街灯を愛でる老犬

Picture 1288
At Hyde Park

ネバダ・ヒューメイン・センターのウエブサイトで
「普通より引き取り手が少ないけれどそれども愛らしい動物たち」の
エッセイ・コンテストを行っています。
「老犬老猫」「あまりなつかない」「アグレッシブ」「特別なケアが必要な動物」に分かれていて
本日は老犬をひきとり、一位に輝いた人の作品をご紹介します。

先住犬、ゴールデン・レトリーバーのエイデンの友達を探しに
ネバダ・ヒューメイン・ソサエティに行った。
帰りぎわ、年寄り犬の部屋がいくつかあるのに気がついた。
どんなものだろうと好奇心のみで覗いてみると、そこには11歳の黒いラブラドールがいた。
犬の茶色の瞳と私の茶色の目は合ったのだ。
それから、ゆっくりだが、目的をもった足取りで私のほうへ歩いてきた。
そして私の足に鼻をこすりつけた。彼のあごを優しく撫でると私に体重を預けてくる。
その瞬間、彼は私の魂に入りこみ、それ以来ずっとそこにいる。

ジャックを車の後部座席に乗せる。窓の外に鼻を突き出し、外の景色に見入っている。
彼のエッセンスである痛烈な可愛らしさというのはその時点から始まっていた。
最初の夜、用意したベッドに彼を乗せることができなかった。
足をこわばらせていた。でもそれは彼は柔らかいベッドという存在がわからなかったのだと気づく。

私たちの日々の散歩は壮観なものになった。エイデンは先頭を切って私をひっぱり、
ジャックは自分のペースでゆっくり私の後ろから歩いてくる。
私は腕を前と後ろに長く伸ばして歩かねばならない。

ジャックは夜の街灯に魅了され、しばしば立ち止まる。まるで人間が星をみるように。
夏のそよ風の中でこおろぎの音にびっくりし、彼の耳はぴんとたち、立ち止まり頭を傾げる。

ジャックは毎日出会う事柄に新鮮に驚き、賞賛する。その姿は美しく、彼は日々を楽しみ、成長していった。
年だから物事に興味がないだろうと思っていた私たちの考えは完全に覆された。
ハイキングに行くのをとても楽しみにしている。雪の中で遊ぶのも。
車に乗るのもとても喜ぶ。子供たちも大好きだ、
彼を知れば知るほど、どんなに多くのものをもらっているかわかる。
私たちがジャックにあてた言葉を読んでいただければ、そのことをわかっていただけると思う。

親愛なるジャック

私たちが一緒に過ごすダイヤモンドのような日々の中で、お前は本当に多くのことを教えてくれた。
お前にもらった幸せをどのように感謝すればいいかわからない。
私たちはみないずれ虹の橋へ渡るということは知っているが、そこは輝いていることだろう。

せかせか歩く必要はないと。走る時はもちろん耳をはためかせること。
夏は外にいるのが気持がいい。そして生きていくのが辛くなったときは踏ん張ること。
ハッピーなときは笑い、何がなくても私たちには愛がある。
そしていつも光の方を見るということ。
それをお前は私たちに教えてくれた。

無限の愛をこめて
エミリー、ダニーそしてシリーンより

Less Adoptable pet essay contest


スポンサーサイト

You Can Do It

Picture 1211


殺戮ゼロは達成可能であるだけでない。
夢の実現の一旦をになうことのできる喜びははかりしれない
虐待され、捨てられ、殺戮の運命にある犬猫たちは
再び幸せに生きるに値するということはみんな知っている。
あなたのエキサイティングで熱意あふれる仕事によって
彼らにそのチャンスを与えることができるのだ。
あなたもその手ごたえを実感できる。これ以上の特権はあるだろうか。
あなたのコミュニティを変身させる機会をどうぞ逃さないよう。

How We did it
Our 10 guidelines for success

1. Establish priorities and align actions with them to save animals immediately
2. Get the right people on the bus
3. Invest time and assets in lifesaving
4. Inspire and involve the community
5. Increase adoptions
6. Spay and nuuueuter and animals
7 Active work to keep animals out of shelters
8. Provide a saftey net for feral cats
9. Parner with other groups
10. Stay flexible


すべてをチャンレジの機会だと

Picture 1217
At Shaftesbury Avenue

8 野良猫たちへの安全ネットを確立: TNRの推進と無料避妊去勢手術

TNRはシェルターにやってくる猫の数を減らし、外猫の生活の質を上げる。
コストパフォーマンスの高い大変人気のある方法である。

幸いなことに私たちは地域コミュニティに6年間TNRを行っているコミュニティ・キャットと
いうグループがある。もしあなたの地域にそういうグループがいなければ、
早急に作る必要がある。

野良猫を捕獲する区役所

野良猫を保護し、役所にもっていくことは猫にとって良いことであり、
仔猫はだれか貰い手が現れるチャンスがあると勘違いしている人が多い。
捕獲された猫たちがどうなるか一度聞いてみるとよい。
そのほとんどは殺される運命にあるのだ。

最近の調査では81%以上の人が役所で殺戮されるより、
外猫で生きている姿を見るほうがいいと言っている。

他グループとのタイアップ

チャリティ団体はリソースに限りがあると思われているのか、
互いに競合していると思う人が少なくない。これは誤解である。
動物を愛する人は心が広い。
特に同じ目的を成し遂げようと
グループでやっていくときの達成感は大きい。

私たちの生命救済活動は地域のレスキューグループ、個々の人たちのサポートなくして
成功はあり得ない。みんなそれぞれ、シェルターから動物を生きたまま出すことに情熱を傾け、
日々大変な努力をしている。  北ネバダのSPCA,コミュニティ・キャット、シェークスピア・ア
ニマル・ファンド、その他みんな私たちの大切なパートナーである。

また行政の動物管理団体やシェルターに
合法的なレスキュー・チャリティグループと連携を密にし、
いつでも動物の無料引渡しに応じてくれるよう働きかけていかねばならない。

10.融通をきかせる

シェルターの運営をスムーズに行うために入念な準備はしているが、 
それでもどんなことが起こっても対処できるよう柔軟な姿勢でのぞんでいる。
命を救うために、クリエィティブで斬新なアイデアに
いつもアンテナをはりめぐらせることも大切である。
それが私たちの最優先事項だ。

人間にとっても動物にとっても予期せぬことは起こる。資金が足りなくなったり、
自然災害にあったり、収容した動物に高額な医療費が必要になるかもしれない。

そんなときは、みんなに助けを求めなさい。動物をひきとってくれるかもしれない。
ケアのための寄付をしてくれるかもしれない。ボランティアとして力を貸してくれるかもしれない。
フォスターファミリーになってくれるかもしれない。
あなたがしなければならないことは声をかけてみることだ。
すべてをチャレンジの機会だとポジティブに受け止めて欲しい。

これで10章終了です。次回は「まとめ」といきます。

回避できうる動物遺棄 How We Did It

kingsx.jpg
At Kings Cross Station (Harry Potter's platform)

ペット譲渡数を劇的に増やすために

おもしろいアイデアやプログラムを企画して、マスコミの注意をひき、
ペット譲渡の雰囲気をエキサイティングなものにしよう。
イベントのお知らせの宣伝は手抜かりなく。
8.5インチX11インチのサイズのポスターを作り、あちこちに配布する。
地元の新聞やテレビ局、ラジオ局と共同して
今週の目玉ペットの紹介をすることも忘れないように。
私たちが成功した数々のイベントの例をご希望の方はご一報を。

最新のプログラムとしては「スタッフが選んだペット」シリーズ。
スタッフがお気に入りの動物を選んで、
その子にまつわるストーリーを写真とともに紹介し、
センターのロビーに貼りだす。
ビジターも興味深く見てくれるし、スタッフも張り切ってくれる。

譲渡費用をできるだけ抑えること。
問題がある子は必要に応じて、特別価格を設定してみてはどうか。
ペットを飼うということは譲渡費用だけではなく、費用がかさむものである。
しかながらし、それだけのお金をまかなえる家が必ずしもいい家だとは限らない。
もしそうだとしたら、こんなにたくさんの高価な純血種が
私たちのところに捨てられることはない。

去勢不妊手術

手術を低価格、あるいは無料で提供することができれば、
シェルターにやってくる犬猫の数を劇的に減らすことができる。
ノンキルシェルター達成のために鍵になるポイントでだ。

以下はコストパフォーマンスを考慮したアイデア

● 仔犬や仔猫をセンターに渡しにきた人たちには、
家にいるすべての動物に不妊手術を無料で提供する。

● 我々のコミュニティで一番多く捨てられるのがピットブルテリアである。
なので無料で不妊手術を提供するだけでなく、
この犬種を不妊手術するために我々のクリニックに持ってきた地域住民には
5ドルこちらから払うことにしている。

本末転倒

安価な不妊手術の恩恵を受けるためには収入証明書の提出を求める団体が多い。
しかし、官僚的な作業をすればするほど、プログラムは進まない。
たとえフルタイムで働いている人でさえも、
母猫や仔猫全部の不妊手術のお金を捻出するのはたやすくないであろう。
人それぞれ状況は違うのである。
がちがちの規則や書類にしばってスピードを落とすよりは、
話し合いの時間を多少ふやして、状況を聞き、
それに対しこちらでできる可能な限りのサービスを検討していくようにしている。

もうひとつ誤りやすいのは、ペットショップやシュルターなどに
不妊手術の義務付けを要求する法律改正に情熱を注ぐのももちろん良いが、
個人の飼い主に安価、あるいは無料で不妊手術を行うことができる法律改運動にも
も力を入れることが必要である。個々の飼い主が一番必要としている事柄である。

7.持ち込みの数を減らすために - アニマルヘルプデスクを設ける

動物をシェルターに持ち込んだり、捨てたりする理由はみんな知っているが、
その多くは回避できるケースが多いというこをご存知だろうか。
シェルターは動物にとって非常にとってストレスのたまる場所である。
ここに持ち込むことは最終手段でなければならない。

一般の人は動物行動学の専門家でもなければ、問題を解決する専門家でもない。
しかし、問題を改善、解決できさえすれば
動物を続けて飼いたいと思う気持ちを持っている人が多い。
行動問題を見直し改善、環境の改善、トレーニング、獣医のケアなど
こちらから助けを出せるものは協力を惜しまない。
もしそれでも飼えないとしたら、責任をもって
自分で新しい飼い主を見つける努力をするようアドバイスする。

多くの人たちはペットに関して、サポートやアドバイスを必要としている。
そういう人たちの助けとなるためにアニマルヘルプデスクを設け、
捨てられる動物の数を減らそうとしている。
今はで週400の電話やメールがくる。
私たちのヘルプデスクハンドブックをご参照の方はご一報を。

続く

ネバダ・ヒューメイン・センターが良く使う言葉は
Actively, Aggressively, Dramtically, Priority, Flexible, Inspire などです。
劇的に効果的に柔軟に、目標や志を見失わずに行動せよということでしょうか。


ビジネスの極意 How We Did it 8

Picture 1003
At Kensington Church Street

譲渡の流れ

私たちは経験により、譲渡フロアに移す前にすべての犬猫に
ワクチン接種、不妊手術、マイクロチップを施すのが
一番効果的だということがわかった。
もっと良いのはシェルターに到着しだい、すぐ行うことである。
そうすればシェルターの動物も含めて病気の可能性は劇的に減る。
しかも譲渡成立した後、すぐ渡せるので、
スタッフにとっても新しい飼い主にとっても利点である。

しかしあなたのシェルターにこの設備がないからといって、
動物の生命を救う作業の障害だと考えないように。

書類や用紙を使う人にとってわかりやすいものにすること。
書類もインタビューもできる限りフレンドリーで親切であることを徹底する。
良い家をみつけようと熱心になるあまり、
里親になる可能性のある人たちを遠ざけてしまう事態にならないように。

動物たちは良い家を見つける仕事をあなたに一任している。
この判断というものは書類からよりも一対一の面談、会話から得られることが多い。
動物行動の知識があるかどうか、ペットを飼うことの利点や
問題点になりうることを把握しているか、
などをさぐりながらインタビューすることが、
ルールに厳しく沿う人を書類審査で選び出すよりはずっと成功率が高い。
私たちのところでは里親候補者と譲渡カウンセラーはディスカッション形式で面談をおこなう。

スタッフやボランティアを来る人にわかりやすくしておく

私たちはスタッフのシャツに工夫をこらした。
スタッフはロイヤルブルー、ボランティアは森林グリーン。
訪問者にとってだれがだれかすぐわかり、
助けが必要な場合はすぐ声をかけることができる。
スタッフにとってもチーム意識が芽生え、士気があがる。

シェルターを歓迎の場所にする

今すぐに里親になろうと思わなくてもよい。
できるだけ多くの地域の人たちに尋ねてもらいたい。
人がたくさん訪れると動物たちも喜ぶ。
見学した人たちは動物たちのことを知人や友人に話し、
将来の里親につなげてくれる。
善意の心は地域コミュニティの強いサポートを導きだすのだ。

スタッフとボランティアは訪れてくれる人たちを微笑みを持って迎え入れて欲しい。
アイコンタクトをきちんととり、質問や助けに喜んで手を貸そう。
座って動物たちと触れ合える空間を設ける。
猫部屋にはおもちゃやブラシ、そして犬の運動の場所も人々が
動物たちと関わりあいをもつ方法になる。
お祝いごとのデコレーション、いろいろな催し物を開き、軽い飲み物などを置いて
訪問者は少しでも長居をしてもらおう。

そして小さい部屋でもいい、ボランティアが自分たちの部屋と呼べるものを用意しよう。
彼らは組織にとって大切な人たちであるということを知ってもらうために

to be continued

ネバダ・ヒューメイン・ソサエティの創意工夫は続きます。
読んでいくうちにこれは商売人の発想ではないかと思いました。
いかにして興味のない人たちに「犬猫」を魅力的な商品として貰ってもらうか
のビジネスチャレンジです。

イギリスのレスキューセンターもインタビューは重要な位億をしめています。
私たちが犬をもらうとき、にこやかな会話の中でも
厳しい審査の目が光っていたのを思い出しました。



プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
ホームページ
私に何の関係があるというのだ

最新記事
多くの方々がご覧くださった記事
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

イギリスの動物保護団体
ノン・キル・シェルターの成功法ヒント
当ブログについて
記事すべてリンクや転載フリーですが、もしご使用いただく場合はリンク元を記していただけると嬉しいです。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
QRコード
QR