも見れるように印刷物も用意しておく。
ファクトシート、インフォメーションブックレット,ポスターなど。
ポスターがあれば、生徒は友人たちにも後ほどうまく説明できる。

授業の邪魔をする生徒たち


いつもそうとは限らない事を祈るが、反対の立場の人からはかなりヒートアップした反応が来る。
中には非常に批判的な人がいて敵対視し、授業を妨害するというような事態も起こる。
その時はどうするか。冷静に、敬意を持って関わって行く事も授業の一環として準備しておくべきである。

動物の権利を数年にわたって教えてきた教師であるJulie Andrzejewskiは彼女の授業のルールを事前に伝えておく。

「私は現在世界で捉えられている動物に関しての視点を変えるべく教材やアイデアを提供します。
もしかしてあなたの現在の考えやライフスタイルをおびやかすものかもしれません。
私の言う事を信じなさいと強要するわけではありませんし、あなたが決定することです。
私が暮らすでお願いすることは、クラスの規律を尊重し積極的に参加してくださいということです。
もし動揺したりすることがあれば私に個人的に教えてください。
一緒に少しずつステップを踏んでやっていきましょう」

教材とトレーニング

多くのチャリティ団体は無料で教材を提供している。
また無料で講師を派遣したり、オンライン・レッスン、DVDやビデオも貸与してくれるところもある。
(しかしビデオやDVDの中には子供には適当でないものもあるので、注意するように)

現在のところフルタイムで教師養成のために勉強できるところはない。
動物の権利に関しての意識が高くなれば、将来可能になるかもしれない。
そうは言っても、アメリカの法律の学校では動物法を勉強できるところがあり、
少数ではあるが、いくつかの大学では動物倫理のコースを設けているところもある。


How To do Animal Rights

動物の権利の問題を教えていくこは
「啓蒙する」のではなく、「自分の頭で考え、決定する」ように教育していくことなのですね。
子供だけでなく、大人も。

Teaching a child not to step on a caterpillar

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毛虫を踏んじゃいけないと子供に教えることは、毛虫にとってはもちろんのこと、
子供にとっても同じように価値のあることなのである。

Teaching a child not to step on a caterpillar is as valuable to the child
as it is to the caterpillar. ~Bradley Millar



アスパラガスの好きなせんちゃん。
家に持ってかえったたねずみをとりあげられて不服そうな顔。
本日もお越しくださり、ありがとうございました。

将来の飼い主たちへ

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At Clifton Road

昨日の記事はめて知った方々にはあまりにもショッキングなようでした。
いただいたお便りをご紹介。

あざらし話。。。というかあの写真。。。
衝撃的すぎて、胸が苦しくなりました。
私はあざらしちゃんが大好きなのです。
あの愛くるしい目。
なにも疑わないあの目。。。
殴り殺すって手段も卒倒ものです。

自分が殴り殺されてみろよ、って言いたいですね。。


EXACTLY!!!


さて、この方のお子さんの学校では
学校の図書館のおススメ図書で動物殺処分の実態についての本が紹介されていたそうです。(東京都)

イギリスの犬猫保護団体の大切な活動のひとつに子供たちへの教育というものがあります。
RSPCAは教育相と協力しながら、小学校から中学校までの教育プログラムの中に
動物福祉の項目を入れています。

ドッグトラストのHP教育の項目より
ドッグトラストの教育プログラムは将来の飼い主に
責任ある飼い主とはどういう人なのかを、
楽しいゲームやさまざまな教材を使って教えてます。
このことにより、虐待したり捨てられる犬の数を減らすことができると信じています。


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写真ドッグ・トラストHPより転載

どの保護団体の教育ページにも充実した無料の教材がたくさんあります。
いつか日本の保護団体の皆様にも使っていただける日がくる事を願っています。

プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
ホームページはただいまサーバーの不具合で閉鎖中
少々お待ちください。
contact: alicetigger24★hotmail.com

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When a big man cries キンドル版
イギリスの動物保護団体
ノン・キル・シェルターの成功法ヒント
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