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年をとることを許された畜産動物



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「このプロジェクトを始めたときに、写真を買ってくれる人がいるかどうか
自信がありませんでした」米の写真家アイサ・レシュコ氏は語る。

「ところがオンラインで公開したところ、メールが洪水のようにきました。
展覧会では人々が涙を流しながらかけよってきたのです。
まったく予期せぬことでした」

レシュコの作品集「年をとることを許された動物たち」は
変わった写真集である。 
普通食用動物は幼ないときに屠殺場に送られる。
私たちは畜産動物の年とった姿を目にすることはない。

写真の動物たちは多くは虐待から行政が介入し、保護し、
米国のあちこちのサンクチュアリーに引き取られた畜産動物たちである。

「このプロジェクトで動物たちに会えば会うほど、
救出されない不幸な動物たちの声になることが
大切だと思うようになりました。

畜産動物の製品は知っていても、実際の動物たちはみんなの目に触れない。
私の写真をみて彼らは品物ではなく、
個性や感情を持っている個々の生命であることに気がついてほしい。

ベジタリアンにせよ、肉食者にせよ、
畜産動物の実態を把握している人はあまりいないでしょう。
食用動物従事者はおびただしい数の動物の幼子を何の感情ももたず、
ルーティンで死刑場に送っている。
しかし食用動物に性格があり寿命も長いのです」

この写真集に登場する動物たちの多くはもうこの世にはいないが、
レシュコが彼らのことを語るときには人間の友達のように話す。
救出されたラッキーな動物たちを見ながら

「この子たちを見ると年をとるという事は
祝福されていることだと思います」と結んだ。



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16歳のフォレスト 
サンタクルーズで仲間と一緒に屠殺されるところを救出
by Isa Reshko

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年も名前もわからない救出された鶏
by Isa Reshko

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21歳のアルパイン 
飼い主が生活保護を受けるようになって救出
by Isa Reshko

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28歳のバディ。目が見えなくなって保護所にひきとられる。
強いパニック症に襲われて、何か月も専門家が
トレーニングして克服。
眼球は最後は摘出となった。 by Isa Rehuko


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12歳のバイオレット、足がマヒしている
by Isa Resuko

Allowed to Grow Old Portraits of Elderly Animals from Farm Sanctuaries by Isa Reshuko
Guardian

年とった牛や豚や鶏を見たことがない。美しい。
本当は20年以上も生きるように神様に創られているのに。

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愛がモチベーションだ

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アメリカの生物学者、動物行動学者、動物権利擁護者
マークべコフの著書「Animals Matter」(2007) の最終章

1.動物への慈愛は人間への慈愛へ通じる。
動物への残酷さは人間へも向けられる

   すべての生命は価値があり敬意を払われるべきである。
   どの動物もそれぞれの輝く生を持つ。動物は所有物ではない。
   苦しみや恐怖などの拷問から自由であり、
   神から与えられたそれぞれの特性を生きる権利を有する。

2.  自分がして欲しくないことを他者にしない

   罠にかけられ、檻に監禁され、自由を奪われ、孤独に苦しみ、
   腹をすかせ、切り刻まれ、ショックの中で、逆さまにつるされ、
   死ぬのを待つだけ。
   あるいは仲間が殺されている場面を見せられる。
   動物は心身ともに痛みを感じるのは科学的に証明されている

4.力を持っているこから支配をしてよいということではない。

   人間は知的な面において動物たちよりパワフルであるが、
   それは私たちが倫理的に優れているということではない。
   抵抗できないものを搾取する権利を持っているのではない。
   残酷さから慈愛へと変動させよう。
   冷たい無関心から寄り添う気持ちへと。

5. 人間は動物王国の一部である

   独立したものではない。仲間か否かのめがねで見ると
   人種、宗教、政治、社会的な強者、弱者をうみだす。
   私たちのハートを「与えそして受け取る」という
   双方の流れにしよう。

6.動物の大切さを思い起こそう

   動物がいない世界を想像してみる。鳥の鳴き声がない。
   ネクターを探しまわるハチの羽音が聞こえない。
   コヨーテの遠吠えもなく、
   野原では牛や馬の鳴き声が聞こえない。
   レイチェル・ハートはその状態を沈黙の春という言葉を使って
   私たちの心を凍らせた。
   このままだと、沈黙の夏、秋、冬がいつかやってくる。

7 動物たちの中に深く踏みこまないようにしよう。

   関わってよいのは動物に益があるときのみ。
   動物に慈愛を持ち敬意を表した世界を想像してみよ。
   私たちは意識的にせよ無意識的にせよ罪の意識から、
   解放されるのである。

8. エシカルな選択をせよ

   客の購買によって成り立っている社会では、
   動物や自然に優しいものへの個々の選択は
   法律よりも早く世界を変えることができる

9. 告発することを恐れるな

   できないと決して言わない。今やる。先制せよ。
   虐待が始まる前に動け。 
   地球の大切な動物たちを守るために
   声を上げるのをためらうな。私たちは動物たちと
   驚くべき大地、水、空気とともに
   自然と調和して生きていくのだ

10. 一人一人、大切である。役割がある。
   私たちの行動は違いをもたらす。

   強い民意で社会は変化してきた。動物もそうだ。
   実験室で、サーカスで、屠殺場、その他いろいろな場所で
   勇気をもって警鐘をならしてきた人々がいた。
   多くの場合は自分たちの首を賭して。
   ウサギをレブロン社の動物実験から解放した
   ヘンリー・スピラは、動物を使わない実験研究所を設立させた。
   リングリング・ブラザーズ・サーカースも、
   英史上最長の裁判でスティーブとモリスが
   マクドナルドに勝利を収めたことも、流れを劇的に変えた
   
11. 情熱をもった洞察者となれ。勇気のある改革運動者となれ。
  
   虐待と闘え、慈愛の触媒となれ。愛がモチベーションだ。
   恐れる必要はない。
   どんなに曇りの日々が続くようが、
   楽観的に構えていればよい理由はたくさんある。
   不屈の人間魂を見せよう。地球をすべての生物のための
   より良い場所にできる。子供たちのために、孫たちのために。
   ずっと続いていく子孫のためにそうしなければならない。
   動物たちから立ち去るのではなく、動物たちと一緒に歩むのだ。

動物たちがいなくなれば私たちもいなくなる。
一緒に住んでいるこの素晴らしい地球も。



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一番最初の犬は



一番最初の犬は本当にたくさんの物をくれる。
なので最初の犬は二番めの犬を飼う理由になる事が多い

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そして3匹目、4匹目と続く(笑)


虐待を報告する場所があるーRSPCA 2017年の数字

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Swans Hotel, Suffolk

RSPCA 2017 -イングランド&ウェールズ

24時間動物レスキューラインにかかってきた電話本数、103万7435
平均30秒に一人レスキューラインに電話をかけている計算

調査官340人、動物福祉オフィサー50人、動物救助隊員88人

調査官は年間14万9000件以上の虐待、ネグレクトのケースを扱う

162の支所。インターナショナルチームを通じて、
多くの海外動物福祉団体と連携

4つのRSPCA病院と5つのクリニック、
加えて支所が運営する39のクリニックと3つの移動クリニックで
治療が必要な動物たちや金銭的に余裕がない飼い主たちのためにフル稼働

全国に広がる17の支所(プラス支所で運営する42の動物センター)で
ペットの保護譲渡をおこなう

野生動物専門センターをもつ

畜産動物、実験動物、野生動物の福祉向上のために活動をする

救助保護した動物 11万4584匹
譲渡先を見つけた動物4万4611匹
マイクロチップ、不妊去勢手術、治療した動物22万2664匹
野生動物保護センターに収容した動物1万8659匹
虐待通報による調査件数 14万1760件
動物虐待のため有罪判決に持ち込んだ件数1492件

RSPCAの援者のトップは英国女王


FACTS AND FIGURES RSPCA

雪のふりしきる東北のホテルの外壁に繋がれていた犬。
飼い主に改善を求めるように申し出た方が
ツィッターから消えてしまいました。
行動に出たばかりに何かあったのかと心配です。

動物への虐待やネグレクトを見かけたとき報告する場所がある。
迷子動物を見つけたときに連れていける場所がある。
ためらわずに行動に移せる場所があることは心強い。
日本にもそういう場所を作ろうとしている人々がいるのを
ソーシャルメディアで拝見し、感動しつつ応援しています。



ブランド、政府そして個々が推進力となった


ブログにお越しくださる皆様、今年も本当にありがとうございました。
インディペンダント紙の元気の出る2018年の総括を

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Photo by Independent

動物の権利擁護運動は年毎に弾みをつけていく。
ポジティブな変化を見せてくれる。
2018年も例外ではない。
デザイナー・ブランド産業の毛皮不使用宣言、
小さいタンクに閉じ込められている動物たちの解放。
生きたままゆでられるロブスターの声もとりあげられた。
商品として売られる動物たちを保護する法律も実現の運びとなった。
ここに2018年の動物たちのエキサイティングな勝利を掲げよう

●沈黙しかできない羊たちのために立ち上がったニュージーランド

ミュールシングを禁止する法律を制定したのはニュージーランドである。
ミュールシングとは子羊の臀部の皮膚と肉を
麻酔なしで切り取る残酷な方法である。
ニュージーランドでの廃止が
オーストラリアの羊毛産業にもプレッシャーを与えるのは必須である。

●産業の棺にどんどん撃ち込まれる釘

毛皮を商品につけるのをやめるだけでなく、
毛皮産業自体を葬る活動が始まっている。
バーバリー、ヴェルサーチ、ジャンポール・ゴルチエなど
ファッション業界の大御所たちが毛皮不使用を宣言したインパクトは大きい。
ロンドン・ファッション・ウィークは毛皮なしの催事となり、
サンフランシスコは毛皮製品の販売反対へ投票し、
6月の英国議会では英国に毛皮を輸入反対の意向を表意した。

●シャチの苦しみは旅行のスケジュールから外された

強い反対キャンペーンのもと、英国の大手旅行代理店トマスクックは
利益を度外視し、有名な海洋アミューズメント、
いや海洋虐待ショーと言い換えるべきであろうが、
シャチを捕獲したショーを行うシーワールドパークと
系列会社へのチケット販売を廃止した。
この動きは他の旅行代理店への舗装道路となる。

●ロブスターに自由を与えたスイス

ロブスターも痛みを感じ、
感情をもつ知的な動物であるとスイスは認識した。
ロブスターを生きたまま熱湯に投げ込む行為は
サイエンスジャーナルに
「不必要な苦しみを与える拷問」と名付けられている。
スイスはロブスターを生きたまま
熱湯に投げ込むことを違法とする最初の国となった。

●モヘア不使用宣言をした300以上のブランド

世界一のモヘア生産国である南アフリカのヤギは、
引きずられ、蹴られ、小突かれ、投げられ、骨折させられ、
意識があるうちにのどをかききられる

トップ・ショップが保有するアルカディア・グループ、
H&M, インディテックス・アパレルブランド(ザーラ含む)、
マークス&スペンサー、その他数百社は
上記のPETAの調査報告を受け、
モヘアの使用を廃止することとした。

オンラインショップAsoもファッションや化粧品のために
動物を苦しめることは受け入れることはできないと
モヘアだけでなく、カシミア、フェザー、シルクの使用をやめた。

●カナダの議会はクジラとイルカの捕獲をやめることとした

大きい知的な海洋哺乳動物を
小さいコンクリートタンクに囲いこむことは生態に反して
非常に残酷な行為であることを認識したカナダの議会は
これを違法とすることにし、クジラといるかの繁殖、輸入、
それらの精子や細胞の輸入を禁止する法律の制定を推し進めている。


●白鳩は残酷さから飛び立った

世界的に有名なダブ社は動物実験を行わないことを宣言し、
PETAの動物残酷排除美容製品のリストの中でスポットを浴びることになった


●仔犬仔猫の工場に打撃

英国のルーシーの法律はペットショップ、オンライン、
そして第三業者による販売の仔犬仔猫の販売を禁止する引き金となった。

仔犬仔猫工場はたいていの場合大量生産の業者からどんどん送られ、
メスは汚いケージで力尽きるまで子供を次から次へと産ませられる。
この仔犬工場の残酷なサークルは
もちろん動物の数過剰クライシスの責任元である。

●象のポロは過去の歴史の本の出来事となる

タイのキングス・カップ・エレファント・ポロトーナメントの裏側では
実は象にひどい暴力が振るわれていたのである。
その映像はスポンサーの人たちにショックを与え、
ポロ協会へ抗議と苦情が殺到した。
ポロ協会はエレファント・トーナメントの廃止を決め、
実質的にタイの象ポロの終焉となった。

●動物虐待のないカリフォルニア州へと

カリフォルニア州は動物を使わない化粧品法を制定させた
合衆国の最初の州となる。
2020年の一月から化粧品を作る過程で最初から最後まで
動物を使った化粧製品は輸入も販売もできないことになる。
カリフォルニア州のこの決断は他の州にも影響を与えるのは確実である

●ビーガン進化は大きく発展をとげている

英人の食生活に対する
「人道的にするぞ」「健康的にするぞ」という意気込みは
かつてない勢いである。
英国民の三分の一はビーガンかベジタリアン、
あるいは肉の消費量を落とそうとしている人々である。
これは私達の健康、環境、
そしてもちろん動物たちにも素晴らしいニュースだ。
ビーガンひとりにつきそれぞれ
一年間に200匹近くの動物を救っていると思うと
進化のスピードもあがるというものである

Independent UK


あまり更新できませんでしたが、
読みにきてくださる皆様方に感謝の気持ちでいっぱいです。
動物擁護活動の成果はここに挙げられているものだけでなく、
心を尽くしている人たちの実が世界中の
あちこちで結実していることと思います。

平たんな道ではありませんが、
こればかりは決して諦められることではありませんものね。
2019年も頑張りましょう!


プロフィール

ノーマンテイラー邦子

Author:ノーマンテイラー邦子
ロンドン在住/通訳・翻訳業
保護猫延べ6匹、保護犬一匹、庭にキツネ3匹ほど
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